2007年11月21日

部屋に引き篭もってゲームに没頭し続けた17歳少年が裁判所に“中毒”と認定され、治療を命じられる(スウェーデン)


スウェーデン南部のハランド県で両親と暮らす17歳の少年が人との接触を避け、自分の部屋に篭り切るようになった。コンピュータの前に座っていないと、やたらと怒りっぽくなったり、生ける屍のように生気を失ったりする。ゲームをプレイする以外のことに一切の関心を示さなくなったのである。
昼夜を問わずゲームに没頭する日々。不規則な生活リズム。学校にも行こうとしない。外部の人はおろか、両親ともコミュニケーションを取りたがらない。両親が少年を説得しようにも、会話自体を避けようとするので、どうにもならなかった。やむを得ず、両親は地元の地方裁判所に助けを仰ぐことにした。

「少年のゲーム中毒は、薬物乱用と変わりないレベルまで悪化している」と医師たちが証言した。地方裁判所は、「少年は人との接触を避けて孤立しており、その生活リズムの乱れも許容範囲を超えている」と判断した。

こうして少年は公式に“コンピュータ・ゲーム中毒”と認定され、医療機関での治療を受けるように命じられた。スウェーデンでは、この少年以前にも3人の青少年がコンピュータ・ゲーム中毒と認定され、同様な命令を当局から言い渡されている。彼は4例目となったわけである。

さて、日本でも、外部との接触を避け、コンピュータを通じた何らかの活動だけに没頭する日々を送っている青少年は多数に上ると言われている。だが、裁判所がそんな彼らに「治療を受けろ」と命じた例がないのはもちろんのこと、篭り切ってゲームやネットだけに没頭していること自体が病気と診断されることはほとんどないはずだ。

むしろ、ほかに原因があったがゆえに、そのように孤立した生活を送っているとみなされるのが普通だろう。その反面、若者が何か問題を起こすと、“識者”の方々がなんでもかんでもゲーム脳で片付ける風潮もある。

一方、中国には、ネット中毒の若者を収容して更生する施設があり、この手の中毒はそれ自体が一種の病気であるとみなされているのだろう。スウェーデンでも、今回上記の少年が裁判所から治療を命じられた4例目となったわけである。

日本のメディアでは、自分の部屋に引き篭もっている青少年のネット中毒やゲーム中毒がしばしば取り沙汰される。だが、実はもっと深刻な中毒に陥っている人々が多数存在するはずなのに、あまり取り上げられていないように見える。広告費をふんだんに注ぎ込んでくれるスポンサーを怒らせるわけにはいかないせいだろうか。

何かといえば、ギャンブル中毒である。ギャンブル自体もゲームなわけだが、お金がかかっているがゆえ、中毒が進むと破滅に至ることが多い。

筆者自身、パチンコや公営賭博に嵌ったことは一度もない。だが、いわゆる「フリー雀荘」に入り浸りの日々を送っていたことがある。「フリー雀荘」とは客がそれぞれ1人ずつばらばらに入店し、基本的に素性を知らない同士で対戦するタイプの雀荘である。

入り浸っている連中は、私を含めて全員が“中毒”だったと思う(過去形で語っているのは、私自身が既に麻雀から足を洗ったせいである)。朝まで闘牌し、一睡もせずに仕事に出かける人もよくいた。3日くらい連続して徹夜で闘牌している猛者もたまにいた。

ほとんど睡眠を取らずに職場と雀荘を往復する日々を送っていた知り合いがついに力尽きて死んだという話を人づてに聞いたこともある。もうずいぶん昔の話なので、牌を握ったまま昇天したという話だったか、それとも通勤途中で倒れたという話だったか、いまでは記憶も定かではない。

そうそう、私自身、若かりし頃の一時期、実家(母親が一人で住んでいた)に舞い戻り、部屋に篭りきりの日々を送っていたことがある。ある仕事を任されたが、若造だった私に対応できない人間関係のトラブルが続出して失敗に終わった後、人との接触が非常に億劫になった。次の仕事を探しもせずに篭っていた。

ただし、没頭した対象は主に書物とジャズだった。たまに書籍やレコード(CD普及以前の話なので)を買いに行くときと犬を散歩に連れて出るとき以外は部屋に篭り、誰とも接触を持とうとしなかった。ま、私の場合は、数ヶ月すると元どおりの外交的な気質に戻り、なんとか社会復帰を果たせたわけだが。




■ Source: Teen sectioned for 'computer game addiction'

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この記事へのコメント

1. Posted by to/   2007年11月21日 08:06
ううう・・・私引きこもり気味なニートです
外に出て行けなくわないのですが・・
あと別に親と話をするのも拒否ってわけではありません…が、ニートのサポートセンター(?)の方がくる時は脱走します。
これも治療が必要なんでしょうかね・・
2. Posted by ネトゲ中毒患者   2007年11月21日 08:20
中国には施設あるんだね…
RMTやBOTを使う奴ら収容して欲しいよ
どれだけのネトゲが潰されて来たか…
3. Posted by ジャックカウパー   2007年11月21日 21:01
そんな中毒あるんだなぁ
4. Posted by ちーちー   2007年11月22日 04:45
日本では行為依存症は
買い物依存症の人が自己破産して水商売や
子を車に放置してパチンコなどの
表面上の報道ばかりですからねえ・・・。
5. Posted by   やや   2007年11月22日 14:45
この報道で気になるのはどんなゲームで遊んでいたかってことですね。

家庭用のオフラインゲームだったのか。
それともパソコンのオンラインゲームだったのか。

多分オンラインではないかと思いますが
だとしたらWoWだったのかFPSだったのか。

そのあたり気になりますね。
どんなゲームだったのか、向こうのゲーム事情ってとにかくわかりにくいですから

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