書籍版評点

【お知らせ】書籍版なんでも評点『世界のありえな〜い100選』が2月1日、宙出版より刊行!
■ブログ本の常識を破る『ありえな〜い100選』の7つの特長
  1. 読みやすい縦書き2段組
  2. ブログ記事をそのまま収録せず、さらに面白くなるようにブラッシュアップして収録
  3. ネタとしての珍奇さと、読み物としての面白さのバランスが取れた記事100本を厳選 ― 読んで楽しんだ後は、仲間との話のネタが100本も増えます
  4. ブログでは原則廃止した「評点」が3つ1セットの五段階評価方式で復活
  5. イラストレータ西山カルロスさとしさんによるユーモラスな挿絵を随所に挿入
  6. 書き下ろしコラムも収録
  7. カバーには、臆面もなく著者近影付き

(評)はかなさ

2008年12月05日

“1か月も早いクリスマス”の翌朝、15歳の少女が瞳を見開いたまま夭折する

南アフリカ共和国ヨハネスブルグ都市圏の住宅街シャロン・パークで暮らすルーシュ一家は、父ソリー(39歳)、母フランシス(37歳)、長女ダニエル(15歳)、次女ビアンカ(11歳)の4人家族。このルーシュ家では、約1か月も早い11月28日にクリスマスのキャンドルを囲むことになった。これには切実な理由があった。続きを読む

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2008年02月17日

同じ日に生まれた夫婦が同じ日に死す

米国サウスダコタ州のローカル紙“Argus Leader”が、同州スーフォールズで43年の長きにわたって仲睦まじく暮らしてきた老夫婦の死のことを伝えている。ケント&ダイアナ・クラフト夫妻は、2月9日、自宅で寄り添うように倒れているところを発見された。二人とも既に息はなかった。続きを読む

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2006年11月25日

遠い異国の浜辺に流れ着く代わりに30年先の未来に届いたボトルレター

オーストラリア北東部クイーンズランド州のイェプーンという町の15キロ沖合いにグレート・ケッペルという名の島がある。世界遺産に登録されている大珊瑚礁帯グレート・バリア・リーフの一部である。教会のキャンプでこの島を訪れていた同州イプスウィチ在住のマリー・マイヤットという名の18歳の少女が青く美しい海に夢を託した。ワイン瓶に手紙を入れて流したのだ。続きを読む

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2006年10月26日

体重272キロの男性の過度の体脂肪が原因で火葬場から出火

健康維持やシェイプアップやメタボリック・シンドローム対策のために、体脂肪を燃焼させようと努力している人は多い。筆者もだいたい1日に1時間から1時間半ほど有酸素運動に勤しんでいる(筋力トレーニングも交えながら)。ただ、無理に運動などしなくても、体脂肪は最後には燃えてしまう。続きを読む

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2005年10月17日

“絶頂”を味わえる時間は一生合わせても、たったの16時間?

人間の一生の中で、人間は何に最も長い時間を費やすか? と言えば、答えは簡単。睡眠である。筆者など、睡眠時間を減らせば、事実上、長く生きているのと同じことになるではないかと考えていた時期もある。だが睡眠不足で頭がすっきりしなければ、結局、時間を無駄にしてしまう。

ドイツのGeo Wissenという雑誌が、連邦統計局から発表されている平均余命データに基づいて面白い試算結果を発表した。ドイツ人の生活行動をいくつかの項目に分け、一生のうちにその行動に費やす時間の合計値をはじき出したもの。
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2005年04月10日

サハラ砂漠にワニがいる

写真はナイルクロッコダイルアフリカ大陸北西部のモーリタニアは、国土の大半を不毛な砂漠が占めている。サハラ砂漠である。その砂漠の中にワニ(クロッコダイル)が棲息している。砂漠の中にワニがいるなんて、びっくりさせられる話だ。

もちろん、ワニは水がないと暮らせない生き物なので、砂漠の中とはいえ、ワニが住んでいる場所には水がある。セネガルとの国境付近に位置する、たった100平方メートルほどの小さなオアシスの池である。最も近くにある川でさえ、200キロも離れている。

1990年代後半にフランス人の学生がそこを訪れてワニの棲息を確かめるまで、これは地元の人間しか知らないことだった。
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2005年01月12日

津波被災地で飼主を失った犬たちが人肉の味を覚えた?

