2004年06月08日

宇宙からウィルスが飛来?《ありえる度 6》

coverウィルスといっても、コンピュータウィルスの話ではありません。病原体のウィルスの起源に関するお話。

かのライアル ワトソンも『生命潮流』などの著書で言及していますが、ウィルスは宇宙から飛来してくるという説があり、一部では真剣に研究されているそうです。

昨年、SARSが大流行したときにも、この説が一部で取り沙汰されました。カーディフ大学宇宙生物学センター (ウェールズ) のチャンドラ・ウィクラマシンゲ教授を中心とする研究チームがその説を力説しています。この教授によると「医療の歴史は、宇宙からの病原菌が原因となった可能性のある疫病や伝染病で満ちている」のだそうです。主に隕石に付着して地上に降下したりするのだそうです。詳しい情報は、

「SARSは宇宙からやってきた?」@HotWired Japan
に記載があります (昨年掲載の記事ですが)。

もちろん、これは科学界・医学会の常識から大きく外れた説であり、異端視されているようです。「SARSや他の感染症が隕石によってもたらされたことを示す科学的根拠は何もない」というのが一般的な反応。

しかし、今年春先世界を震撼させた鳥インフルエンザにしても結局、その起源と感染経路は不明のままですよね。宇宙から東アジアを中心にウィルスが降り注いだと考えれば説明は簡単かもしれません。と同時に、もしそうなら、何の対策も講じることができないことを意味するわけでもありますが。

ともあれ、本件に対する筆者の独断的「ありえる度」評価は6点です。この評点について説明しておきますと、5点が「ありえない・ありえる」が五分五分であることを意味します。よって、6点は、ありえるの方が少し可能性が高いことを意味します。

熱に弱いウィルスがどうやって大気圏突入時の熱に耐えるのかとか、素人目にも突っ込む余地はいろいろありそうに思いますけどね。

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ありえる度

「ありえる度」は、もちろん筆者の造語。「ありえる度」カテゴリでは、主に、以下の2つのパターンの話題に関して、筆者が独断的な10段階評点を付けます。
  1. 冗談みたいだが、ありえなくもない話
    常識的に考えて、ありえないと判断されるようなことがら。しかし、人類の歴史を振り返ると、天動説から地動説への転換に代表されるように、常識はしばしば塗り替えられてきました。
  2. 誰しも触れたくはないが、実際にはありえる話
    本当はありえるのだが、みんな気にせず生きているので、自分も気にせずにいたいというようなことがらや、自分が抱えていることは分かっているが、あえて触れずにいたい個人的リスクなど。
抽象的で分かりにくい説明かもしれませんが、今後、このカテゴリの記事をどんどんアップしていく予定。

miccckey at 13:51|Permalink はてなブックマーク - ありえる度
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clip!用語の定義 

2004年06月07日

キッズ系からのアクセス《びくびく度 3》

ブラックジョーク系のブログを運営しているMさんは、ある日のこと、アクセスログを見ていて、「gooキッズ」や「キッズyahoo」からのアクセスが何件もあることに気づいた。いずれも「擬態」というキーワードで飛んできたものだった。たぶん、理科の勉強をしているときに参考になる情報があるかと思って見に来たのだろう。

だけど、なんだか落ち着かないぞ。まだ何も悪いことしてないのに、おまわりさんに出くわしてびくびくしている中学生のような気分だ。キッズ用の検索エンジンから飛んできてるということは、俺のブログにNGワードが含まれていないということなんだろうけど、健全な青少年の育成の妨げになるような教育上好ましくなく、場合によっては有害であったり、青少年に間違った観念を与えたり、青少年の純粋な気持ちを踏みにじったり、反社会的であったり、明るい未来への希望を失わせたりするような不健全性を帯びた情報を俺は書いていないと自信を持って言えるのか。

