2007年08月02日
もしかしたら、女性誌“an・an”8月1日発売号「SEXで恋がときめく」(No.1572)の94ページに「なんでも評点」の6文字を見つけて驚いた人がいるかもしれない。同誌で毎回人気を博しているセックス特集の一部で、情報ソースとして当ブログの名前とURLが示されているのだ。当ブログをネタ元にしているメディアが近頃散見される旨のことを少し前に書いたが、“an・an”編集部はちゃんと当ブログをネタ元として示してくださったばかりか、掲載号も送ってきてくださった。
喫茶店や歯科の待合室などに置いてあったのをこっそり読んだことはあるが、さすがに(いろんな意味で堂々たる女性誌である)“an・an”を書店やコンビニで堂々と購入するほど筆者は面の皮が厚くはない。送られてきた最新号のセックス特集記事を読んでみると、筆者的には読者アンケートの集計結果がとりわけ興味深い。私はこの手の数値データを眺めるのが大好きなのだ。
たとえば、「恋愛を育むのにセックスは必要?」という問いには、84パーセントが「必要」と回答している。「どちらともいえない」という回答は15パーセント、「必要ではない」という回答はわずか1パーセントにとどまった。これすなわち、プラトニック・ラブを肯定する女性は実際のところ1パーセントしかいない・・・と解釈しても差し支えないかもしれない。
また、「恋人以外の人とセックスしたことはある?」の質問には、なんと半数を大きく上回る58パーセントが「ある」と回答している。「ある」と回答した人のうち、その人数を1人と答えた人が46パーセント、2人が20パーセント、3人が9パーセント、4人が2パーセント、そして5人以上が23パーセントもいた。
さて、海の向こうではテキサス大学オースティン校の研究者たちが「人はなぜセックスをするのか」という遠大なテーマに取り組んだ調査の結果を発表して、Web上で話題を集めている。従来から、男性は肉欲と快楽のためにのみセックスを欲し、女性はセックスよりも愛を欲する・・・などという通説がある。だが、この研究を実施した臨床心理学教授のシンディ・メストン博士によると、今回の調査結果により、そのような通説は男女の性差に対するステロタイプに過ぎないことが明らかになったという。
具体的にどういうことかというと、男女どちらの回答者についても、誰かとセックスをする理由のNo.1にランクされたのは「相手に魅力を感じたから」という理由だった。つまり、相手に性的な魅力を感じたから相手と交わることにしたということになり、男女どちらについても、セックスに踏み切るかどうかに関しては愛よりも何よりも肉欲が最も支配的であると解釈することができる。
「愛の証」および「愛情表現」という理由も男女双方のトップ10に含まれていたが、「肉体的快楽を体験したいから」および「気持ちいいから」の2つの理由の方が上回っていた。
「男性は肉欲と快楽のためにのみセックスを欲し、女性はセックスよりも愛を欲する」という通説は完全に覆された。肉欲と快楽のためにセックスを欲するのは、男女双方に共通する傾向であることが明らかになった、というわけである。
この調査では、まず17歳から52歳までの年齢の男女444人に「セックスをする理由」を個別に記述式で答えてもらった。これにより、237通りの異なる理由のリストが得られた。次に、テキサス大学で心理学を受講している1,549人の学生にそのリストを見せ、それぞれの理由が各自の実体験に当てはまる度合いを5段階評価で回答してもらった。
こうして237通りの異なる理由にランクが付けられた。トップ25の理由のうち、なんと20の理由が男女間で共通していた。下記がそのランキングのトップ10とワースト5である。(なお、※印を付けた項目に関しては、下で少し考察を付加しておく)。
■ 男性の理由トップ10
■ 女性の理由トップ10
■ 男性の理由ワースト5
■ 女性の理由ワースト5
【考察】
さて、このランク付けは、あくまで大学生の年代の若者による評価に基づくものである。調査を実施したメストン博士も、回答者の年齢層は無視できない要因だと認めており、もっと上の年齢層に回答させたら大きな違いが生じるだろうと予測している。
また、メストン博士は、セックスをする理由については男女間で大きな性差がないとしながらも、男女の行動パターンに違いがあることを認めている。彼女によれば、セックスをすることに関して、男性は日和見主義的。つまり、セックスできる機会があれば、男性は喜んでそれに飛びつく。一方、女性は相手を喜ばせるために必要と感じればセックスに同意する傾向が強い、という。
■ Source: UT study says lust is top sex motivator for men and women
【関連記事】
