2005年02月04日
最近、当ブログでは「青天の霹靂」シチュエーションを取り上げることが多い。それは、思ってもみなかったことが起きた瞬間、あるいは天地がひっくり返るような事実を知らされた瞬間である。
昔から、小説やドラマでよくあるのが、自分の出生に関する秘密を知ってしまうというもの。たとえば、本当は両親の子供じゃなかったとか、恋人が実は兄弟だったとか。
ユタ州立大学に通っているヘイリト・マルチネスさんは、ドイツ国籍とベネズエラ国籍の両親の間に生まれた。2歳のときにベネズエラからアメリカに渡ってきたと聞かされている。ドイツには行ったことがない。
小学校時代まで、自分はアメリカ人だと思っていた。事実上、ごく普通のアメリカ人の子供として育った。
昔から、小説やドラマでよくあるのが、自分の出生に関する秘密を知ってしまうというもの。たとえば、本当は両親の子供じゃなかったとか、恋人が実は兄弟だったとか。
ユタ州立大学に通っているヘイリト・マルチネスさんは、ドイツ国籍とベネズエラ国籍の両親の間に生まれた。2歳のときにベネズエラからアメリカに渡ってきたと聞かされている。ドイツには行ったことがない。
小学校時代まで、自分はアメリカ人だと思っていた。事実上、ごく普通のアメリカ人の子供として育った。
しかし、12歳になったとき、自分がアメリカ国籍ではなく、ドイツ国籍であり、合法滞在者としてアメリカで暮らしているのだということを両親に聞かされた。そのときも、比較的軽度の「青天の霹靂」を味わったのではないかと思う。
そのとき、父親は彼女の外国人登録証を紛失してしまったと言っていた。父親は嘘をついていたのだ。その8年後に彼女は驚愕の事実を知ることとなった。
メキシコで行われた会議に出席し、すぐにアメリカに帰国しようとしたとき、彼女は入管で身柄を拘束されてしまった。
ヘイリトさんは不法滞在者だったのだ。米国の社会保険は父親の扶養家族として彼女に与えられている。だが、入管の担当官がデータベースで調べたところ、ドイツ国籍の合法滞在者リストの中に彼女の名前が見つからなかった。
さらに驚くべき事実がもう1つ。彼女の実年齢は2歳も若かったのである。
自分が不法滞在者だったなんて、まさに青天の霹靂である。しかも、自分は20歳のはずなのに、実は18歳だったなんて。
入管の担当官は、彼女に冷酷に言い放った。「あなたのパスポートがこちらに届き次第、国外退去処分にします。あなたはアメリカ合衆国の国民ではありません。あなたは、米国に留まる権利を持っていないのです」。
ヘイリトさんは両親に電話をかけてみたが、電話を切られてしまった。次に姉と叔母に連絡してみたところ、担当官の言っていることは事実だと告げられた。
両親が彼女と話すのを拒んでおり、しかもほかの血縁者がその事実を知っていたとは・・・。救いのない話に見える。
だが救いの手が差し伸べられた。オリン・ハッチ上院議員が彼女に移民ビザを発行するための特別法案を議会に提出してくれたのだ。とはいえ、この法案が可決されなければ、彼女は国外退去になってしまう。その行き先は、ドイツかベネズエラのどちらかになるわけだが。
彼女は、その後、身柄の拘束を解かれて大学に通っている。だが働くことは許されない。勉学にいそしんではいるが、自分の将来を自分で決めることができない。
なお、実年齢が2歳若かったことについては、ソース記事に具体的な説明がない。6歳で入学すべき小学校に4歳で入学したということなのだろうか? 「なんでも評点」的には、この点にもっと突っ込みを入れたいところなのだが、資料がないので断念。
彼女はよほど早熟な子供だったのだろうか? 普通、4歳と6歳とではあまりにも差がありすぎる。そういえば、昔、筆者が小学校高学年のときに早熟な同級生がいた。背が高いとかそういう意味でなく、早熟だったのだ(ま、いろんな意味で)。
で、あるとき実は彼は1歳上だということを彼の親に密かに知らされた。病気のため小学校への入学が遅れたというのだ。とても病気をするような奴には見えなかった。しかし、28歳のときに肝臓ガンで死んでしまった。