というようなケースのびくびく度は、3点くらいに評価しておきましょう。別に不健全な情報が含まれていたって、このブログをフィルターアウトしそこねてしまう「キッズ用検索エンジン」の性能が悪いだけのことですしね。(原案 by Shih Tzu)。

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飛び降り

このブログの筆者はあまり自分の体験を語らない方針にしているのだが、人が高いところから落下する瞬間ないしはその直後を目撃したことが何度もある。

最も古い記憶は幼稚園時代までさかのぼる。2階から仲良しだった女の子が転落する一部始終を目撃した。骨折だけで助かったのだけど。

一番最近の記憶は、自分が住んでいるマンションの中庭。かなり硬い素材でできている落下防止用の網(2階部分)に女性が引っかかっていた。というか、めり込んでいた。

窪塚洋介さんは9階から落下して意識があったとのことだが、その女性は14階から落下して意識があった。救急隊員に助け出されるまでの間、痛い痛いとうめいていたのを克明に覚えている。

そのとき、まさか中庭に向かって飛び降り自殺する人はいないだろうと思ったので、事故だろうと思い込んでいたのだが、発作的に飛び降りたのだということを翌日、同じマンションの住人に聞かされた。

その後、その女性が回復したかどうかは知らない。というのも、うちのマンションの住人ではなかったからだ。あの状況からして脊椎などに損傷を負っている可能性もありそうだったし、内臓が損傷していたとしたら後で容態が急変したかもしれない。事故直後に意識があったからといって、九死に一生を得たとは限らない。

筆者が住んでいるマンションは、都心部にあり、しかも自由に出入りできることから、年に1、2回は飛び降り自殺があった。住民ではなく、外部の人が飛び降りるのだ。その直後の悲惨な状況を3回ほど目撃している。

不思議なことに、お払いをしてもらうと、急に自殺が途絶えた。2階部分の網に引っかかっていた女性は、ずいぶん久しぶりの飛び降りだったわけだ。

窪塚洋介さんが自殺未遂だったのかどうかは、まだ不確かなようだが・・・

さすがにこの手の話を「評点記事」にして茶化すつもりはない。ちなみに筆者自身、墜落した経験もある。自殺未遂ではなく、その昔山登りをしていた筆者が単独行中に遭遇した事故だったのだが、幸いかすり傷で助かった。

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miccckey at 02:08|Permalink はてなブックマーク - 飛び降り
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clip!Essay 

2004年06月06日

携帯からのブログ閲覧 ― 代表的サービスを10段階評価

一連の記事からは、まったく趣向が異なりますが、個人的に興味があったので、代表的ブログサービスのそれぞれについて携帯電話からの閲覧のしやすさを調査し、評点を与えてみました (6月6日現在の仕様に基づく)。ごく少数のブログをサンプリングして調べたものなので、例外もあるかもしれませんが。

また、これらはPCでアクセスするときと同じURLに携帯からアクセスした場合の調査結果です。Doblogのように携帯専用のインターフェースが用意されているケースもありますが、それは考慮していません。

  • Seesaa − 評点: 9.5
    記事一覧画面が表示される。ハイパーリングも維持される。コメントの読み書きとトラックバックのチェックも可能。別カテゴリへの移動も可能。ナビゲーション性の高さでは、ダントツの一位。サーバが重いときがあるのが難点か。
  • goo − 評点: 7.5
    記事一覧画面が表示される。表示は軽快。改行は維持されるがハイパーリンクは消えてしまう。
  • livedoor − 評点: 7
    記事一覧画面が表示される。表示は軽快。しかし、改行記号が自動削除されるほか、ハイパーリンクも消えてしまう。コメントの閲覧と投稿が可能な点は評価できる。
  • News Handler − 評点: 4
    いきなり最新記事が表示される。一番下までスクロールすると前の記事に移動するためのリンクが表示される。サーバが重いことが多い。当ブログも最初はNews Handlerで立ち上げたが、あまりの重さに我慢できず、ここに移転してきた。
  • ココログ − 評点: 2
    htmlがそのまま読み込まれてしまう。携帯で閲覧するには無理がある。
  • doblog − 評点: 2
    htmlがそのまま読み込まれてしまう。携帯で閲覧するには無理がある。
  • blogzine − 評点: 2
    htmlがそのまま読み込まれてしまう。携帯で閲覧するには無理がある。
  • Excite − 評点: 1
    htmlがそのまま読み込まれてしまう。cssまで読み込まれてしまう。携帯で閲覧するのは事実上不可能。
当ブログもLivedoorを使用しているのですが、改行が消えなければ評点8.5くらいを与えていたでしょう。改行が消えると本当に読みづらくなります。改善を望みます>Livdedoor開発部御中。

