2007年10月05日
今年の1月、カンボジア北西部ラッタナキリ県のオヤダオ地区で、8歳のときにジャングルの中で迷子になった娘が19年ぶりに保護された話を当ブログで取り上げた。このニュースは、その後、日本のメディアでも盛んに伝えられたので憶えておられる人も多いだろう。
わずか8歳の女の子がジャングルの中でひとりぼっちになってサバイバルできるものだろうか・・・という点に関心と疑問が集まった。実は迷子になったのではなく、誰かにさらわれた後、どこかに幽閉されていたのではないかと考える人たちもいた。
保護された娘、ロチョム・プンギエンさん(日本の新聞等では“ロチョム・プチエン”と表記)は、もはや少女ではなく27歳になっていた。最初は、19年前に姿を消した少女とは別人である可能性も疑われていたが、結局、少数民族「プノン族」の村で駐在警官をしているサル・ロウさんの娘であることが確認された。
保護された後、両親や村人たちとほとんどコミュニケーションが取れない状態が続いていた。いつまで経っても話せる言葉は、「お母さん」、「お父さん」、「お腹痛い」の3つだけだった。
その後、ロチョムさんは何度も村から逃げ出そうとした。そのたびに家族が気づいて、彼女を家に連れ戻した。
発見当初伝えられていた限りでは、ロチョムさんはジャングルの中で孤独な生活を送っていたはず。だから再びジャングルに逃げ出しても、孤独で過酷な生活への逆戻りになるに違いなかった。しかし、実はロチョムさんは“ひとりぼっち”ではなかった。
彼女には、“異性のパートナー”がいたのだ。保護当時、この話は伝えられていなかったと思われるが、村に出没して食べ物や農作物をあさっていたのは、彼女1人ではなかったという。
発見当時、彼女のそばにもう1人の“野人”がいたのを村人たちが目撃している。やはり彼女と同じく全裸で、サルのような歩き方をしていた。彼女を捕らえている間に、ジャングルの中に姿を消してしまったという。
父ロウさんは、娘が何度も逃げ出そうするのは、その“野生の男”と再び一緒に暮らしたがっているからではないかと考えるようになった。
これは筆者の推理だが、ロチョムさんは8歳のときにジャングルの中で迷子になった直後から、その“野生の男”と生活を共にしていた可能性がある。おそらく、彼女よりだいぶ年上で、そのとき既にジャングルの中でのサバイバル法を熟知していたのではないか。そう考えれば、すべての説明が付きそうだ。
また、そうであれば、“野生の男”とロチョムさんは強い絆で結ばれていたはずだ。言葉でのコミュニケーションが存在しなくても、一心同体と化してジャングルの中で生き抜いてきたのではないだろうか。
保護されたロチョムさんが村の暮らしにいつまで経ってもなじめないように見えたのは、文明社会に適応できないこともさることながら、自分のかたわれと引き離されて不安でたまらなかったからかもしれない。だとしたら、保護された後の方が孤独だったということになる。
そして、先日、ついにロチョムさんは村を逃げ出して、ジャングルの中に再び姿をくらましてしまった。
「今回は、本当に逃げ出してしまいました」父ロウさんは言う。「どこへ行ったかはわかっています。ジャングルに戻ったのです。たぶん、一緒に暮らしていたあの“野生の男”を探しに行ったのでしょう」
強い絆で結ばれた“伴侶”と引き離されて保護されたことは、彼女にとって「ありがた迷惑」のきわみだったということか。密林の中で“彼氏”と再会を果たせていればいいのだが。
■ Source: Rescued jungle girl finally escapes and returns to the wild
【本件の関連リンク】
【その他関連記事】
保護された娘、ロチョム・プンギエンさん(日本の新聞等では“ロチョム・プチエン”と表記)は、もはや少女ではなく27歳になっていた。最初は、19年前に姿を消した少女とは別人である可能性も疑われていたが、結局、少数民族「プノン族」の村で駐在警官をしているサル・ロウさんの娘であることが確認された。
保護された後、両親や村人たちとほとんどコミュニケーションが取れない状態が続いていた。いつまで経っても話せる言葉は、「お母さん」、「お父さん」、「お腹痛い」の3つだけだった。
その後、ロチョムさんは何度も村から逃げ出そうとした。そのたびに家族が気づいて、彼女を家に連れ戻した。
発見当初伝えられていた限りでは、ロチョムさんはジャングルの中で孤独な生活を送っていたはず。だから再びジャングルに逃げ出しても、孤独で過酷な生活への逆戻りになるに違いなかった。しかし、実はロチョムさんは“ひとりぼっち”ではなかった。
