2009年07月06日
インドでは、150年前の英国植民地時代に制定された刑法がいまだに効力を持っている。だが、7月2日、ニューデリー高等裁判所がその刑法のうち、同性愛者の性交渉を犯罪行為と定めた条文に対し、違憲判決が下された。これは、インドでもついに同性愛が違法ではなくなることを意味する。
しかし、インド東部のジャルカンド州には、男性間の同性愛をまったくタブー視しない伝統を持つ部族がいる。その名も“ホー族”である。ジャルカンド州政府も従来から、ホー族に限っては、男性同士が同性愛行動に及んでいても処罰しない方針をとってきた。
繰り返すが、ホー族という「部族」が存在するのである。部族が存続するには、当然、男女間の営みにより子孫が残されなければならない。よって、ホー族の男性全員が“モーホー”というわけではない。
ホー族のうち、同性愛者の男性は“コティ・パンティス(Kothi Panthis )”と呼ばれる。コティ・パンティスには、農夫や労働者のほかに、ビジネスマンもいれば、政府の役人すらいる。ホー族の一員である限り、彼らは何らおとがめなしに同性愛行動に及ぶことができる。ただし、最近、AIDSで死んだ者が2人おり、HIV陽性と診断された者も2人いることがわかっている。
現地のNGO、Citizen Foundationがコティ・パンティスに関する調査を続けている。Citizen Foundationのサンジーヴ・クマル氏がHindustan Timesの記者に語ったところによると、コティ・パンティスのほとんどは、子供時代から同性のパートナーを見つけて同性愛関係を育んできた者だという。ホー族は同性愛を一切タブー視しないので、少年どうしが愛を育んでいても、周囲から普通に理解が得られるということのようだ。
ホー族社会は、(インドではまだ許可されていない)同性婚を受け入れることにもやぶさかではない。実際、すでに数十年も前から、事実上の同性婚が認められてきたという。
ただ、最近は、コティ・パンティスの数が従来よりも増えている。ジャルカンド州のうち、ホー族が多い地域には無数の鉱山がある。男たちが日夜汗を流して働いている。しかし、彼らの周囲には女性がまったく存在しない。こういうことから、コティ・パンティスになる者が増えてきているのではないかという分析もある。
Citizen Foundationの調査によると、ジャルカンド州の中でも、チャイバサ( Chaibasa)という町を中心とする半径20キロのエリアは、同性愛者の男性が他のどの地域より多いことがわかっている。チャイバサには、10箇所ほどに出会いの場(ハッテン場?)があり、夜ごと、男たちが集っている。
ジャルカンド州政府は、コティ・パンティスの数が警戒を要するほど増加していることや、彼らの間で“アンセーフなセックス”がまかり通っていることに懸念を寄せている。Citizen Foundationも政府に協力して、コティ・パンティスたちにAIDS対策を呼びかけている。
この地域にはホー族に限り男性間の同性愛をとがめないというローカルルールがあったわけだが、150年前に施行された刑法に違憲判決が下されたことで、おそらく、今後はホー族の一員でなくても同性をパートナーに選ぶ男性が増えてくるのではないだろうか。もともとコティ・パンティスという“下地”があっただけに、ジャルカンド州、とりわけチャイバサを中心とする一帯は、これからゲイ男性たちのパラダイスと化す可能性さえあるかもしれない。
しかし、その傾向があまりにも高まり、数十年とかいう長いスパンにわたって続くと、やがては現地人の人口が大幅に減少していくことになるのだろう。
■ Source: Homosexuality not a taboo in Jharkhand tribe
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繰り返すが、ホー族という「部族」が存在するのである。部族が存続するには、当然、男女間の営みにより子孫が残されなければならない。よって、ホー族の男性全員が“モーホー”というわけではない。
ホー族のうち、同性愛者の男性は“コティ・パンティス(Kothi Panthis )”と呼ばれる。コティ・パンティスには、農夫や労働者のほかに、ビジネスマンもいれば、政府の役人すらいる。ホー族の一員である限り、彼らは何らおとがめなしに同性愛行動に及ぶことができる。ただし、最近、AIDSで死んだ者が2人おり、HIV陽性と診断された者も2人いることがわかっている。
現地のNGO、Citizen Foundationがコティ・パンティスに関する調査を続けている。Citizen Foundationのサンジーヴ・クマル氏がHindustan Timesの記者に語ったところによると、コティ・パンティスのほとんどは、子供時代から同性のパートナーを見つけて同性愛関係を育んできた者だという。ホー族は同性愛を一切タブー視しないので、少年どうしが愛を育んでいても、周囲から普通に理解が得られるということのようだ。
ホー族社会は、(インドではまだ許可されていない)同性婚を受け入れることにもやぶさかではない。実際、すでに数十年も前から、事実上の同性婚が認められてきたという。
ただ、最近は、コティ・パンティスの数が従来よりも増えている。ジャルカンド州のうち、ホー族が多い地域には無数の鉱山がある。男たちが日夜汗を流して働いている。しかし、彼らの周囲には女性がまったく存在しない。こういうことから、コティ・パンティスになる者が増えてきているのではないかという分析もある。
Citizen Foundationの調査によると、ジャルカンド州の中でも、チャイバサ( Chaibasa)という町を中心とする半径20キロのエリアは、同性愛者の男性が他のどの地域より多いことがわかっている。チャイバサには、10箇所ほどに出会いの場(ハッテン場?)があり、夜ごと、男たちが集っている。
ジャルカンド州政府は、コティ・パンティスの数が警戒を要するほど増加していることや、彼らの間で“アンセーフなセックス”がまかり通っていることに懸念を寄せている。Citizen Foundationも政府に協力して、コティ・パンティスたちにAIDS対策を呼びかけている。