なお、当ブログでは、これからときどき、このような実用物の独断的評価記事も掲載していくことにします。

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miccckey at 17:14|Permalink はてなブックマーク - 携帯からのブログ閲覧 ― 代表的サービスを10段階評価
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clip!実用系 

そんなものが誘致されたら...《はた迷惑評点 9》

看板に偽りはないとしても...」のお話で大型ペットショップの看板に惑わされた家族連れのGさんは、高速道路には戻らず、そのまま市街地の道に沿って車を走らせた。

瀟洒なマンションに面した交差点で信号待ちをしていると、娘がまたしても看板を見つけた。まだ幼稚園年長だが、読める漢字が既に数十はあり特に「犬」と「猫」の2文字には異常なほど敏感に反応するのだ。

「あの建物、ペットショップなの?」
「うーん・・・。違うみたいだね。あそこにワンちゃんの幼稚園が出来る予定になってるみたいだよ」とGさん。こんな市街地に犬の繁殖場って前代未聞だと心の中でつぶやいたが、娘に説明するのははばかられた。
「はた迷惑な話じゃない?」と思わず奥さんが口をすべらせる。「あんなきれいなマンションにせっかく引っ越してきたかと思ったら、昼夜を問わず騒々しくなるだなんて」

「はた迷惑って何?」とお嬢ちゃん。
「たくさんのワンちゃんがほえたりしたら、まわりの人はうるさいと思うでしょ」
「そんなことないよー。にぎやかで楽しいと思うなあ。ワンちゃんの幼稚園が出来たら、見に来たいよー」
「はいはい。そうしましょうね」

信号が変わったので、Gさんたち一行はそのまま通り過ぎた。

ちょうどそのころ、「知らない方がよい秘密を..」のお話で、引越し先の部屋で最近自殺があったことをおしゃべりな刑事から聞かされた舞台女優のC美さんは、部屋に戻る気がしなくなり、友人の家に居候しながら、またしても新居を探していた。きれいで設備も整っているのに、家賃も初期費用も安いマンションって、やっぱり裏があるんだ・・・と学習したものの、やっぱりそういう物件を探さざるを得ない。

「安い理由は、あれなんです」と賃貸マンション仲介会社のN氏がC美さんに説明する。C美さんの表情が曇る。いくらマンションの条件がよくても、本当にそんなものが誘致されたら住環境が悪化するわ。

「大丈夫ですよ」とN氏。「あれは、一種のハッタリなんです。あの建物の主はYさんと言って、ここらの地の人で私もよく知ってるんですが、マンション建設をめぐって、いろいろトラブルがありましてね。建設中から、あの看板はありましたよ」

「誘致予定」の看板とは別の面には、これまたショッキングな看板が・・・・。「強盗・殺人・婦女暴行・その他凶悪犯罪多発地帯」と書いてあったのだ。

「えー! こんな怖いところには、やっぱり住めません」
「そりゃ、地方に比べれば、こういう大都会の方が凶悪犯罪の発生率は高いでしょ? この地域で特にそういう犯罪がよく起きているというわけじゃないのです。Yさんにも聞いたんですが、自分はみんなの注意を促すために善意であの看板を付けてるんだそうです」
「そんなー。要するに、嫌がらせじゃないんですか? 変なこと起こりそうでいやだなー」
「そうですか。じゃあ、別の物件を見に行きましょうか? まあ、この物件ほどコストパフォーマンスが優れたものは、めったにないですけどね」

