2008年06月18日

マンホールの蓋が噴き上がった瞬間、その真上を走行していた車が垂直に浮揚、逆方向に向きを変えて走る


米国ウィスコンシン州ヘールズコーナーズ市在住のシェリー・キトマンさんは、その日、食料品店を目指して市内の路上でミニバンを走らせていた。しかし、ある地点に差し掛かった瞬間、彼女のミニバンの後部が地面から1.5メートルの高さまで浮き上がった。
道路からマンホールの蓋が噴き上がったせいだった。重さ136キロもある丸い蓋がミニバンの後部下側を直撃し、宙に浮かせたのである。

車両後部が浮き上がった状態のまま、ミニバンは進行方向から180度向きを変えた。そのまましばらく走った後、付近の民家の芝生の上で停まった。

そのときシェリーさんは、自分の車に何が起きたのかを理解できなかった。自分の車の後部が路面から1.5メートルも浮き上がったという事実も、目撃者から教えられて初めて知った。

マンホールの蓋が直撃した瞬間、彼女は物凄い“爆発音”を聞いた。「自分の車に原因不明の爆発が起きたのだと思いました。直後に思ったのは、とにかく車が動かなくなったのだから、外に出ないといけないということだけでした」とシェリーさんは言う。

シェリーさんは、ちゃんとシートベルトを締めていたことも幸いして、怪我を負わずに済んだ。多少、痛みを覚えた程度で済んだ。前部座席のエア・バッグは左右両方とも膨らんでいた。窓ガラスは一切割れていなかった。

車から降りて、後部を調べてみると、右後輪が車軸やサスペンションの一部とともに吹き飛ばされていた。その他、車両下部の部品は、ひどく損傷していた。ドアや車体にゆがみが生じたらしく、ドアがうまく閉まらない状態になっていた。もう廃車にするしかない状態である。

だが、幸いなことにガソリン漏れは起きていなかった。ガソリンが漏れていたら、無事では済まなかった可能性がある。

目撃者たちがやって来て、シェリーさんに驚くべき事実を知らせた。マンホールの蓋が噴き上がって、ミニバンの後部下側に当り、1.5メートルほどの高さにまで浮かせたのだ、と。

おそらく、宙に浮いたのは後輪だけではなかったのだろう。前輪も路面との接触を失ったはずだ。シェリーさんのミニバンは、まるでフィギュア・スケート選手のように、路面からジャンプして反対方向に向きを変えたに違いあるまい。

蓋が吹き飛んだマンホールに近づくと、穴の中から湯気が上がっていた。かといって、下水道で何らかの爆発があったわけではない。本件が起きたのは、現地時間で6月7日のことだったが、その日までに大量の雨がヘールズコーナーズ市付近に降り注いでいた。そのせいで、下水道に雨水が流れ込み、下水道が満水状態になっていたのだ。

吹き飛んだ蓋の下は、3.6メートルほどの竪穴があり、下水道につながっている。道路から下水道に雨水が流れ込むのを避けるために、蓋には通気孔が設けられていない。このため、地下からの圧力に耐え切れなくなって、蓋が噴き上がったということらしい。

ヘールズコーナーズ市公共事業部のマイク・マーティン部長は、「空気鉄砲」あるいは「シャンペン・ボトルから抜かれたコルク」みたいにマンホールの蓋が吹き飛んだのだろう、と話している。

ともかく、シェリーさんは、重さ136キロもの蓋に直撃されながら命拾いしたことを不幸中の幸いだと感じている。彼女は出かける前に、トルネード警報が解除されたことをちゃんと確認していたし、道路が水没していないかどうかにも注意を払っていた。しかし、予想外の方向からの脅威が彼女を襲ったのである。

われわれが脅威を感じている方向から、本当に脅威が訪れることもある。しかし、最も恐いのは、予想外の方向から突如としてやってくる脅威かもしれない。

【付記】

慣性の法則からすると、逆方向に向きを変えた直後から走り始めるのは、おかしいかも。バックで進んだ可能性もある。本稿を書くにあたって、ちょっと検討不足だったかも。

【蛇足】

廃車といえば、筆者も昨年の暮れに6リットル450馬力のベンツを廃車にしてしまった。トランスミッションに致命的な故障が発生し、その他もろもろの騙し騙し乗っていた各部の故障や劣化と合わせて修理するとなると数百万規模の修理代が必要になりそうだったから、泣く泣く廃車にすることにしたのだった。

ガソリン価格も異常なほどにまで高騰しているし、いっそのことしばらくは自動車生活をやめようと決心した。以来、毎日30キロは自転車で走る日々が続いている。

雨の日は、やたらとタクシーを使うことになるが、それとて、ガソリン代や駐車代のことを思えば安いもの。それに、自動車を運転しなくなると、出かけた先でアルコールを我慢する必要もなくなる。

