2004年05月27日

知らない方がよい秘密を...《ありがた迷惑さ評点 6》


舞台女優のC美さんは、百万本のバラ事件の数日後、警察から呼び出された。犯人でもなければ、(あの事件に関しては) 被害者でもないのに丸一日も事情聴取が続いた。おかげで舞台の稽古を休む羽目になった。まあ、端役のC美さんがいなくても全体の稽古に支障はなかったのだが。

新居の片付けもしないといけないのに・・・。なんでこの物件がこんなに安かったのかしら。駅から2分、1Fはコンビニ、ベランダは南向き、築5年、独身者専用、オートロック、トイレ・バス・セパレート、1LDKなのに、家賃がたったの5万円。

やっと聴取が終わり外に出ようとしたとき、「あー、そうそう。言い忘れていたけど」と若い刑事が言う。「あなたの引越し先のマンション、偶然というか、ついこの間行ったばかりなんですよ」

「え、刑事さんもあのマンションに引っ越そうと?」とC美さんは思わず反応。その刑事が独身であるらしいことに気づいて、ちょっぴりときめいた。

「現場検証に行っただけなんです。他殺の疑いも皆無ではなかったし」
「え?」C美さんは、まだ話が飲み込めない。
「ついでに言うと、まさしく、今あなたが住んでる501号室だったんですよ」

知らない方がよい秘密を教えてくれるのって、ありがた迷惑ですよね。このケース、刑事が教えてくれなくても、いずれはC美さんの知るところになっていた可能性が高いことを考慮し、評点6としておきましょう。



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1. そんなものが誘致されたら...《はた迷惑評点 9》  [ なんでも評点 ]   2004年07月05日 12:50
「看板に偽りはないとしても...」のお話で大型ペットショップの看板に惑わされた家族連れのGさんは、高速道路には戻らず、そのまま市街地の道に沿って車を走らせた。 瀟洒なマンションに面した交差点で信号待ちをしていると、娘がまたしても看板を見つけた。まだ幼稚園年長

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