2007年08月26日
南アの首都プレトリアで毎年8月の第3週に「プレトリア・ショー」というイベントが開催される。8月24日の夜、そのプログラムの1つとして“Sing for Africa”という団体が主催しているコンサートの舞台にジェイデン・プレトリウスという名の5歳の少年が登場し、400人強の聴衆を感動のるつぼに引き込んだ。ジェイデン君は舞台に立つ前、お母さんにこう告げた。「僕が死んだ後も、お母さんに僕の歌声を聞いてほしいんだ」
ジェイデン君の歌声をライブで聴けるのは、これが最初で最後だろうということをお母さんもお父さんも、観客のみんなも知っていた。この舞台に立つ前から、ジェイデン君の歌声は「天使の歌声」として評判を集めていた。彼の歌声を収めたCDが既に製作されていて、地元のラジオ局が何度も何度も流している。
このCDはまだ市販されていないが、9月中に店頭販売が開始される。初回の予約枚数が既に1000枚を超えたという。残念ながら、今のところWeb上でジェイデン君の歌声や映像を視聴することはできない模様。
ジェイデン君の母が息子の異常に気づいたのは、昨年6月のことだった。学校から足を引きずりながら帰ってきたのだ。どうしたのかと聞くと、学校で友達と遊んでいるときに転んだのだという。
かかりつけの医者に診せると、そんな転び方をしたことからして何か病気が潜んでいる可能性が高いから、精密検査を受ける必要があるという。最初それを聞いたジェイデン君の父は、精密検査を受けさせることをひどくためらった。
ジェイデン君の父は言う。「まだこんなに幼い息子が重い病気にかかっているなんて信じたくなかったんです。ジェイデンは活発な男の子です。そんなジェイデンが重い病気に冒されているなんて受け入れがたいことでした。今でも、受け入れ切れているわけではありません」
だが、息子のことを心配すればなおさら、精密検査を拒み続けるわけにはいかなかった。そして・・・最も恐れていた診断が下った。ジェイデン君は、神経芽細胞腫という脳腫瘍の一種を患っていた。しかも、既に末期のステージに達しているという。
医師たちによれば、ジェイデン君の生存確率は、たったの5パーセントしかない。病状を元に戻すことは不可能である。
がんの進行を食い止めるために、ジェイデン君は来る日も来る日も化学療法と放射線療法を受け続けた。だが、病状は進行する一方だった。既に、胸部、脊椎、腎臓にまで転移している。ジェイデン君の母は「もう時間の問題です」と悲痛な言葉を漏らす。
ジェイデン君自身も、自分の命がもう長くないことを知っている。今回、コンサートへの出演が決まって彼が選んだのは、米国のR&B歌手ルーサー・ヴァンドロス(2005年没)の有名な曲“Dance With My Mother”だった。
会場に詰め掛けた400人強の聴衆がジェイデン君の歌声に心を打たれ、頬を涙で濡らした。本当にこれが最初で最後のパフォーマンスになるのか。そうでないことを切に願いたいが、残酷な現実を食い止めることは難しい。
ジェイデン君の両親は、病気のことを彼と話さないようにしている。彼の死を受け入れるための準備をするつもりもない。「できるだけポジティブでありたいのです」という。
「息子にこれ以上ストレスを与えたくありません。息子には、明日だけを向いていてほしいのです」
ジェイデン・プレトリウス(Jayden Pretorius)君のライブ・パフォーマンスの録画やCD収録の歌声をぜひ視聴してみたいと思う人が多いはず。だが前述したように、今のところWeb上で彼のパフォーマンスの映像などを視聴することはできない。見つけた方がおられたら、ぜひご一報を。
確かに、5歳にして末期がんという残酷な運命がジェイデン君の歌声をいっそう悲しくも美しく響かせているのではないか・・・という見方もできるかもしれない。だが事情を知らない人が聞いても心を打たれるからこそ、ジェイデン君の歌がラジオで連日のように流されてきたのではないだろうか。
限りのあるものは美しい。病気と無縁な人だって、本当は限られた時間を生きている。いつか終わるということを忘れているだけだ。
■ Source: Dying boy's performance captivated hearts
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このCDはまだ市販されていないが、9月中に店頭販売が開始される。初回の予約枚数が既に1000枚を超えたという。残念ながら、今のところWeb上でジェイデン君の歌声や映像を視聴することはできない模様。
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かかりつけの医者に診せると、そんな転び方をしたことからして何か病気が潜んでいる可能性が高いから、精密検査を受ける必要があるという。最初それを聞いたジェイデン君の父は、精密検査を受けさせることをひどくためらった。
ジェイデン君の父は言う。「まだこんなに幼い息子が重い病気にかかっているなんて信じたくなかったんです。ジェイデンは活発な男の子です。そんなジェイデンが重い病気に冒されているなんて受け入れがたいことでした。今でも、受け入れ切れているわけではありません」
だが、息子のことを心配すればなおさら、精密検査を拒み続けるわけにはいかなかった。そして・・・最も恐れていた診断が下った。ジェイデン君は、神経芽細胞腫という脳腫瘍の一種を患っていた。しかも、既に末期のステージに達しているという。
医師たちによれば、ジェイデン君の生存確率は、たったの5パーセントしかない。病状を元に戻すことは不可能である。
がんの進行を食い止めるために、ジェイデン君は来る日も来る日も化学療法と放射線療法を受け続けた。だが、病状は進行する一方だった。既に、胸部、脊椎、腎臓にまで転移している。ジェイデン君の母は「もう時間の問題です」と悲痛な言葉を漏らす。
ジェイデン君自身も、自分の命がもう長くないことを知っている。今回、コンサートへの出演が決まって彼が選んだのは、米国のR&B歌手ルーサー・ヴァンドロス(2005年没)の有名な曲“Dance With My Mother”だった。
会場に詰め掛けた400人強の聴衆がジェイデン君の歌声に心を打たれ、頬を涙で濡らした。本当にこれが最初で最後のパフォーマンスになるのか。そうでないことを切に願いたいが、残酷な現実を食い止めることは難しい。
ジェイデン君の両親は、病気のことを彼と話さないようにしている。彼の死を受け入れるための準備をするつもりもない。「できるだけポジティブでありたいのです」という。
「息子にこれ以上ストレスを与えたくありません。息子には、明日だけを向いていてほしいのです」
ジェイデン・プレトリウス(Jayden Pretorius)君のライブ・パフォーマンスの録画やCD収録の歌声をぜひ視聴してみたいと思う人が多いはず。だが前述したように、今のところWeb上で彼のパフォーマンスの映像などを視聴することはできない。見つけた方がおられたら、ぜひご一報を。
確かに、5歳にして末期がんという残酷な運命がジェイデン君の歌声をいっそう悲しくも美しく響かせているのではないか・・・という見方もできるかもしれない。だが事情を知らない人が聞いても心を打たれるからこそ、ジェイデン君の歌がラジオで連日のように流されてきたのではないだろうか。
限りのあるものは美しい。病気と無縁な人だって、本当は限られた時間を生きている。いつか終わるということを忘れているだけだ。
■ Source: Dying boy's performance captivated hearts
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この記事へのコメント
1. Posted by 会社員
2007年08月27日 17:51
奇跡が起こりますように…
2. Posted by Sampo
2007年08月27日 20:17
転び方だけで神経芽細胞種を疑ったかかりつけ医がすごいです。
3. Posted by さよ
2007年08月29日 14:32
限られた時間……胸に響きました。
4. Posted by たくみ
2007年09月02日 14:03
Lutherの曲ならDance With My Fatherでは?
替え歌?
替え歌?
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