2004年05月25日

百万本のバラ..《はた迷惑評点 10》


A子さんは、てっきり枕元に置いた香水のビンが割れたか何かで、そんな匂いがしてるのかと思ったそうです。はっきり目が覚めると、それは自分が使ってる香水じゃなくて、バラの花の香りであることに気づいたと言います。

少し寝坊したみたいで、これから急いで身支度して出勤しなければなりません。バラの花の香りも気になるけど、顔を洗って朝ごはんを食べて・・・・

ところが外がやたらと騒々しいのです。マンション3階の窓から外を見下ろしてみると、想像を絶する光景が広がっていました。

バラマンションの正面玄関前にある広場はもちろんのこと、マンション正面と平行している道路を含めて、あたり一面がバラの花の海になっていたのです。

そのうち、パトカーのサイレンが聞こえてきました。道路が塞がれているため、交通整理にやってきたのでしょうか。というか、これは明らかに事件だし、いろんな刑法に触れる犯罪ということになるでしょうね。

バラの花にはトゲがあるし、この一面の花を撤去するのはかなり大変な作業になるんじゃないかなあ・・・とA子さんはぼんやり考えました。ん、でも、ひょっとすると、このマンションの住人はみんなバラの花に閉じ込められているんじゃないの!

A子さんは、自分の嫌な予感を確かめるために玄関の扉を開いてみました。なんということでしょう。扉の向うは、床から天井までバラの花でさえぎられていました。これでは外に出ることができません。

このバラの花がいったい何を意味しているのか、A子さんには心当たりがありました。昨日、隣の部屋に住んでいた自称女優が引っ越していったばかりなのです。

引っ越していった理由は、変な画家に付け回されているからということでした。実際、隣の部屋の扉の前に花束が置かれているのをA子さん自身、何度も目撃しました。

というようなケース、はた迷惑の極みと言ってもいいでしょう。よって、満点の10と評価します。

ちなみに、「百万本のバラ」の歌詞では、広場を百万本のバラで埋め尽くしたことになっていますが、このマンションの正面玄関前のちっぽけなスペースを埋めるだけでは百万本もの本数を消費できず、周辺の道路はもとより、マンションの通路にまでバラの花を詰め込んだのでしょう。

百万本ものバラをどうやって調達し、運び、あたり一面に並べたかは筆者も知りません。そもそも、一日のバラの流通量からして調達可能な数量なのでしょうか? 仮に調達できたとしても、一般の花屋からバラが消えるなど、これまた大変なはた迷惑現象になっていたことでしょう。

もちろん、しばしばこの歌に関して突っ込みが入るように、一本100円の格安のバラであったとしても、100万本では一億になりますよね。

「百万本のバラ」がヒットしたのは1987年。ちょうどバブルのころ。その当時は、百万本のバラを贈るというロマンチックさを算盤勘定で茶化すなんて野暮だったのかな? ま、その当時なら、これくらい気前のいい男じゃないとモテなかったのでしょうね。

ついでに言えば、ストーカー対策法が施行された現在では、あのような歌詞にははばかられるものもあるでしょうね。時代は大きく変わったということでしょうか。




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miccckey at 00:41│
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(評)はた迷惑さ 

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1. 知らない方がよい秘密を...《ありがた迷惑さ評点 6》  [ なんでも評点 ]   2004年07月05日 12:47
舞台女優のC美さんは、百万本のバラ事件の数日後、警察から呼び出された。犯人でもなければ、(あの事件に関しては) 被害者でもないのに丸一日も事情聴取が続いた。おかげで舞台の稽古を休む羽目になった。まあ、端役のC美さんがいなくても全体の稽古に支障はなかったのだが。

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