2005年03月15日
英国ハンプシャー州在住のトレバー・スミスソンさん(53歳)は、10年もの間、医者に太りすぎだと言われ続けてきた。だが、その過体重も太鼓腹も、脂肪のせいではなかった。
「誰が私を見ても、この男は1日に中ジョッキ15杯のビールを飲んでるんだなと思うほどだったでしょうね」とスミスソンさんは、Times紙の取材に答えている。
「誰が私を見ても、この男は1日に中ジョッキ15杯のビールを飲んでるんだなと思うほどだったでしょうね」とスミスソンさんは、Times紙の取材に答えている。
スミスソンさんは、地元の病院の医師に長年、腹痛や腰痛、体のむくみなどを訴えてきた。だが、まともに取り合ってくれず、エコー検査さえ受けさせようとはしなかった。肥満患者の不定愁訴と扱われたのだろう。
結局、スミスソンさんは、2004年、ロンドンのガン治療専門病院で受診することにした。そこで、胃に悪性の腫瘍が発見されたのである。その重さは、なんと25キロに達していた。肥満と思われていた過体重と太鼓腹の原因は、脂肪ではなく腫瘍だったのだ。
腫瘍の除去手術が行われたが、その時点で腫瘍は他臓器を圧迫するほどの大きさまで成長しており、片方の腎臓と大腸の一部を切除しなければならなかった。スミスソンさんは既に退院しているが、いくつか障害が残っている。
スミスソンさんは、BBCのインタビューに答えて、腫瘍の増殖速度が遅かったのが不幸中の幸いだったと話している。「医療ミスだとして誰かを責めるつもりはありませんが、大きな腫瘍が長年放置されていたことに理不尽さを感じます」。
本件、確かに“不幸中の幸い”だが、むしろ問題の根は“まぎらわしさ”にあったのかもしれない。周囲の一般人や患者本人からすれば、腫瘍のために太って見えていた“まぎらわしさ”は高評点に相当する。しかし、医師が“まぎらわしさ”に騙されていてはいけないだろう。よって、次のように評価しておこう。
なお、このニュース、Sun紙にも速報記事があるのだが、その記事では
となっている。地元の病院の医師は、スミスソンさんに3回の手術を施していたのに気づかなかったと読めるのだが、IOLに記載された記事では「エコー検査さえ受けさせようとはしなかった」となっている。
また、この腫瘍が実際に胃に発生したものかどうかも、不確かな面がある。英語のstomackは必ずしも胃を指すとは限らないからだ。さらに、「腫瘍は他臓器を圧迫するほどの大きさまで成長」と表現したが、「他臓器に転移」していた可能性もある。
■ Sources:
結局、スミスソンさんは、2004年、ロンドンのガン治療専門病院で受診することにした。そこで、胃に悪性の腫瘍が発見されたのである。その重さは、なんと25キロに達していた。肥満と思われていた過体重と太鼓腹の原因は、脂肪ではなく腫瘍だったのだ。
腫瘍の除去手術が行われたが、その時点で腫瘍は他臓器を圧迫するほどの大きさまで成長しており、片方の腎臓と大腸の一部を切除しなければならなかった。スミスソンさんは既に退院しているが、いくつか障害が残っている。
スミスソンさんは、BBCのインタビューに答えて、腫瘍の増殖速度が遅かったのが不幸中の幸いだったと話している。「医療ミスだとして誰かを責めるつもりはありませんが、大きな腫瘍が長年放置されていたことに理不尽さを感じます」。
本件、確かに“不幸中の幸い”だが、むしろ問題の根は“まぎらわしさ”にあったのかもしれない。周囲の一般人や患者本人からすれば、腫瘍のために太って見えていた“まぎらわしさ”は高評点に相当する。しかし、医師が“まぎらわしさ”に騙されていてはいけないだろう。よって、次のように評価しておこう。
まぎらわしさ3 | ■■■□□□□□□□ |
なお、このニュース、Sun紙にも速報記事があるのだが、その記事では
Surgeons at the Royal Berkshire Hospital in Reading even operated three times without spotting it. |
となっている。地元の病院の医師は、スミスソンさんに3回の手術を施していたのに気づかなかったと読めるのだが、IOLに記載された記事では「エコー検査さえ受けさせようとはしなかった」となっている。
また、この腫瘍が実際に胃に発生したものかどうかも、不確かな面がある。英語のstomackは必ずしも胃を指すとは限らないからだ。さらに、「腫瘍は他臓器を圧迫するほどの大きさまで成長」と表現したが、「他臓器に転移」していた可能性もある。
■ Sources:
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1. 結局、肥満でいいことはないと。 [ トラバぁ言って聞かせやしょう ] 2005年03月16日 09:53
なんでも評点:太っていたのは脂肪のせいじゃなくて25キロの腫瘍のせいでした
25キロの腫瘍はやはりモバイルできんなあ。MacMiniと液晶17インチモニタ、キーボード含めてもこの重さには到達できんだろ。
しかし.....腫瘍そのものは悪性ではなく良性のもの、命に別状がな
2. 100キロなんて怖くない!〜兄のお話〜 [ 「嫁にしたくない女No.1」と呼ばれた女のお嫁道!〜王様にバレてやりにくい私…。 ] 2005年03月17日 13:35
みなさま、いつもこんな恥かきブログに
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
コメントまで残して頂いたりして、
本当に恐縮です。(^_^;)
ところで、
私の日記を読んでいて、
「なんか家族多いなあ〜」
っておもわれる方いません?
じつは私、
この記事へのコメント
1. Posted by nakatasyunsuke 2005年03月16日 16:17
こんなケースもあるんですね!!でもこの人は自分で病院を変えてよかったですよね!!僕ならば、医者が言うんだから間違いないと思ってしまいますよ。
2. Posted by カリスマネットナンパ師 2005年03月16日 22:23
これでもしお亡くなりになってたら、ひどい話ですね!
医者にはもっとしっかりして欲しいものです!!
医者にはもっとしっかりして欲しいものです!!
3. Posted by 山田優のうんこ食べたい(株) 2005年03月17日 11:40
25kgって数字が凄いですねえ・・・(^^;)