2009年08月26日

女性の“体腔”に隠して密輸した覚醒剤の売上金でレア物コミックを購入していた密売組織 ― 時価5千万円相当のコレクション


米国コロラド州デンバーで、8月半ばに覚醒剤(塩酸メタンフェタミン)の密売組織が摘発され、41名の逮捕に至った。この組織は、毎月、10万回分の覚醒剤をデンバー都市圏で売りさばいていたが、密売による売上金の大部分でコミックブックを購入していた。
首謀者とされるのは、コマース・シティ在住のアーロン・カストロ(29歳)とアルフロンゾ・カストロ(30歳)の2人。この2人は実の兄弟である。カストロ兄弟の保釈金は100万ドルに設定されている。

41名の一斉逮捕の後、約100個の箱に収められたコミックブックが押収された。いずれもコレクターズアイテムであり、時価総額50万ドルに上る。バットマンやスーパーマンの初版本など、1冊数千ドルの値打ちがあるレア物も含まれていた。

下がカストロ兄弟のマグショット(顔写真)である。



カストロ兄弟がコミックオタクだったというわけではない。彼らは覚醒剤密売という違法行為で得た金をいったんコミックに変えてから再度換金することで、マネーロンダリングを行っていたのだ。

捜査官らによると、この密売組織が売りさばいていたのは、メキシコの“スーパー密造所”で製造された覚醒剤だった。メキシコからコロラドにブツを運ぶに当たっては、アリゾナ州フェニックスを経由し、女性たちを運び屋として使っていた。

女性たちは“ボディ・キャビティ(体腔)”に覚醒剤を隠して運んでいた。この文脈における“ボディ・キャビティ”とは、胃や腸が収まっている体内の空間のことではなく、膣もしくは直腸を指す。

カストロ兄弟率いる組織はこうして、毎週数キロ単位の覚醒剤をメキシコから密輸して密売していた。

この密売組織を摘発する作戦は1年がかりの長期戦となった。13件の電話番号に対する盗聴を通じて、組織の規模を把握するところから始まった。摘発作戦を展開したブルームフィールド警察のトーマス・C・デランド署長によると、デンバー都市圏北部では、ここ3年で最大規模の摘発作戦だったという。

日本の警察にも本気を出して頑張っていただきたいところである。デランド署長もこう言っている。「覚醒剤の密売組織をこうして解体させることができたのは、コロラド州市民にとって大きな勝利を意味します。コロラド州における犯罪の多くは、覚醒剤(塩酸メタンフェタミン)が関係しています。実際、ID盗用の約3分の1が覚醒剤がらみです」





■ Source: AG: Meth Ring Suspects Used Comic Books To Launder Money - Denver News Story - KMGH Denver

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この記事へのコメント

1. Posted by     2009年08月26日 10:26
輸送もマネロンも別に目新しいことは無い事件なんだが、
ID盗用と覚醒剤になんの関係があるのかだけ気になる。
2. Posted by さかね   2009年08月30日 02:33
しかし、密輸とかするならもうちょっと目立たない普通っぽい外見にしようとか思わないんでしょうか。
3. Posted by dis cephe   2012年01月17日 04:16
輸送もマネロンも別に目新しいことは無い事件なんだが、
ID盗用と覚醒剤になんの関係があるのかだけ気になる。

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