G- なんでも評点:片腕のギターヒーローが登場

2008年06月20日

片腕のギターヒーローが登場


英国ダラム州のマーク・プレイルさん(22歳)は、14歳のときからギターを習い始めた。しかし、彼は左手でフレットを押さえることができない。左手が存在しないからだ。
彼は、左腕の肘から先が欠損した姿でこの世に生を受けた。右手でフレットを押さえて、半分しかない左腕で弦を弾く必要があった。しかし、複数の弦をかき鳴らすこと(ストラム)が満足にできない彼には、最初の基礎レッスンでさえ困難なものとなった。

でも、マークさんはあきらめずに、弦をかき鳴らす方法を模索し始めた。半分しかない左腕でギターを演奏できるようになる方法がきっとあるはずだった。ギターを習い始めた次の年は、考えられる方法をあれこれと試していった。

そして、名案が浮かんだ。左腕の肘の部分にギブスをつけて、その先端にギターピックを埋め込めばいいのではないか、と。さっそく彼はニューカッスルの病院へ行き、ギブスを取り付けてもらった。

家に帰ると、ギターピックを埋め込む作業にかかった。ピックを半分に切って埋め込むとよいことがわかった。この作戦は大成功だった。その後、マークさんの演奏技術はめきめき上達していった。

2002年には、仲間たちとMinnikinというバンドを結成した。マークさんは、リードギター担当である。やがてニューカッスル・カレッジに進学し、音楽技術を学んだ。卒業後は音楽機材会社のセールスマンになった。

バンドの方も、毎週の練習を欠かさず、地道に活動を続けてきた。結成当時とは若干方向性に変化が生じたが、マークさんによれば現在のMinnikinは「グランジっぽいメロディック・ヘビーロック・バンド」だという。

今年、初アルバムを出すことも決定した。しかし知名度がないと、CDがまったく売れない。そこで、マークさんは、オンラインでギタリストの参加を募っている“International Guitar Idol”にエントリーすることにした。オンラインでエントリーしたギタリストのうち12名がファイナルに残る。ファイナルは、ロンドンで開かれる。

マークさんがエントリーした当初は、まだ20人ほどのライバルがエントリーしていただけだった。マークさんは、「これなら自分にもチャンスがある」と思ったそうだ。ところが、その後、エントリー数がどんどん増えていき、最終的には750人ものギタリストたちがトップの座を目指して競い合うことになった。

その数を見て、「もうさすがに自分にはチャンスがないだろうな」とマークさんは半ばあきらめかけていた。ところが、見事、決勝進出を果たしたのである。

決勝では、惜しくもブラジル人ギタリストのグスタヴォ・ゲーラさんに優勝を奪われたものの、マークさんの演奏は全審査員から称賛を浴びた。ある審査員は、自分の評価では優勝者と甲乙つけがたい、とマークさんを絶賛した。

下のYoutubeビデオは、“International Guitar Idol”ファイナルにおけるマークさんの演奏を記録したものである。不自由なはずの左腕が恐るべき正確さと速さで弦を弾いて、哀愁に満ちた旋律を奏でている。現在はギブスではなく、黒いプロテクターのようなものを左の肘の部分に装着している。



Youtubeには、このほかにもエントリー時のマーク・プレイル(Marc Playle)さんの演奏を記録したビデオなどもアップされている。いずれも必見・必聴である。どのビデオクリップのコメント欄も賞賛の嵐である。筆者も最初に聴いたときに鳥肌が立った。




■ Information Source: One-armed Gateshead guitarist makes his mark

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この記事へのコメント

1. Posted by jacklegdoc   2008年06月20日 20:05
泣きそうになりました。
ピック持つ方の手は楽そうだなと思ったことがありますが、
手がないのにギタリストとはすごいモチベーションだと思います。
2. Posted by >>   2008年07月28日 17:24
ピックを持つ手が楽だというのは誤解です。何故利き腕側で音を出すのか、それは音を出す作業のほうが難しいからです。
ギターやバイオリンの演奏を見て、未経験者はすぐに沢山動いているように見える、弦を押さえる側の指ばかり見ますが、実際は音を出す側の手の方が、繊細な動作を必要とするのです。
つまり、この記事の人は考える以上に相当なハンデを克服しているということになります。

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