というようなケース、地の人Yさんもマンション建設がはた迷惑なら、マンションのオーナー側もYさんの看板がはた迷惑。マンションの住民は納得の上で入居しているから、はた迷惑ではないんでしょうか? 「はた迷惑」という見地からは評価が難しいケースです。まあしかし、仮にこんな街中に犬の繁殖場が本当に誘致されたとしたら、このマンションの住人だけでなく、周辺地域全体が大いに迷惑します。その場合のはた迷惑度は9点と評価すべきところでしょう。(なお、上の写真と話の内容は無関係です)。

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評点に異議あり?

サイドバーにも明記してあるとおり、「評点」の点数そのものにあまり重要な意味はありません。一定の着眼点(「不公平さ」)とかを定めて、そこから物事に突っ込みを入れていくための補助的なツールに過ぎません。

評点に異議がある場合は、あなたが付ける評点をコメントとして記入してくださいね。

筆者の書き込みスタイルからして、コメントやトラックバックを拒否しているかのように見えるかもしれませんが、決してそんなつもりはありませんので、誤解なきよう。


絶滅危惧種のゴキブリ《不公平さ評点 5》

たとえ、ゴキブリでも絶滅寸前なら保護してあげないと・・・という優しい気持ちになれますか?

オオゴキブリ

「オオゴキブリ(学名: Panesthia angustipennis spadica)」さんです。体長約40mm、山林部で暮らしていて、朽木の中に幼虫や成虫が群棲し、腐朽木部を食べているそうです。幼虫や成虫が群棲しているなんて、気持ち悪いですね。気持ち悪いのですが、準絶滅危惧種として『愛知県版レッドデータブック』に記載されているそうです。(詳細については、上の麗しきお姿をクリックしてみてください)。

さらに、オーストラリアにも、絶滅寸前のゴキブリが一種いるそうです。学名はPanesthia lata、通称は生息地にちなんでLord Howe cockroachなどと呼ばれているそうです。こちらも山林で暮らしていて、朽木を食べるそうです。残念ながら、こちらは麗しきお姿のお写真が見つかりませんでした。絶滅に瀕している原因は、Lord Howeという島に本来棲息していなかったネズミの一種を移入したからだそうです。

どちらも人間の暮らしには干渉してきていない、控えめなゴキブリさんですね。人間の世界と同じく、ゴキブリの世界でも「あつかましさ」が足りないと損をするみたいですね。

さて、あなたなら、保護してあげようと思いますか?

「えー、ゴキブリなんて、地球上から完膚なきまでに駆除して絶滅させればいいじゃないか」というお答のあなたの不公平さは満点の10と評価させていただきます。

と言いたいところですが、筆者にしても、学生時代、アパートで寝ているときにゴキブリがパジャマの中に入ってきて素肌の上を這い回ったという経験があって以来、ゴキブリを見ると文字通り身の毛がよだつ気がするほど。よって、不公平評点は半分に減らして5点くらいとしておきましょう。



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2004年06月05日

都会のセミは知っている...《はかなさ評点 8》

セミが「はかなさ」の象徴? とんでもない。セミは、昆虫としてはかなり長寿な部類に属する。幼虫の時期が異常に長く、成虫の時期が異常に短いだけである。

C君もそんな一匹である。7年前、街路樹に産み付けられた卵からC君が孵化したとき、百年もの歴史を誇る百貨店がまだまだ華やかに店開き、高い集客を誇っていた。なのに、C君が街路樹の根っこにしがみついたまま2歳になったころ、突然、その百貨店の閉鎖が決まり、まもなく建物の解体が始まった。

