クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:体重差が20倍あっても、巨獣に勝利する小動物

2021年08月10日

体重差が20倍あっても、巨獣に勝利する小動物


百獣の王ライオンが闘いたくない相手は、3つある。まず、マストと呼ばれる時期を迎えて特に気が荒くなった雄のアフリカ象と闘っても、相手が病気や怪我でもしていない限り、相手が単独であろうとまず勝ち目はない。もう一つは、人間――ではなくて、人間が仕掛ける地雷や爆薬だ。1980年代、モザンビークなど、内戦下にあったアフリカの国々では、サバンナにおびただしい数の対人地雷が埋まっており、ライオンの群れが近隣国のサバンナ(南アの国立公園など)に避難していた。

そして、もう一つはhoney badger(ハニー・バジャー)だ。可愛らしい名前だ。ハチミツを大好物とするイタチの仲間である。日本では、むしろ「ラーテル」の名で知られている。「ミツアナグマ」とも呼ばれる。
そんなに大きい獣ではない。体長60〜77センチ、尾長20〜30センチ、体重7〜13キロ―といったところだ。一方、ライオンは、オスの場合、体長170〜250センチ、尾長90〜105センチ、150〜225キログラム。

身体のサイズがまったく違う。体長70センチの中型犬ほどの小動物が3倍の体長を持つ巨獣ライオンとどう戦うのか? 体重差にすると、10倍〜20倍ほど違う! 体重別の階級を設定していない大相撲の世界でも、そこまで体格差がある二人が闘うことはない。

しかも、ライオンは複数頭で襲ってくるが、ラーテルはせいぜい2匹1組。その様子を写した動画をご覧に入れよう。



ラーテルの背中から後頭部にかけての皮膚には、ライオンですら歯が立たない。ラーテルは、スカンクのような催涙ガスを噴出する能力を備えている。それでも普通はライオンを倒すことなどできない。

上の映像でも、ライオンは面倒くさくなってあきらめているだけだ。それでも、勝利したと言ってよいだろう。これだけ大勢のライオンに絡まれても、何も怖れないラーテル。さすが「the most fearless animal(世界一怖い物知らずの動物)」としてギネスブックに登録されているだけのことはある。

人間同士が闘う場合、体重差が20倍も違うことはありえない。四倍の体重差がある二人の闘いの模様が次の映像に記録されいる。




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