■ Source: deseretnews.com | Mexico visit turns student's world upside down
そのとき、父親は彼女の外国人登録証を紛失してしまったと言っていた。父親は嘘をついていたのだ。その8年後に彼女は驚愕の事実を知ることとなった。
メキシコで行われた会議に出席し、すぐにアメリカに帰国しようとしたとき、彼女は入管で身柄を拘束されてしまった。
ヘイリトさんは不法滞在者だったのだ。米国の社会保険は父親の扶養家族として彼女に与えられている。だが、入管の担当官がデータベースで調べたところ、ドイツ国籍の合法滞在者リストの中に彼女の名前が見つからなかった。
さらに驚くべき事実がもう1つ。彼女の実年齢は2歳も若かったのである。
自分が不法滞在者だったなんて、まさに青天の霹靂である。しかも、自分は20歳のはずなのに、実は18歳だったなんて。
青天の霹靂度10 | ■■■■■■■■■■ |
入管の担当官は、彼女に冷酷に言い放った。「あなたのパスポートがこちらに届き次第、国外退去処分にします。あなたはアメリカ合衆国の国民ではありません。あなたは、米国に留まる権利を持っていないのです」。
ヘイリトさんは両親に電話をかけてみたが、電話を切られてしまった。次に姉と叔母に連絡してみたところ、担当官の言っていることは事実だと告げられた。
両親が彼女と話すのを拒んでおり、しかもほかの血縁者がその事実を知っていたとは・・・。救いのない話に見える。
だが救いの手が差し伸べられた。オリン・ハッチ上院議員が彼女に移民ビザを発行するための特別法案を議会に提出してくれたのだ。とはいえ、この法案が可決されなければ、彼女は国外退去になってしまう。その行き先は、ドイツかベネズエラのどちらかになるわけだが。
彼女は、その後、身柄の拘束を解かれて大学に通っている。だが働くことは許されない。勉学にいそしんではいるが、自分の将来を自分で決めることができない。
なお、実年齢が2歳若かったことについては、ソース記事に具体的な説明がない。6歳で入学すべき小学校に4歳で入学したということなのだろうか? 「なんでも評点」的には、この点にもっと突っ込みを入れたいところなのだが、資料がないので断念。
彼女はよほど早熟な子供だったのだろうか? 普通、4歳と6歳とではあまりにも差がありすぎる。そういえば、昔、筆者が小学校高学年のときに早熟な同級生がいた。背が高いとかそういう意味でなく、早熟だったのだ(ま、いろんな意味で)。
で、あるとき実は彼は1歳上だということを彼の親に密かに知らされた。病気のため小学校への入学が遅れたというのだ。とても病気をするような奴には見えなかった。しかし、28歳のときに肝臓ガンで死んでしまった。
■ Source: deseretnews.com | Mexico visit turns student's world upside down
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1. 自分が不法滞在者で、しかも実年齢が2歳も若かったことを知った女子大生 [ 八雲 穹の日記 ] 2005年02月04日 20:04
http://rate.livedoor.biz/archives/13611312.html えええええええええええええΣ(▽;ノノ!!! 超ビックリです…しかも血縁者はそれを知っていてなおかつ隠してたりとか… 今までずっとアメリカ国民だと思っていたのに、 『あなたはアメリカ合衆国の国民ではありません。
2. その国にいても良い権利・・・ [ 労働組合ってなんだ? ] 2005年02月04日 23:54
自分が不法滞在者で、しかも実年齢が2歳も若かったことを知った女子大生
びっくりな話。
コマーシャル多いみたいなので、この記事がどこに書いてあるのか見つけるのが大変だった。
だいぶスクロールしないと読めません。
タイトルの通りです。
幸いにして、日本の話ではな