このとき、百貨店の敷地内に植わっていた木が何本も撤去されたため、C君の友人の多くが犠牲になった。実に痛ましい出来事だった。同胞の大量死を痛み、C君もできれば年長の成虫と化したセミたちと共に泣き叫びたいと思ったが、木の根っこにしがみついて樹液をひたすら吸う以外になすすべはなかった。

百貨店の跡地には、解体の翌年、新しい建物が建った。通信関連で一山当てたベンチャ企業が自社ビルを建てたというニュースは地中のC君たちにもただちに伝わったが、マスコミに寵児のごとく取り上げられ、舞い上がっているだけで経営センスのない男が率いている会社など、長続きするまいというのがセミたちの共通の見解であった。

セミたちの読みどおり、その会社は昨年、ものの見事に倒産。またしてもビルが解体された。人の世は、かようにもはかないものである。

そしてC君に番が回ってきた。7年ぶりの地表、まだ日は出ておらず、車道の交通量も少ないが、整備不良のトラックが黒煙をもうもうと立ち上らせて、わずかな坂を上っていく有様は、7年前よりも悪化していそうだ。

C君は、日の出と同期するかのように羽化して、街路樹を上っていった。まるで宮殿のような建物が建っている。

午前十時になると、それまで宮殿の前に並んでいた人間たちがいっせいに宮殿の中に吸い込まれていった。宮殿の中から実に騒々しい音が漏れてくる。自動ドアが開くと、セミたちの鳴き声もかき消されるほどだ。

歓喜に頬を緩ませながら宮殿から出て行く者もいれば、目を血走らせて足早に去っていく者もいる。セミたちは別にあざ笑っているつもりはないのだが、まるであざ笑っているかのようである。

セミたちはギャンブルなんかしない。ただ、こうして最後の年の最後の夏を泣き叫んで燃え尽きるだけである。セミたちにとって死は滅びではない。無計画な投機やギャンブルにはまると人はいとも簡単に破滅しがちだ。人の営みこそ、はかなけれ。

というような「はかなさ」は、満点としてもよいのですが、とりあえず8点と評価しておきましょう。(厭世的な話になってしまった。笑えないね、これは)。



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2004年06月03日

両雄並び立つか? 2つのブログ王

このブログをLivedoorに引っ越した直後に「ブログ王選手権」の管理人さんからお誘いがあり、参加させていただくことになりました。「ブログ王選手権」は、手入力での投票によるランキングサイトです。ブログの開設者を「ライター」と呼んでいる点にこのサイトの管理人さんの考え方が反映されているように思え、常に「筆者」と名乗っている私としては非常に好感が持てます。

ブログの読者が「ブログ王選手権」のサイトに行き、さらに投票ボックスのコーナーに入って投票する必要があります。手順が面倒に見えるかもしれませんが、ぜひ「なんでも評点」(コラムカテゴリにあります) に清き一票をお願いいたします。下のリンクをクリックしていただくと、投票ボックスに直接移動できます。

さて、筆者は節操がないもので、もう1つのブログ王ランキングにもさっき登録を済ませてきました。

こちらは「週刊ブログ王」という名前のサイト。名前がよく似ていますねえ^^; 「週刊ブログ王」は自動ランキングサイトです。1週間ごとにランキングスコアがリセットされる仕組みだそうです。後発ブログにもチャンスを与えるという意味で、評価されてしかるべき試みではないでしょうか。

どちらも開始したばかりのサイトなので、まだインターネット上でのプレゼンスは高くないかと思いますが、仮に両方の知名度が上がると、まぎらわしいことになります。

本件のまぎらわしさ評点は・・・と行きたいところですが、さすがに顰蹙を買いそうなので自重いたします(笑)。代わりに、ひとつネタが浮かんだ (というか、こういう格好のネタを忘れていたことに気づいた) ので、後で記事にします。

miccckey at 16:13|Permalink はてなブックマーク - 両雄並び立つか? 2つのブログ王
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clip!番外記事 