この地域にはホー族に限り男性間の同性愛をとがめないというローカルルールがあったわけだが、150年前に施行された刑法に違憲判決が下されたことで、おそらく、今後はホー族の一員でなくても同性をパートナーに選ぶ男性が増えてくるのではないだろうか。もともとコティ・パンティスという“下地”があっただけに、ジャルカンド州、とりわけチャイバサを中心とする一帯は、これからゲイ男性たちのパラダイスと化す可能性さえあるかもしれない。
しかし、その傾向があまりにも高まり、数十年とかいう長いスパンにわたって続くと、やがては現地人の人口が大幅に減少していくことになるのだろう。
■ Source: Homosexuality not a taboo in Jharkhand tribe
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この記事へのコメント
1. Posted by けん 2009年07月06日 21:47
周りから冷たい目で見られるのと、見逃してもらえるのとでは、発現率がかなり違ってくるでしょうね。
2. Posted by 2009年07月06日 22:36
ホー
3. Posted by 2009年07月07日 00:52
コティ・パンティスの大人が少年も無理矢理その肉欲の対象とし、
まだ恋愛すらしたことのなかった少年がトラウマ的反動で自身もまたコティ・パンティスに…
そういうわけでコティ・パンティスの増加が怒っているんじゃないかな。
つまり最近になって特にというわけではなく、以前から徐々に。
まぁとりあえずインドは人口減ってくれたほうがいいだろう。
まだ恋愛すらしたことのなかった少年がトラウマ的反動で自身もまたコティ・パンティスに…
そういうわけでコティ・パンティスの増加が怒っているんじゃないかな。
つまり最近になって特にというわけではなく、以前から徐々に。
まぁとりあえずインドは人口減ってくれたほうがいいだろう。
4. Posted by 2009年07月07日 06:20
女性同士の場合はどうなん?
5. Posted by ko 2009年07月07日 06:45
ここいきてぇぇ。
6. Posted by 2009年07月07日 12:10
別に日本だって明治までは普通に文化として男色が存在してたわけなんだし、
あんまり色眼鏡で見ることも無いとは思うんだがなぁ。
同性愛の禁止って基本的にキリスト教文化でしょ?
なんでそれが世界共通で当たり前って認識になるのかがよくわかんない。
やりたい奴はやってりゃ良かろう。
それで誰か困るわけでもないんだし。
あんまり色眼鏡で見ることも無いとは思うんだがなぁ。
同性愛の禁止って基本的にキリスト教文化でしょ?
なんでそれが世界共通で当たり前って認識になるのかがよくわかんない。
やりたい奴はやってりゃ良かろう。
それで誰か困るわけでもないんだし。
7. Posted by (´Д`*) 2009年07月07日 12:36
フォー!!
8. Posted by mi 2009年07月07日 22:19
逆に同性愛を認めないルールなんてものが存在する方が不自然な気がする。
9. Posted by 2009年07月07日 22:24
普通、同性愛は生まれつきかなあ、と思う。
俺がそうだからなんだけど。
異性愛者は同性愛に嫌悪感しか感じないでしょう。
俺がそうだからなんだけど。
異性愛者は同性愛に嫌悪感しか感じないでしょう。
10. Posted by 川崎のおじさん 2012年08月03日 22:32
男同士でも愛し合っていれば結ばれる事はごく自然だと思う 若い男の子達の結ばれたまま,はまったままの姿は美しい 入れられている方も気持ち良いのかな?はまったまま結ばれたまま一日中いられたら最高の幸せだろうな?このまま朝まで結ばれたままでいましょうなんて 相手が居なかったらやりたくてもできない 最近はまってないからやらせてくれる人なら年なんて問わない
11. Posted by 川崎のおじさん 2012年08月03日 22:43
男同士でもはめられている時 アナタの赤ちゃんを生ませてなんて言う子がいる 妊娠して10ヶ月,お腹がふくらんで
とんでもない男は女の真似なんて出来ない!!
しかし,男同士結ばれて アナタの赤ちゃんを生ませて??相当深い愛に
発展しているのか?
単なる快感に溺れているだけか??男が男を一生食わせて養い通したら
本物の愛だろうが??
男同士の夫婦なんているかね??
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しかし,男同士結ばれて アナタの赤ちゃんを生ませて??相当深い愛に
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15. Posted by そめ 2014年05月26日 01:11
>異性愛者は同性愛に嫌悪感しか感じないでしょう。
と本人が思い込んでいても、ふとした
ことでセックスすて、してみたら
はまった。なんてこともあるし。
潜在的には解らないですよ、
同性愛異性愛の境界線など。
と本人が思い込んでいても、ふとした
ことでセックスすて、してみたら
はまった。なんてこともあるし。
潜在的には解らないですよ、
同性愛異性愛の境界線など。
16. Posted by 2015年01月04日 02:03
男同士の同性愛って性欲ばっかの記事しか紹介されないから
自分の性欲を満たしたいだけの自己愛にしか見えないわ
ハッテン場とかモロそうだしな
それに自分に酔ってるナルシストでしゃばりなホモが多くて困る
今時同性愛は普通なんだから自分が特別だと思ってんじゃねーよ
自分の性欲を満たしたいだけの自己愛にしか見えないわ
ハッテン場とかモロそうだしな
それに自分に酔ってるナルシストでしゃばりなホモが多くて困る
今時同性愛は普通なんだから自分が特別だと思ってんじゃねーよ