2008年08月28日
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インドのビハール州サマスチプル地区にプール・シャリエフという名の男がいた。彼は2000年にアシュラフル・カトゥーンという女性と入籍した。しかし、シャリエフはアシュラフルが持参してきた“ダウリー”の額に満足できなかった。(過去形で書いているが、シャリエフはまだ存命であり、隣接するウッタルプラデシ州デワリア地区の劇団で働いている。しかし、シャリエフのことをもう“彼”とは呼べない)。
“ダウリー(dowry)”は「花嫁持参金」などと訳される。インド独自の慣習である。日本などでは、嫁より婿の側に何かと金銭的負担が生じるものだが、インドでは嫁が多額のダウリーを持参しなければならない。娘が何人もいる家は、娘たちが嫁入りする頃になると家計が火の車になる。
こういったことから、インドでは女の赤ん坊が歓迎されない傾向がある。妊娠中に女の子だとわかると中絶してしまうケースも多い。このため、一部の地域では、新生児の男女比が男10に対して女8にまで不均衡化してしまっている。
シャリエフがアシュラフルを嫁にもらって2年経ったある日、シャリエフは警察に身柄を拘束されてしまう。ダウリーの額が少ないことで、常日頃から虐待を受けていた妻が彼を告訴したためだった。
シャリエフは囚われの身となったが、2005年に妻との間で和解に達したことにより保釈許可が下りた。3年ぶりに自由の身となったシャリエフがアシュラフルと再び一緒に暮らし始めることはなかった。アシュラフルによる離婚の申し立てを裁判所が認めたからである。
シャリエフにすれば、自分に非があったことはともかくとして妻とは和解に達していたのだから、まさか一方的に離婚されるとは思っていなかったらしい。その精神的ショックはあまりにも大きかった。
ま、こういう場合、前向きに考えるなら「再婚してショックを乗り越えればいいじゃないか」ということになるだろう。しかも、今回は満足行く額の「花嫁持参金」をゲットできるかもしれない。そして、実際、シャリエフは再び配偶者を持つ身となった。
しかし、この再婚で、シャリエフは一銭たりとも「花嫁持参金」を手にしていない。いやむしろ、その金額はともかくダウリーを支払ったのはシャリエフの方である。
シャリエフはまだ保釈中の身分であり、虐待容疑での公判も継続されている。8月22日にビハール州の州都パトナで開かれた公判に出廷した被告は、男から女に変わっていた。だが、シャリエフ本人だという。
「裁判所から保釈許可が下りた後、妻が離婚を申し立てて、結局、別れることになりました。本当に辛い思いをしました。だから、2年前に性転換手術を受けたのです」とシャリエフが告げると、裁判官、弁護士、その他法廷にいた全員が天を仰いだ。
シャリエフは、さらに追い討ちをかける驚愕の事実を告げた。「女になった私を見初めてくれた男性がいて、今はその人の妻になっています」
ということは、性転換してすぐに結婚相手が見つかったわけだ。まるで、魚類を見ているかのようだ。魚類には、クロダイなど、いとも簡単に性転換して、今度は正反対の性として生殖活動にいそしむ種が多い。もっとも、人間の場合は性転換すると生殖能力が失われてしまうので、魚類の性転換とは本質的に異なるわけだが。
★ ★ ★
さて、先日からお知らせしていたように、“Windows Server World”というコンピュータ誌の10月号から「コンピュータと人間のあいまいなカ・ン・ケ・イ」という連載コラムが始まった。10月号
は既に発売されている。「最新号のご案内」(IDGジャパンのWeb サイト)には、「隣に立って小用を足していた男性が○○だったら…?」という記事タイトルが示されている。
ネタバレになるとまずいのだが、実は上記の話とかなり関連性の高い話題を取り上げている。舞台はインドではなく米国。上記の話と似ているようで、まったく異質な理不尽が生じている。その理不尽を“コンピュータと人間のあいまいな関係”というテーマから取り上げている。
横書きのコンピュータ誌の中に1ページだけ縦書きのページがある。それが私の連載記事である。そう、1ページしかスペースを与えられていないのだが、それでも原稿用紙にして7枚くらいの長さになっている。興味のある人は、ぜひ書店で手に取ってチェックして(できれば、ついでに雑誌も購入して)いただきたい。
■ Source: http://www.hindustantimes.com/
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こういったことから、インドでは女の赤ん坊が歓迎されない傾向がある。妊娠中に女の子だとわかると中絶してしまうケースも多い。このため、一部の地域では、新生児の男女比が男10に対して女8にまで不均衡化してしまっている。
シャリエフがアシュラフルを嫁にもらって2年経ったある日、シャリエフは警察に身柄を拘束されてしまう。ダウリーの額が少ないことで、常日頃から虐待を受けていた妻が彼を告訴したためだった。
シャリエフは囚われの身となったが、2005年に妻との間で和解に達したことにより保釈許可が下りた。3年ぶりに自由の身となったシャリエフがアシュラフルと再び一緒に暮らし始めることはなかった。アシュラフルによる離婚の申し立てを裁判所が認めたからである。
シャリエフにすれば、自分に非があったことはともかくとして妻とは和解に達していたのだから、まさか一方的に離婚されるとは思っていなかったらしい。その精神的ショックはあまりにも大きかった。
ま、こういう場合、前向きに考えるなら「再婚してショックを乗り越えればいいじゃないか」ということになるだろう。しかも、今回は満足行く額の「花嫁持参金」をゲットできるかもしれない。そして、実際、シャリエフは再び配偶者を持つ身となった。
しかし、この再婚で、シャリエフは一銭たりとも「花嫁持参金」を手にしていない。いやむしろ、その金額はともかくダウリーを支払ったのはシャリエフの方である。
シャリエフはまだ保釈中の身分であり、虐待容疑での公判も継続されている。8月22日にビハール州の州都パトナで開かれた公判に出廷した被告は、男から女に変わっていた。だが、シャリエフ本人だという。
「裁判所から保釈許可が下りた後、妻が離婚を申し立てて、結局、別れることになりました。本当に辛い思いをしました。だから、2年前に性転換手術を受けたのです」とシャリエフが告げると、裁判官、弁護士、その他法廷にいた全員が天を仰いだ。
シャリエフは、さらに追い討ちをかける驚愕の事実を告げた。「女になった私を見初めてくれた男性がいて、今はその人の妻になっています」
ということは、性転換してすぐに結婚相手が見つかったわけだ。まるで、魚類を見ているかのようだ。魚類には、クロダイなど、いとも簡単に性転換して、今度は正反対の性として生殖活動にいそしむ種が多い。もっとも、人間の場合は性転換すると生殖能力が失われてしまうので、魚類の性転換とは本質的に異なるわけだが。
ネタバレになるとまずいのだが、実は上記の話とかなり関連性の高い話題を取り上げている。舞台はインドではなく米国。上記の話と似ているようで、まったく異質な理不尽が生じている。その理不尽を“コンピュータと人間のあいまいな関係”というテーマから取り上げている。
横書きのコンピュータ誌の中に1ページだけ縦書きのページがある。それが私の連載記事である。そう、1ページしかスペースを与えられていないのだが、それでも原稿用紙にして7枚くらいの長さになっている。興味のある人は、ぜひ書店で手に取ってチェックして(できれば、ついでに雑誌も購入して)いただきたい。
■ Source: http://www.hindustantimes.com/
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この記事へのコメント
1. Posted by
2008年09月08日 20:58
バイセクシャルだったのか
女になったから男を性の対象としてみれるようになったのだろうか
女になったから男を性の対象としてみれるようになったのだろうか
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