2008年06月14日

耳への猛烈な吸い付きキスにより鼓膜を吸い出されてしまった女性


耳へのキス・・・という言葉を目にするだけで、そのくすぐったさ、いやあるいはもっと別の抗しがたい感触を思い出して、ため息を漏らしたり、身もだえしそうになる人がいるかもしれない。ニューヨーク州ロングアイランドに住む既婚女性(以後“Aさん”)は、ある日、耳に猛烈なキスを浴びせられた。
実に猛烈なキスだった。耳たぶを唇が這いずり回る系のキスではなかった。その唇は、Aさんの耳にそれこそタコのように吸い付いた。Aさんは、そのキスを振りほどくことができなかった。

キスの主は、Aさんの夫ではなかった。かといってほかの男でもなく、Aさんの最愛の娘(4歳)だった。娘にとって、Aさんの耳は、今はもう吸えなくなった乳首の代用だったのかもしれない。

しかし、その吸い付く力はあまりに強力で、Aさんの耳の穴の中は負圧にさらされた。耳の穴に掃除機を当てて中のものを吸い出そうとしたケースにたとえてもよいほどの負圧が発生した。そして、何が起こったか。

「長い間、耳の穴を吸われていました。娘を押しのけることもできず、ほとんど凍り付いてしまいました。娘がようやく吸うのを止めてキスが終わったとき、その耳が聞こえなくなっていることに気づきました。何も聞こえなくなっていたのです」とAさんは言う。

Aさんは気が動転して、大声で夫に助けを求めた。「こっち側の耳が聞こえなくなったのよ! 音が聞こえないのよ」と繰り返した。4歳の娘もひどくショックを受けていた。

その日まで、彼女の聴覚には何の異常もなかった。検査を受けたこともあるが、いつも正常と診断されていた。

しばらくすると、何も聞こえなかった側の耳に突然、音が戻った。だが、それは外界の音ではなく、Aさんの耳の中から聞こえて来る“キー”という耳鳴りだった。数日経っても、引きつるような音や風がヒューと鳴るような音が聞こえ続けていた。しかし、聴覚はほとんど失われており、ついには電話の発信音すら聞こえなくなってしまった。

Aさんは地元の病院で診察を受けた。だが、医師らはAさんの耳に何が起こったかをはっきりと診断できず、その代わり、NY郊外のホフストラ大学のレビ・ライター教授への紹介状を書いた。ライター教授は同大学の聴覚学学科で学科長を務めており、“聴覚のグル”として知られる。

Aさんの耳の状態を詳しく検査したライター教授によると、4歳の娘によるAさんの耳への強烈な吸い付きキスは結果的に、掃除機やトイレ用吸引具みたいなバキューム作用を及ぼしてしまった。鼓膜を外耳道側に吸い出してしまったのだ。

その結果、本来なら鼓膜を固定している細かい靭帯組織が切断されてしまった。それどころか、鼓膜から脳へとつながる神経線維にまで損傷が生じてしまったのだという。

:本稿のタイトルには「鼓膜を吸い出されてしまった」という表現があるわけだが、実際のところ、完全に外に吸い出されたという意味ではない。鼓膜が本来の位置から外れて、少し外側にずれてしまったということになる。タイトルがあからさまにキャッチーなのは当ブログの仕様のようなものなのでご容赦を。


ライター教授は、Aさんの症例を論文にまとめあげ、“National Hearing Journal”誌上で発表することになった。幸い、Aさんの聴覚は、何年も時間が経つにつれて回復に向かうだろうという。

「気長に回復を待つことにしますわ。でも、耳へのキスに危険性があることは、もっと広く知られるべきですね」とAさんは言う。

ライター教授はAさんの症例に似た例がないかと過去の文献を当ったが、1950年代の文献にわずか1例が見つかっただけだった。しかし、耳への直接的なキスが原因となって聴力が低下したにもかかわらず、それに気づいていない潜在的患者(特に小児)が少なくないのではないか・・・とライター教授は見ている。

ライター教授は、赤ちゃんを授かったばかりの親が我が子の耳にキスすることも避けなければならないと警告を発している。

Aさんの娘は、お母さんが大好きだから耳に吸い付いただけなのに(冒頭で述べたように耳が乳首の代用になっていた可能性が高いことはさておいて)、お母さんの耳が聞こえなくなってしまい、さぞかしショックを受けたことだろう。Aさんの実名が明かされていないのは、4歳の彼女がこれ以上心に傷を受けないように配慮したためである。

カップルの間で交わされる耳へのキスでは、さすがに耳の穴に猛烈に吸い付くケースは少ないかもしれない。しかし、相手にキスマークを付けてやろうとするときは、かなり強烈に吸い付いたりもするわけだ。

想像力豊かな人やホラー好きな人ならこの話に触発されて、耳から鼓膜どころか、もっと奥深くにある頭の中身、つまり脳漿や脳髄までをも吸い出してしまうモンスターや妖怪を思い描いたりするかもしれない。

たとえば、魅力的な女の姿に化けて男を誘い、男の耳に唇を這わせる。最初はソフトなキスだが、男が腰砕けになった時点で、猛烈に耳の穴を吸い始める。そのキスが終わったとき、男の頭の中は空っぽになっている。

ま、女性の側はキスの最中も実は頭の中がフル回転しているという話がある一方で、男性の側は唇をむさぼっている最中に頭の中が空っぽになって、情欲のままに突き進むケースが少なくはないわけである(参考記事)。




■ Source: Kiss Of Deaf: N.Y. Woman Loses Hearing From Kiss

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更新時間 2008/06/14 21:20 ● 画像  ● あれ? 壁が破れて光が? 不思議な感覚が味わえる照明:「Torn Lighting」 (Gizmodo Japan)    オシャレですね??昼間はどうなんだろw  ● 巫子さんの画像よこして1 (おはようwwwお前らwwwwwwww)  ...

この記事へのコメント

1. Posted by 大佐   2008年06月14日 22:33
5 かなり恐ろしいですな。http://blog.livedoor.jp/taisaru/
2. Posted by えめとん   2008年06月15日 00:04
怖いよ…ねぇ…

でも、耳の穴に吸い付くのはあまりないような…?
耳たぶならまだわかるけど…
3. Posted by     2008年06月16日 00:20
どこの毒手使いですか
4. Posted by みゆ   2008年06月16日 02:57
ずっと前の記事で耳の中にゴキブリが入った(?)とかいうのがありましたよね><あれよりはマシだと思いました><
5. Posted by 転売神   2008年06月16日 21:26
テラこわすwww
6. Posted by    2008年06月17日 18:20
寝技にありそうw
7. Posted by     2008年06月18日 09:30
注釈ついてる上でなお文句言わせてもらうけど、このタイトルはないわー
8. Posted by くも   2008年06月18日 21:49
い、痛くはなかったの??お母さん
9. Posted by N村   2009年06月21日 23:25
事件も恐ろしいけど、筆者の発想もなかなか趣味がいいですね

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