2009年07月08日

航空会社に3500ドルのギターを壊され、弁償を拒否されたミュージシャンがその怒りを楽曲に昇華させて華麗なるリベンジ


米国のカントリー/ポップス/フォーク系歌手デーブ・キャロルさんが昨年、バンド“Sons of Maxwell”の一員としてネブラスカ州に1週間のツアーへ出かけたとき、シカゴ空港で3500ドルもするTaylor社製のギターが破損するという出来事があった。破損の原因はユナイテッド航空の手荷物係員がケースごとギターを投げ捨てたからだった。

大事なギターが投げ捨てられる瞬間をしかと目に焼き付けたキャロルさんは、手荷物係員たちに抗議したが、彼らはシラを切るばかり。そこで彼らの上司に抗議しに行くと、別の誰かが担当だと言われることの繰り返しで、たらい回しにされ、9か月もの時がいたずらに経過した。

彼が最後にコンタクトを取ったアールウェグさんという女性は、「ユナイテッド航空は本件に関して一切の賠償責任を負わない」と彼に言い下した。キャロルさんがどんなに抗議してもNOの一点張りだった。こういう理不尽な立場に置かれた人が取りうる行動としては、以下のような行動が考えられるところである。

  1. もう仕方ないとあきらめて泣き寝入りする。

  2. 相手を徹底的にののしってその場を去る。

  3. 「訴えてやる」と捨て台詞を残してその場を去り、本当に訴訟を起こす。

  4. 「訴えてやる」と捨て台詞を残してその場を去るが、訴訟は起こさず、結局泣き寝入りする。

  5. クレーマーサイトを立ち上げるなどして、ネットで祭りを起こそうと企てる。

  6. ぶち切れて担当者につかみかかり、逆に相手に暴行などで訴えられる。


だが、キャロルさんの行動は上のいずれにも該当しなかった。

キャロルさんはアールウェグさんにこう言い残して静かに去った。「ユナイテッド航空で私が経験したことを歌にしようと思います。そして、歌っている自分をビデオに収録し、世界中の人に視聴してもらうつもりです」

その映像が下のYouTubeビデオである。このビデオクリップの中では、手荷物係員が3500ドルもしたTaylor社製のギターをケースごと投げ捨てる様子も描かれているが、カントリー調の楽曲をうららかに歌うキャロルさんの表情には一点の曇りもない。これぞ、ミュージシャンならではの華麗なるリベンジである。



怒りをぶつけた楽曲とはとても思えない。映像がユーモラスなこともあるが、決して解消されない怒りを直接ぶつけて深みにはまるのではなく、こんなかたちで昇華させたキャロルさんの心意気に爽快感さえ覚えるのは筆者だけだろうか。




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この記事へのコメント

1. Posted by clydemender   2009年07月08日 16:44
俺がよく聞くHIP HOPももとは理不尽な状況に対するフラストレーションの昇華ってのがあるからこういうのは分かるけど、怒ってるとは思えない感じになってるのはフォークシンガーだからかなあ。曲作ってプロモまで撮ってタダで公開するくらいだから、相当なエネルギー注いでるんだろうけど。
2. Posted by REIDO   2009年07月08日 18:16
なんという爽やかな曲・・・・
カッコよすぎるでしょうこの人。
3. Posted by     2009年07月09日 00:49
これが怒りから昇華された曲か(笑)

この人は根っからのいい人なんだろうなぁ
4. Posted by      2009年07月09日 23:26
俺がよく聞く
俺がよく聞く
俺がよく聞く

いらない情報ありがとう
5. Posted by たれぞう   2009年07月10日 11:25
いやー、いいw
そして71万PVwww
6. Posted by     2009年07月10日 13:52
恨み晴らさでおくべきか
恨み晴らさでおくべきか
7. Posted by     2009年07月10日 18:15
とりあえず俺がアメリカに行く時はユナイテッド航空は利用しないな
8. Posted by ?   2009年07月10日 19:40
小太郎ぶろぐにてこのページが紹介されたよ!
http://www.kotaro269.com/archives/50855416.html
動画再生数もすごい伸びてるし、どうなってるんだろう。
9. Posted by     2009年07月10日 19:47
英語が分からないってのはあるけど、この歌は好きだ。
是非続報があれば取り上げていただきたいです。
10. Posted by 関西の広告業界   2009年07月11日 16:24
5 いい曲だと思います。
11. Posted by こたろー   2009年07月12日 08:34
サビで持ってきますか〜!
この場合比喩では無く、そのまんまですが。
ちょっと変えれば良くある恋の歌になりますね。
リピートでかけてみよう!(笑)
12. Posted by A   2009年07月12日 23:23
つーか普通に壊してるのに全く補償なし、っていうのはありなんだろうか。

飛行場で聞かれる「貴重品とかはありませんね?」っていうのは「壊しても弁償しませんよ」と同義語なのか?
13. Posted by    2009年07月14日 05:36
いや、でも、飛行機に乗るのが初めてでもあるまいに、そんな大事なギター預けるか?普通楽器用に一人分の座席取るとか聞くぞ?
14. Posted by    2009年07月14日 16:30
実際可哀想だよな・・・
大事なもの目の前で壊された訳だが
悔しさを歌にって気持ちが素敵!
意味はわからんが歌も上手だしw
ただコレ広まるとユナイテッド航空で
3500ドルどころじゃなく被害がでるんじゃね?
ミュージシャン怖いな・・
15. Posted by     2009年07月16日 00:02
日本は乗客の荷物ぶっ壊しなんて事あまりないけれど
海外はホントなんでも物をボンボン投げて積むせいで壊すからね…

旅行カバン壊された時は海外の会社で壊されたのそのカバンの会社で保障扱いになったから
海外の旅行会社はその程度のもんなのかも。

気になるのは今後キャロルさんは飛行機乗る際にギターは手荷物で持つのかどうかww
流石にこういう事あったら今後は手荷物とかだよ…ね?
16. Posted by    2009年07月18日 05:21
想像以上に爽やかな曲だったわww
17. Posted by    2009年07月28日 11:57
この人、チャーリーズエンジェルで
キャメロン・ディアスの彼氏になって苦労したり
Gガール 破壊的な彼女で
ユマ・サーマンの彼氏になって苦労してた
ルーク・ウィルソンに似てる
苦労人キャラの顔なのかも
18. Posted by     2010年11月29日 23:55
こういう怒りの昇華の仕方もあるのか。
19. Posted by        2012年02月28日 17:46
実は後日談でこの話を聞いたtaylorが彼にギターをプレゼントしたらしい。
20. Posted by wholesale bags   2014年04月09日 17:08
なんでも評点:航空会社に3500ドルのギターを壊され、弁償を拒否されたミュージシャンがその怒りを楽曲に昇華させて華麗なるリベンジ

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