G- なんでも評点:囮捜査のために仕方なく女性と交わり絶頂に達したテキサスの刑事が停職処分 ― バージニア州の一部では証拠固めの性交が通例化の話も

2008年08月25日

囮捜査のために仕方なく女性と交わり絶頂に達したテキサスの刑事が停職処分 ― バージニア州の一部では証拠固めの性交が通例化の話も


確かに女性と交わった。苦労はしたものの絶頂にも達した。だが、それは自分が個人的に望んだことではなく、職務遂行のために必要なことだった。それを理由に上層部が自分を無期限・無給の停職処分に付したのは不当だ。――そう主張しているのは、ボーモント市警所属のキース・ブレイナー刑事である。ボーモント市は、米国テキサス州、ヒューストンの東100キロに位置する。
ブレイナー刑事は、職務中に市内2箇所のスパで、それぞれ異なる女性と性的接触を持った。一方の女性からは手指による奉仕だけを受けるにとどまったが、もう一方の女性との間では、オーラルによる奉仕を受けた後、性交に至った。

ブレイナー刑事は、自分が職務中にこのような行為に至ったのは、立件のための揺るがぬ証拠を得るためにぜひとも必要なことだったからだと主張している。その日、彼は同僚のデビッド・カイカー刑事とチームを組んで、市内のスパへの囮(おとり)捜査を決行したのだった。

このような囮捜査は、相手の女性が性交を伴うサービスの代金を要求した時点で終了するのが普通である。しかし、ブレイナー刑事は、それだけでは不十分だと考えた。実際に行為に至らないと確実に立件できない。だから、自分が決して個人的に望まないことであっても、相手の女性と実際にセックスしないといけない。そう判断したのだと主張している。

実際に女性と性交に至って絶頂に達した後、“揺るがぬ証拠”を携えて意気揚々と警察署に引き上げてきたらしい。そして、ブレイナー刑事とカイカー刑事の2人がその成果を上司に報告したところ、上司はかんかんに怒り出した。2人はそのような極端な囮捜査を上司に無断で決行したことをとがめられ、5日間の停職処分を言い渡されてしまった。

本件は市警上層部に報告され、2人に対する処分は5日間の停職から無期限への無給停職へと変更された。カイカー刑事はその処分に異議を申し立てていないが、ブレイナー刑事は処分撤回要求を法廷に持ち込むことにしたのである。

法廷に立ったブレイナー刑事は、「捜査対象の女性と性行為を持ったのは(自分の勝手な判断ではなく)、容疑を固めるために必要なことだと教えられていたからだ」と主張している。さらに、接触を持った2人の女性の1人と性交に至ったときの自分の心境と体の反応についても赤裸々に語っている。その内容をまとめると、次のとおり。

  • 既婚者でもある自分は、捜査対象の女性との性行為を自ら欲したわけではない。

  • だから、“性的に高まる(becoming aroused)”ことさえ困難だった。(婉曲な表現だが、なかなか勃起しなかったという意味だろう)。

  • 結局は絶頂に至った。

  • しかし、これは自分の快楽のためなんかではなかった。あくまで、刑事として給料をもらっている自分の職務を遂行するためだった。


法廷での審議は、ブレイナー刑事に対する停職処分を支持したまま継続されている。ボーモント市警の警察署長は、「ブレイナー刑事の上司が、容疑を固めるためにセックスをしろなどという指示を出すはずがない」と証言している。

バージニア州には、容疑固めのためのセックスが通例化している郡がある

・・・とまあ、ここまで読んだ限りでは、ブレイナー刑事に勝ち目がほとんどなさそうに見えるかもしれない。しかし、仮にブレイナー刑事がテキサス州ではなくバージニア州の刑事だったら、彼の主張が認められる可能性も低くはなさそうだ。しかも、バージニア州スポットシルバニア郡の刑事だったら、捜査対象の女性と一戦交えて、すっきりした顔で署に引き上げた彼を上司がにこやかに出迎え、「でかしたぞ!」と手放しで褒めてくれたことだろう。

というのも、2006年の2月半ばごろ、米国の一部メディアが「バージニア州スポットシルバニア郡では、郡警察の刑事が売春行為の潜入捜査を行っているときに、マッサージパーラー(本来は本番禁止)などで働いている女性とセックスをするのが半ば通例化している」という話を伝えていたからである。

2006年の1月にも、そういう例が4回あった。うち1回は、潜入捜査官が女性に350ドルのチップを渡しているが、その金は経費として処理された。

スポットシルバニア郡のハワード・スミス保安官は、ワシントンポストの取材を受け、「これは今に始まったことではないし、自分としては潜入捜査に必要なことと考えている」と表明している。

「それ(女性の本番行為オファーに応じること)なしで有罪の証拠をつかめるものなら、こんなことを(潜入捜査官に)許可したりはしませんよ。本番行為を提供しているかどうかを確かめるには、そのオファーに応えるほかないのです」

スミス保安官によれば、本番行為を提供している風俗嬢のほとんどは、どうとでも取れる表現を使ってオファーを出す。オファーの言葉だけで有罪の証拠をつかむことはできないことが多い。だから、実際にセックスしてしまう必要があるのだという。

ただし、潜入捜査時に風俗嬢の本番行為オファーに応じてセックスをしてもよいのは、未婚の刑事だけに限定されているという。

なお、米国では、バージニア州スポットシルバニア郡以外の警察組織でも、これまでに本番行為のオファーに応じる潜入捜査手法を試験的に導入していたことがあるらしい。しかし、いまだに、これを認めている警察組織があるかどうかは不明である。もちろん、米国内の多くの警察組織では、たとえ潜入捜査とはいえども、捜査官が容疑者と性的関係を持つことはご法度である。

【注】
なお、スポットシルバニア郡の方の話は、筆者がその当時、別ブログ(更新停止中)に書いた文を一部修正して流用したものなので、あらかじめご了承願いたい。




■ Sources:


【関連記事】


この記事の先頭に戻る

Google
WWW を検索 評点




トラックバックURL

この記事へのトラックバック

確かに女性と交わった。苦労はしたものの絶頂にも達した。だが、それは自分が個人的に望んだことではなく、職務遂行のために必要なことだっの..

この記事へのコメント

1. Posted by ヴァル   2008年08月25日 20:35
ナントモ言えませんが、ブレイナー刑事の普段の勤務態度しだいですかねぇ‥‥
2. Posted by も   2008年08月27日 18:39
本当に捜査のためなら仕方ないような…
でも既婚者にやらせる仕事ではないような…

しかし仕事とはいえそんなに簡単にセックスして、
エイズをはじめ性病感染へのリスクはどうなんでしょうね。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