クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:瞬きも微笑みもできる“もう1つの頭部”が10ヶ月の赤ちゃんから分離された

2005年02月20日

瞬きも微笑みもできる“もう1つの頭部”が10ヶ月の赤ちゃんから分離された


エジプトで10ヶ月の赤ちゃんの頭部から、もう1つの頭部を切り離す手術が行われた。このニュースはロイター発であり、おそらく日本語メディアでも取り上げられると思うので、概略だけを示しておく。

胎内で一卵性双生児の片方の体が何らかの原因により生育せず、頭部と首の部分だけが生育し、双子のもう一方の頭部に癒着したらしい。もう一方の双子、マナールちゃんは10ヶ月まで発育した。もう1つの頭部もマナールちゃんの頭部にくっついたまま、発育してきた。瞬きしたり、微笑んだりすることさえできた。(下記の“手術前の写真”のリンク参照)。

この2つの頭部を切り離す手術が行われたのである。頭部しかない双子の赤ちゃんは、マナールちゃんの頭部から送られる血液に完全に依存しているため、分離されると生命を維持できない。倫理的問題というより、非常に難解な哲学的問題を突き付けられている気がする。

切り離されたもう1つの頭部は、それ自体、1つの生命だったのかどうか。ソース記事には、そのあたりに踏み込んだ記述はない。また、もう1つの頭部に意識があったのかどうかに関する記述もない。

本件の倫理面・哲学面については今後議論されることになるのかもしれないが、切り離された頭部はおそらく標本にされてしまったのではないかと思う。



なお、英文記事を読もうという方は、まぎらわしい点があるので注意されたい。マナールちゃんには、健常な双子の妹(姉)も別にいるようである。つまり、母親の子宮内では、本来三つ子だったのだと思われる。

【投稿後付記】

おっと・・・・1時間半ほど前にx51.orgさんで詳しい日本語記事が公開されていた。



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1. 私の体はどこにある?  [ 百色華火〓momoiro-hanabi〓 ]   2005年02月20日 18:21
ikkiもブックマークに登録している大型ブログ 何でも評点さん の記事を読んだことで、今まで感じたことの無い・・・何ともいえない気分になった 皆さんがどう思うかは分からないけれど、ぼくが思ったことも交
2. 絶対に助からない命。  [ Take it free ! ]   2005年02月20日 20:37
「これから - 死ぬのです -」 エジプトで10ヶ月の赤ちゃんの頭部から、もう1つの頭部を切り離す手術が行われた。 概要はこうだ。 『胎内で一卵性双生児の片方の体が何らかの原因により生育せず、頭部と首の部分だけが生育し、双子のもう一方の頭部に

この記事へのコメント

1. Posted by ikki   2005年02月20日 16:17
非常に衝撃的な記事でした
いつも拝見させてもらってますが
初めてTBを送らせていただきます
2. Posted by 黄泉   2005年02月21日 00:00
難しい問題ですよね。

手塚治虫先生の作品で、ブラックジャックというのがあるのですが、(現在アニメ化し放映中)
その作品の中で出てくる重要なキャラの"ピノコ"は、
やはり双子の身体に寄生した状態で生まれた子供でした。
脳や内臓などの、生きる為に必要な重要機関のみの状態で、
双子の体内の腫瘍の様な形で生きている状態だったところを、
ブラックジャックがそのままの状態で摘出し、人口の器官を与えて人間の形にしてあげました。

しかし、このピノコは人としての意思があるとの設定でした。
今回 腫瘍として切り離された子供には、人としての意識があったのでしょうかね?
もし、有ったとしても、兄弟の身体に寄生した状態で生きる事を良しとしたのでしょうか?
本当に難しいです。

確か、ブラックジャックの作品の中には、
ピノコと同じ境遇の者が登場し、ブラックジャック以外の医者に、腫瘍として摘出されてしまった話もあったと思います。
う〜ん・・・。

あ、話は変りますが、
http://rate.livedoor.biz/archives/1082049.html#comments
は読んで頂けましたでしょうか?
一応 万が一の場合の対策としての話なんですけど・・・。
3. Posted by maman777   2005年02月21日 11:18
ブラックジャックにはピノコと同じようなケースの話と別に、この話と同じように頭だけ二つくっついた双子の話もあって、脳みそは液に浸して研究用に
生かしておこうってことになっていたけど「僕たちは実験動物じゃない」
って残った方がその脳が入ったケースを割っちゃうんですよね。

この話のもう一つの頭部のほうは反射的な反応くらいしかなかったようだけど
お母さんからしたら我が子なわけで、自分の手で育ててあげられずに「腫瘍」
的扱いをされて処分されると思うとやるせないです。
4. Posted by miccckey   2005年02月23日 02:47
ikkiさん、黄泉さん、maman777 さん

コメントありがとうございました。この話、続報があれば詳しく紹介したいと思います。

記事中には書かなかったけど、医師の功名心が最優先された可能性はないのかなあと疑問に思っています。

後、10ヶ月というのが1つの区切りだったのかもしれないと見ています。さらに成長すると、第二の脳にも意識があることが明らかになったかも。そうなると、分離手術においそれと踏み切れなくなる。

それにしても手塚治虫は偉大ですよね。
6. Posted by ないとうみあきち   2009年03月31日 01:26
意思表現が限られた全身麻痺の特殊な変形ケースなだけで、他の赤子のように母親を慕っていてもおかしくなかったんですよね?
マンガ脳・ゲーム脳と誹る輩の反応が予想できますがHXHのグリードアイランドの大天使の息吹とかが本当にあったならどちらも普通の体で生きていられたでしょうね
7. Posted by ぱんだ   2011年01月27日 15:04
4 手術後二人とも亡くなりましたね。
8. Posted by 無   2012年10月18日 12:37
それが1つの生命だとしたら、離される事は悲しいです。
9. Posted by なの   2013年01月02日 05:38
ぱんださん!それは本当に2人なのか?
10. Posted by just click the up coming web site   2014年05月11日 14:26
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11. Posted by resource for this article   2014年05月12日 06:47
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12. Posted by     2014年06月25日 21:29
健康な人の中に取り残された取り残された兄弟の胎児は臓器の一部だったりして生きる為の全ての器官が揃っている事は有り得ないのだがピノコちゃんはもしあったとしたら?という医師免許も持っていた手塚先生のおとぎ話みたいなものだけど、実際にあったらいいなと私は思う
13. Posted by    2018年06月05日 22:08
米国ではヘンゼル姉妹の様に成長し社会生活を送っている例もあるのですがね。

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