彼女には、“異性のパートナー”がいたのだ。保護当時、この話は伝えられていなかったと思われるが、村に出没して食べ物や農作物をあさっていたのは、彼女1人ではなかったという。
発見当時、彼女のそばにもう1人の“野人”がいたのを村人たちが目撃している。やはり彼女と同じく全裸で、サルのような歩き方をしていた。彼女を捕らえている間に、ジャングルの中に姿を消してしまったという。
父ロウさんは、娘が何度も逃げ出そうするのは、その“野生の男”と再び一緒に暮らしたがっているからではないかと考えるようになった。
これは筆者の推理だが、ロチョムさんは8歳のときにジャングルの中で迷子になった直後から、その“野生の男”と生活を共にしていた可能性がある。おそらく、彼女よりだいぶ年上で、そのとき既にジャングルの中でのサバイバル法を熟知していたのではないか。そう考えれば、すべての説明が付きそうだ。
また、そうであれば、“野生の男”とロチョムさんは強い絆で結ばれていたはずだ。言葉でのコミュニケーションが存在しなくても、一心同体と化してジャングルの中で生き抜いてきたのではないだろうか。
保護されたロチョムさんが村の暮らしにいつまで経ってもなじめないように見えたのは、文明社会に適応できないこともさることながら、自分のかたわれと引き離されて不安でたまらなかったからかもしれない。だとしたら、保護された後の方が孤独だったということになる。
そして、先日、ついにロチョムさんは村を逃げ出して、ジャングルの中に再び姿をくらましてしまった。
「今回は、本当に逃げ出してしまいました」父ロウさんは言う。「どこへ行ったかはわかっています。ジャングルに戻ったのです。たぶん、一緒に暮らしていたあの“野生の男”を探しに行ったのでしょう」
強い絆で結ばれた“伴侶”と引き離されて保護されたことは、彼女にとって「ありがた迷惑」のきわみだったということか。密林の中で“彼氏”と再会を果たせていればいいのだが。
| ありがた迷惑さ10 | ■■■■■■■■■■ |
■ Source: Rescued jungle girl finally escapes and returns to the wild
【本件の関連リンク】
- 8歳のときに密林の中に消えた娘が19年後に無事発見されるも、一糸まとわず半ば野獣化(当ブログの記事)
- カンボジアで発見の野生少女、本当に密林で生き抜いた? [夕刊フジ](元記事削除のため、リンク先は「阿修羅」)
- 8歳に密林で不明の女性、“野生化?”19年ぶり発見 [読売新聞](元記事削除のため、リンク先は「阿修羅」)
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- 野良犬に育てられた4歳男児が町のど真ん中で発見される
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1. 神楽書堂‐ニュースログ‐ [ 神楽書堂‐ニュースログ‐ ] 2007年10月05日 21:43
2. 19年ぶりに保護されたカンボジアの野生娘が10ヶ月目にして村を脱走、密林に帰る ― 引き離された“彼氏”が恋しくて [ 超暇つぶしブログ ] 2007年10月06日 05:11
19年ぶりに保護されたカンボジアの野生娘が10ヶ月目にして村を脱走、密林に帰る ― 引き離された“彼氏”が恋しくて
http://rate.livedoor.biz/archives/50447313.html
“いただきさん”に会いに、香川県へ
http://www.excite.co.jp/News/bit...
この記事へのコメント
1. Posted by
2007年10月05日 23:12
彼氏だけでなく、きっと子供もいたのかも。
でないとそんなに必死に逃げ出そうとしないと思う。
でないとそんなに必死に逃げ出そうとしないと思う。
2. Posted by より
2007年10月06日 01:00
切ない話だな
3. Posted by
2007年10月06日 18:20
難しい話だね。
本人にとってどちらが幸せか、親はどうするのが最善か…
本人にとってどちらが幸せか、親はどうするのが最善か…
4. Posted by
2007年10月06日 21:09
密林に帰るのは仕方ないと思うけど、せめてたまに里帰りする位の習慣と智恵と情をつけてから帰って欲しい。
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