2004年08月07日

崖に引っかかったグライダーを救出、市民の喝采を浴びるはずが...《はがゆさ7》


英国クリーブランド州の海岸で、北海を臨む崖の途中にグライダーがかろうじて引っかかっているのが発見され、2名の刑事、12名の海岸警備隊員、4名の救助艇乗組員からなる緊急救助チームが現場に出動。

ゲリー・ピアソンとマイケル・タカクスの2名の警備隊員が崖の上からザイルで懸垂下降し、見事グライダーの救出回収に成功した。誰も救助してはいない。単にグライダーを手で回収しただけである。グライダーに人が乗っていないことは最初からわかっていた。

バルサ材で出来たグライダー今回の救助作戦には、約100万円のコストが費やされた。せいぜい4000円程度しかしない、バルサ材で出来た玩具のグライダーを救出するためにである。しかも、グライダーの持ち主から回収要請があったわけでもない。

彼らの上官たちも今回の作戦成功をほめたたえ、それに要したコストについても「だって、子供があれを取ろうとして崖をよじ登ったりしたら危険だと思いませんか」と正当性を主張した。

当然のことながら、一般市民からはブーイングの嵐。「公金を無駄遣いするな」「その最中に別の場所で人命にかかわる緊急事態が発生したらどうするつもりだったのだ」

実際、ブーイングを受けることくらい彼らも予想していて当然に見えるが、おそらく市民が自分たちの洒落を分かってくれて、心温まる話だと共感を呼び、拍手喝さいを浴びるという独りよがりなストーリー展開しか描けていなかったのだろう。

しかし、当局内部にも、浮かれた連中の先走りをはがゆい思いで見ていた人が必ずいるはずだ。その「はがゆさ」は、7ポイントくらいに相当しそうだ。

【付記】

夕刊フジBLOGには、「真夏のスーツをやめてポロシャツにしたら得意先が猛烈クレーム」という失敗談が掲載されている。内輪では支持が高くても、外部の人から見ると非常識すぎることを計画して実行に移してしまったわけである。グライダー救出作戦と相通じるところがあると思う。ちょっと考えれば結果が見えるはずなのに気づかずに突っ走ってしまう人たちは決して少なくない。自分たちもそうならないように気をつけようではないか。




■ News source: The SUN Newspaper Online - 999 drama to save toy

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miccckey at 22:44│
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