クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:インポテンツを隠して結婚するとこういう目に遭う − 離婚が認められにくいイタリアの話だが

2005年05月13日

インポテンツを隠して結婚するとこういう目に遭う − 離婚が認められにくいイタリアの話だが


日本でさえ、見合い結婚でもない限り、婚前交渉なしに結婚するということはほとんどないだろう。あのイタリアで、婚前交渉なしに結婚したカップルがいた。男性側が手出ししようとしなかったようである。手出しできない理由があったから。

クリスティーナSとだけ名前が明かされている女性が自分の夫を相手取って訴訟を起こした。敗訴続きだったが上訴を続けた。そして、最高裁に至って、ようやく彼女の訴えが認められた。

1990年代、幸せな家庭を築きたいと夢に描いていたクリスティーナさんは、ある男性にめぐり合い、シチリア島で籍を入れた。交際期間中に彼が体を求めて来ないことをむしろ不審に思うべきだったのかもしれない。彼は、自分がインポテンツであることを隠していたのだ。

新婚生活が始まって早々にクリスティーナさんは、自分の夢を実現できないことを知った。これが日本や米国での話なら、相手が離婚に応じようとしなくても、相手が秘密を隠していて自分を騙していたとして離婚調停を進めれば、離婚できる見込みが高い。しかし、イタリアの場合、法的にも離婚は簡単には認められず、離婚に対する宗教的抵抗感も強い。

そこで、クリスティーナさんは夫と離婚する道を選ぶ代わりに、損害賠償請求の訴訟を起こすことにした。性的欲求を満たす権利と家庭を築きたいという夢を奪ったことに対する賠償を夫に求めたのである。

彼女の夫となっている男性は自分がインポテンツであることを隠して彼女と籍を入れたわけだ。クリスティーナさんにしたら、結婚した相手が性的に不能で子供を作ることができないというのは、まったくの想定範囲外だったのだろう。結婚前にも自分の夢と願望を相手に話していたはずだ。

女性としての基本的権利、妻として、そして母親として家庭を築いていく基本的権利が奪われたのだと明言する判決文が読み上げられ、クリスティーナさんはついに勝訴したのだった。損害賠償額については、カップルが入籍したシチリア島の下級裁判所によって裁決が下される見込みである。

ソース記事には、夫の側の談話などが含まれていないので、彼がいったいどういうつもりだったのかは想像の域を出ないが、愛さえあれば幸せになれると独りよがりに考えていたのかもしれない。ところがどっこい、愛なるものが二人を幸せにするどころか、妻に訴えられ、挙句の果てには賠償金まで支払わされる羽目になった。

最高裁の判断は、これからも二人が夫婦でいることを大前提として下されたものだろう。本件は、夫婦それぞれ異なる意味において、とことんまで“歯がゆい”話ではないか。

はがゆさ9■■■■■■■■■□





■ Source: sky.com - IMPOTENT HUSBAND SUED

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この記事へのコメント

1. Posted by 某S   2005年05月13日 11:37
日本で言うところの仮面夫婦というのは、どうなんでしょうね。
イタリア人の男性は、女性を見かけたら声を掛けないと失礼に
思っているとか聞いたことがあるので、当然に婚前交渉なんて
朝飯前だろうに・・・・・その辺から疑わないのかなと。
2. Posted by 週刊ブログランキング管理人   2005年05月14日 00:19
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3. Posted by MoMo太郎   2005年05月14日 00:26
夫婦のあり方について考えさせられる記事でした。

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