筆者は標準的日本人より脚が長いらしいので日本仕様のものでは小さすぎるということで、アメリカ製のLサイズのマウンテン・バイクに乗っている。だが、乗車姿勢が高く、タイヤの太いMTBは速度が出ない。スピードメータも着けているのだが、今までに計測した最高記録は追い風状態での時速45キロどまり(一応、平地で出した速度だが)。

自動車をやめてもスピードを求めてしまいがちな性質があるのは重々承知しているので、ロードレーサーへの乗り換えは考えていない(若い頃は乗っていたが)。それに、オフロード(河原)を走ることが多いので、MTBでないと困る。

更新頻度が落ちたのにはいろいろと理由があるが、よく考えてみるに、自転車生活に移行したあたりから頻度が落ちたような気がする。やはり車で移動している方が時間的制約は少ないわけだ。それでも、当面は自転車生活を続けるつもり。

【追記】

上の「蛇足」の内容を指してのことだと思われるが、アルコール摂取後の自転車の運転も違法云々のコメントが2件ほど付いている。しかし、「自転車の場合は酒を飲んでも大丈夫」みたいなことは一言も書いていない。

...

雨の日は、やたらとタクシーを使うことになるが、それとて、ガソリン代や駐車代のことを思えば安いもの。それに、自動車を運転しなくなると、出かけた先でアルコールを我慢する必要もなくなる。

...


上のように段落を区切って書いているわけで(「それに」というつなぎの言葉にも注目)、雨の日にタクシーで出かけたときの話をしているのは明白なはず。読解力不足とか曲解とかいう言葉は使いたくないが、脊髄反射的な思い込みコメントは、かようにしてブログ主をとことんうんざりさせるものである。




■ Sources:



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この記事へのコメント

1. Posted by hasegawa   2008年06月18日 10:30
被害者の方には申し訳ないですが、
ポーンと浮き上がって向きを変えて走る車…
想像すると笑いが…
2. Posted by ます   2008年06月18日 14:55
慣性の法則は関係ないですよ
3. Posted by     2008年06月18日 15:14
びっくりした被害者が、アクセルとブレーキを忘れて、かつその車がATだったら、
向きを変えた直後でも、クリープ現象でのろのろと進むということもあるかもしれませんね。
4. Posted by ナンシー   2008年06月18日 15:44
吹いたwwwwwwwww
5. Posted by n   2008年06月19日 03:03
ご存知かとは思いますが軽車両でも飲酒/酒気帯び運転は検挙の対象です
6. Posted by みゆ   2008年06月19日 03:30
5 自転車危ないですよね><
ヘンテコな車も多いし交通事故には気をつけてくださいね!
7. Posted by f   2008年06月19日 11:15
自転車でもアルコール入ったら飲酒運転でしょう。
8. Posted by わらわら   2008年06月21日 11:56
本文読んでいて「チャリの飲酒運転は違反です」書き込みがあるのは想定したが、
三人も要るとは。ニポンゴムツカシイですか?と自分も言いたい。

車の所有の話を納得しながら読んでいたら自転車の話でアメリカサイズの規格とかあるの知ったのが良かった。
日本の一般規格は自分も合わなくて自転車選びに難儀していたので
その線で探して見ようかと思います。
9. Posted by      2008年06月21日 23:11
「自動車を運転しなくなると」=自転車移動のライフスタイルに切り替えると と読みました。
その上で(自転車なら車よりどこかに預けるコストもかからず、その気なら輪行袋に入れて携帯するも不可能でないので)、ふと思い立って一杯ひっかけても困らない、という意味なのであろうと。
正直に申しまして雨の日、タクシー利用時の余禄・特典という意味とは、まさか思いもいたらず申し訳ありません。
酒飲みは気が向いた日に飲みたいものであろう、という思い込みがあったせいだと思います。

原文は「ほろ酔い程度ならなんとか乗って帰れるし」という意味にも取られかねないので「ご存知でしょうが…」と一言差し挟んだつもりでした。
それが「自転車なら飲酒運転でもいいと思ってるのか!?」という意味だと受け取られたとしても、まあ仕方ないのでしょう。
10. Posted by y   2008年07月12日 05:52
【蛇足】に関してですが、「自動車を運転しなくなると」の一文こそが蛇足だったのではないでしょうか?

“雨の日は〜”の段落では、「雨の日は…」というシチュエーションでの話と、「それに」というつなぎの言葉を境に、「自動車を運転しなければ…」という別のシチュエーションでの話を並べているんだと私も受け取りました。
つまり、
“自動車に比べ自転車は、「安上がり」というメリットがあり、それに、「飲酒を我慢しなくてよい」というメリットもある。”
という話をしている段落と受け止めたわけです。

「自動車を運転しなくなると」の一文を抜けば、素直に「雨の日」というシチュエーションでの話なんだなと受け取れ、誤解を生まないのではないでしょうか?

ニホンゴムズカシイですね。
11. Posted by やっほーー   2010年05月16日 18:39

えええええええーーーーー


凄いことだ、私が運転手だったら、死んでます

でも、面白そーー

学校で、ニュースをしらべていたんですが・・

大発見です。

あと、私は小学生で〜す。

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