スマトラ沖地震の津波では、多くの犬たちが飼主を失ったようだ。最初のうち、忠実な彼らは飼主の姿を探し求めたのだろう。しかし、津波が襲ってから既に2週間以上が経過した。何らかの方法で飢えを凌がないと彼らも生きていけない。

タイのバンガ県にあるヤンヤオ寺には、約2000体の遺体が安置されている。その多くは既に冷凍保存されているが、新たに運び込まれた遺体は、死体袋に入れたまま、そのまま露天にさらされていたりする。

ある日のこと、寺で働いている人が1頭の犬が嘔吐するのを目撃した。吐瀉物を調べてみると、それは人間の体の一部だった。続きを読む

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2004年06月05日

都会のセミは知っている...《はかなさ評点 8》

セミが「はかなさ」の象徴? とんでもない。セミは、昆虫としてはかなり長寿な部類に属する。幼虫の時期が異常に長く、成虫の時期が異常に短いだけである。

C君もそんな一匹である。7年前、街路樹に産み付けられた卵からC君が孵化したとき、百年もの歴史を誇る百貨店がまだまだ華やかに店開き、高い集客を誇っていた。なのに、C君が街路樹の根っこにしがみついたまま2歳になったころ、突然、その百貨店の閉鎖が決まり、まもなく建物の解体が始まった。

このとき、百貨店の敷地内に植わっていた木が何本も撤去されたため、C君の友人の多くが犠牲になった。実に痛ましい出来事だった。同胞の大量死を痛み、C君もできれば年長の成虫と化したセミたちと共に泣き叫びたいと思ったが、木の根っこにしがみついて樹液をひたすら吸う以外になすすべはなかった。

百貨店の跡地には、解体の翌年、新しい建物が建った。通信関連で一山当てたベンチャ企業が自社ビルを建てたというニュースは地中のC君たちにもただちに伝わったが、マスコミに寵児のごとく取り上げられ、舞い上がっているだけで経営センスのない男が率いている会社など、長続きするまいというのがセミたちの共通の見解であった。

セミたちの読みどおり、その会社は昨年、ものの見事に倒産。またしてもビルが解体された。人の世は、かようにもはかないものである。

そしてC君に番が回ってきた。7年ぶりの地表、まだ日は出ておらず、車道の交通量も少ないが、整備不良のトラックが黒煙をもうもうと立ち上らせて、わずかな坂を上っていく有様は、7年前よりも悪化していそうだ。

C君は、日の出と同期するかのように羽化して、街路樹を上っていった。まるで宮殿のような建物が建っている。

午前十時になると、それまで宮殿の前に並んでいた人間たちがいっせいに宮殿の中に吸い込まれていった。宮殿の中から実に騒々しい音が漏れてくる。自動ドアが開くと、セミたちの鳴き声もかき消されるほどだ。

歓喜に頬を緩ませながら宮殿から出て行く者もいれば、目を血走らせて足早に去っていく者もいる。セミたちは別にあざ笑っているつもりはないのだが、まるであざ笑っているかのようである。

セミたちはギャンブルなんかしない。ただ、こうして最後の年の最後の夏を泣き叫んで燃え尽きるだけである。セミたちにとって死は滅びではない。無計画な投機やギャンブルにはまると人はいとも簡単に破滅しがちだ。人の営みこそ、はかなけれ。

というような「はかなさ」は、満点としてもよいのですが、とりあえず8点と評価しておきましょう。(厭世的な話になってしまった。笑えないね、これは)。



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