2004年06月02日

性別がまぎらわしい声《まぎらわしさ評点 8》

阪神タイガース担当記者のM氏は、優勝目前の二軍チームを追っかけて、とある地方球場まで取材に来ていた。M氏は、ある日のコラムに「阪神タイガースはきっと彗星のように戻ってくると信じようではありませんか」と書いている。一軍は、彗星のように太陽系の彼方に去っていってしまった。もっか、どん底の借金25である。二軍は優勝目前なのだが。

二軍戦でも地方球場では、選手が打席に立つときにはちゃんとアナウンスが入るのだ。M氏は、ウグイス嬢の声を聴いた瞬間、背筋がぞくっとした。濁りのない澄み切った声だ。一目ぼれならぬ一耳ぼれという現象がありうるとしたら、今のM氏がまさしくそうに違いなかった。

試合が終わるまで待ちきれなかった。この声の主に一目会いたい。幸い自分には記者の特権がある。ということで、試合中の取材もそこそこに、M氏は球場事務所を訪れた。この球場には、専用の放送室があるはずもなく、ウグイス嬢も球場事務所からアナウンスしているに違いなかった。

「あのー、ゲイリースポーツの者ですが。ウグイス嬢の方のことも取材したくて」 それを聞いて、事務所の中に3名いた男性のうち2名が腹を抱えてゲラゲラと笑い出した。もう一人は、恥ずかしそうに俯いている。肩幅の広い、まるで野球選手みたいな男っぽい若者だ。

「おい、ウグイス嬢さんよ、取材に応えてあげなさい」 「かんべんしてくださいよ」ガッチリした若者の声とは思えぬ澄み切った美しい声がその若者の口から発せられた瞬間、M氏は意識が遠くなりそうな感覚に襲われたという。

性別がまぎらわしい声は、こんなふうな小さな悲劇を生み出すこともあるのですね。この場合のまぎらわしさは8点くらいに評価しておきましょう。

一方、そんなふうにまぎらわしい声の持ち主でありながら人々を感動の渦に巻き込んでいる人もいます。世界に3人しかいないソプラニスタの一人、岡本知高のように。

cover

ソプラニスタとは、クラシック音楽の世界において、男性でありながら、地声でソプラノの音域が出る男性歌手に与えられる称号。「地声」というのがポイントです。裏声(ファルセット)でソプラノの音域が出る男性は、たまにいます。裏声と地声では声量に大きな違いがあります。しかも、岡本知高はジャケットを見ても分かるように、かなりの体格の持ち主。女性のソプラノ歌手に比べても、声量の点で大きなアドバンテージがあります。

しかし、何も知らない人が彼の歌だけを聞いていると、決して男性の歌声とは思わないでしょう。ちょっと前に話題になった「ボタンと薔薇」というお昼のメロドラマでも彼の歌声が使われていたようですが、女性の歌声だと信じて疑わなかった人も少なくないはず。



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検索キーワードに「なんでも」を付けると・・・

このブログの存在を知っている友人に「なんでも評点」なんてしょぼい名前を付けたものだとけなされたが、筆者には秘めた狙いがあった。

googleの検索ボックスに "なんでも" + 空白 + キーワードと入力すると、このブログがだいた上位3位以内にリストされるのである。

たとえば、「なんでも ウェブログ」と入力すると、なんと「なんでも評点」がトップで出現する (6月1日現在)。「なんでも 子猫」でも「なんでも 看板」でも、上位に出現する。

このブログは、森羅万象を扱うと謳っているが、これまた、さまざまなキーワードでのヒットを狙ったものなのである。とにかく、ボキャブラリを多くするという方針でわけのわからん話を書き続けている。

今のところ、筆者の狙いどおりの結果になっている。とはいえ、ただの自己満足ですがね。



miccckey at 16:55|Permalink はてなブックマーク - 検索キーワードに「なんでも」を付けると・・・
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