クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:イスラム系移民の18歳少女が31歳のカトリック教徒と恋に落ち、実の父に殺害される(イタリア・ポルデノーネ)

2009年09月18日

イスラム系移民の18歳少女が31歳のカトリック教徒と恋に落ち、実の父に殺害される(イタリア・ポルデノーネ)


イタリア北部のポルデノーネで、サナー・エル・ケタウィという名の18歳の少女がマッシモ・デ・ビアシオという名の31歳の男性と恋に落ち、同棲を始めた。マッシモさんは敬虔なカトリック教徒。サナーさんはモロッコ移民の娘で、イスラム教徒。
9月15日、二人が車に乗って移動していると、後を追ってくる車があった。物凄い形相で二人を追っていたのは、サナーさんの父親ダファニ・エル・ケタウィ(45歳)だった。

ダファニは二人に追いつき車から飛び降りると、ナイフを持って娘とその恋人に向かって襲いかかった。車から逃げ出したサナーさんは、たった数メートル走ったところで父ダファニにつかまり、喉を刺されて絶命した。

マッシモさんも体の数か所を刺されたが、致命傷ではなく、命を取り留めた。

ダファニはまもなく逮捕された。

これもまた“名誉の殺人”なのだろうか? ポルデノーネのルイギ・デルピノ検事によると、有罪判決が下りればダファニには終身刑が言い渡される可能性が高いが、本人は宗教的な動機による犯行かどうかについての供述を拒否しているという。

しかし、イタリアのメディアは、宗教的な動機があったに違いないという伝え方をしているようだ。イタリアでは、2006年にも“名誉の殺人”に該当する事件が起きている。ヒナという名の若いイスラム教徒女性が父親ならびに2人の従兄弟の手によって殺害された。彼らは、ヒナのライフスタイルが“西洋化”し過ぎているとして犯行に及んだ。

ヒナの遺体は、後に、家族が暮らす家の庭に埋められているのが見つかった。父親と2人の従兄弟には懲役30年の刑が言い渡された。

モデル出身で、世界で最も美しい大臣に選ばれたこともあるマーラ・カルファーニャ機会均等政策担当大臣(写真下)も、本件に言及している。「非人間的で、おぞましく、想像を絶する犯罪です。不条理な宗教戦争がわが国にさえも入り込んできた結果だと言えるでしょう」

カルファーニャ機会均等政策担当大臣は、さらにこう続ける。「このような陰惨な事件が起きているからこそ、各個人が自由な信教を持つことはできても、法を守らない限りは国内にとどまることができないというイタリア・モデルに従った移民の統合をこれからも推進していく必要があります。法を守る中には、人権を尊ぶこと、女性の権利を尊ぶことも含まれます」



ともあれ、最近では、イスラム圏以外でイスラム教徒の移民による“名誉の殺人”が起きて、ときどきニュースになっている。本件は、容疑者である父親が犯行の動機を明らかにしていないので、“名誉の殺人”と決めつけるのは早計だろう。

実際、日本ではつい最近次のような事件が起きたばかりだ。

「出会い系で娘と交際、許せぬ」 父親、男性刺殺容疑

 娘の交際相手を刺し殺そうとしたとして、熊本県警は9日、熊本県植木町投刀塚(なたつか)、水道工事会社常務上野祐斎容疑者(42)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕したと発表した。刺された熊本県長洲町、職業不明の洲崎昌司さん(38)は、熊本市内の病院に運ばれたが約3時間後に亡くなった。県警は上野容疑者を殺人容疑に切り替えて送検する予定。上野容疑者は「自分が刺した」と110番通報し、「娘と出会い系サイトで知り合い、交際していることが許せなかった」と述べ、容疑を認めていると県警は説明している。【引用元


筆者は昔からイスラム教徒と付き合いが多かったが、彼ら全員が“名誉の殺人”や“自爆テロ”を犯しかねない危ない人たちだと考えるのは馬鹿げている。最近も、イスラム教徒の移民(日本国籍取得済み)がマスターをしているショットバーにときどき通っている。そう、イスラム教徒なのに客に酒を飲ませる仕事をし、自分も酒をたしなんでいる。まあ、イスラム教徒といっても、幅広いスペクトラムがあるのだ。

ちなみに、彼にはイスラムの裏話をいろいろ聞かせてもらっている。たとえば、彼もやはり下の毛は全部剃っているとのことである。

【付記】

「もう、とことん行き詰まっているので海外の珍ニュースをメインのコンテンツとして標榜するのはやめようかなあ、と」と題した先日の記事には、たくさんの人たちから暖かいコメントを頂いた。“心配したのに、舌の根も乾かぬうちに海外ニュースをネタにしているではないか”と拍子抜けした気分にさせてしまったとしたら申し訳ない。

本件はたまたま目についたので取り上げた次第。以前のように血眼になってネタ探しをしているわけではない。コメント欄で頂いたご意見については、改めて別の記事でレスを返してみたい。




■ Source: News - Europe: 'The result of an absurd religious war'

切除されて (ヴィレッジブックス N キ 2-1)
切除されて (ヴィレッジブックス N キ 2-1)松本 百合子

おすすめ平均
starsアフリカの恐ろしい現実
stars同じ女性として

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


【関連記事】


この記事の先頭に戻る

Google
WWW を検索 評点




トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by あが   2009年09月18日 20:19
これが宗教の姿だ。
2. Posted by     2009年09月18日 20:37
これも一種の過激派でしょう。
イスラム全部ではなくてもイスラムには多いですね。
カトリック等は文明の成長と共に柔軟になっている部分もあるけれど、
イスラムはイスラム圏が発展途上の場合が多いせいか遅れてる。
3. Posted by asapalara   2009年09月19日 17:48
信仰ってのは、意思のベクトルを一方向にまとめることができる。
それだけ大きな力を持てるけど、その分信者は曲解したり暴走したりしがちだと思う。
あくまでも一部であってほしい、痛ましい事件でした。
4. Posted by     2009年09月20日 22:03
トルコのムスリムの多くは、宗教分離が徹底してるからかこういうことが少ないと聞いたことがある。
しかし、イタリアに移民しといて生活が「西洋化」しすぎてるから殺すってのは、
自分ちに帰れよ、と思ってしまう。
5. Posted by ほ   2009年09月21日 12:09
気持ち悪い
6. Posted by    2009年09月21日 21:21
検事の名前"luigi delpino"はルイージ・デルピーノと読む。
7. Posted by なまなかだし   2009年09月22日 22:35
1 全員じゃないと思うけどこんな事が起きると
8. Posted by     2009年09月28日 19:56
非人間的という言い方には引っかかった
キリスト教的な発想でおれはおかしいと思う
9. Posted by please click the following page   2014年05月10日 23:16
e cigs なんでも評点:イスラム系移民の18歳少女が31歳のカトリック教徒と恋に落ち、実の父に殺害される(イタリア・ポルデノーネ)

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
◎-->