たとえば、「恋愛を育むのにセックスは必要?」という問いには、84パーセントが「必要」と回答している。「どちらともいえない」という回答は15パーセント、「必要ではない」という回答はわずか1パーセントにとどまった。これすなわち、プラトニック・ラブを肯定する女性は実際のところ1パーセントしかいない・・・と解釈しても差し支えないかもしれない。
さて、海の向こうではテキサス大学オースティン校の研究者たちが「人はなぜセックスをするのか」という遠大なテーマに取り組んだ調査の結果を発表して、Web上で話題を集めている。従来から、男性は肉欲と快楽のためにのみセックスを欲し、女性はセックスよりも愛を欲する・・・などという通説がある。だが、この研究を実施した臨床心理学教授のシンディ・メストン博士によると、今回の調査結果により、そのような通説は男女の性差に対するステロタイプに過ぎないことが明らかになったという。
具体的にどういうことかというと、男女どちらの回答者についても、誰かとセックスをする理由のNo.1にランクされたのは「相手に魅力を感じたから」という理由だった。つまり、相手に性的な魅力を感じたから相手と交わることにしたということになり、男女どちらについても、セックスに踏み切るかどうかに関しては愛よりも何よりも肉欲が最も支配的であると解釈することができる。
「愛の証」および「愛情表現」という理由も男女双方のトップ10に含まれていたが、「肉体的快楽を体験したいから」および「気持ちいいから」の2つの理由の方が上回っていた。
「男性は肉欲と快楽のためにのみセックスを欲し、女性はセックスよりも愛を欲する」という通説は完全に覆された。肉欲と快楽のためにセックスを欲するのは、男女双方に共通する傾向であることが明らかになった、というわけである。
この調査では、まず17歳から52歳までの年齢の男女444人に「セックスをする理由」を個別に記述式で答えてもらった。これにより、237通りの異なる理由のリストが得られた。次に、テキサス大学で心理学を受講している1,549人の学生にそのリストを見せ、それぞれの理由が各自の実体験に当てはまる度合いを5段階評価で回答してもらった。
こうして237通りの異なる理由にランクが付けられた。トップ25の理由のうち、なんと20の理由が男女間で共通していた。下記がそのランキングのトップ10とワースト5である。(なお、※印を付けた項目に関しては、下で少し考察を付加しておく)。
■ 男性の理由トップ10
1. 相手に魅力を感じたから。
2. 気持ちいいから。
3. 肉体的快楽を体験したかったから。
4. 楽しいから。
5. 相手に対する愛情を表現したかったから。
6. 性的に興奮していて、性欲を解消したかったから。
7. ムラムラしていたから。
8. 相手に対する愛の証。
9. オーガズムに達したかったから。
10. 相手を楽しませてあげたかったから。
■ 女性の理由トップ10
1. 相手に魅力を感じたから。
2. 肉体的快楽を体験したかったから。
3. 気持ちいいから。
4. 相手に対する愛情を表現したかったから。
5. 相手に対する愛の証。
6. 性的に興奮していて、性欲を解消したかったから。
7. ムラムラしていたから。
8. 楽しいから。
9. 恋に落ちたことを悟ったから。(※1)
10. 我を忘れてしまったから。(※2)
■ 男性の理由ワースト5
1. ドラッグをあげると言われたから。
2. 誰かに病気をうつしたかったから。
3. 自分に罰を与えるため。(※3)
4. 今付き合っている人と別れたかったから。(※4)
5. 仕事が欲しかったから。
■ 女性の理由ワースト5
1. 誰かに病気をうつしたかったから。
2. お金をあげると言われたから。
3. 給料を上げてもらいたかったから。(※5)
4. 何らかの会または組織への入会儀礼だったから。
5. 仕事が欲しかったから。
【考察】
- ※1:「恋に落ちたことを悟ったから」(女性の理由トップ#9)
この項目は、男性のトップ10に含まれていないわけだが、女性を口説き落とす男性側の視点に立って考察してみよう。とにかく、ロマンチックな演出や情熱的な展開の妙が鍵を握るケースが多そうだ。「これは恋なんだ」と相手に思い込ませることができれば、成就の勝算が一気に高まることになるだろう。
- ※2:「我を忘れてしまったから」(女性の理由トップ#10)
あんなふうになってしまったのは、ついつい「我を忘れてしまったから」だという言い訳に見えなくもない。あなたが男性で、ある素敵な女性と思いがけず成就する幸運に恵まれたとしよう。だが、あの夜はあんなに熱く燃えた彼女なのに、後で連絡を取ってみると何だかつれない。そんな場合は、このような理由付けが女性の側でなされているということになりそうだ。
- ※3「自分に罰を与えるため」(男性の理由ワースト#3)
「よくもまあそんな相手と・・・」と思わせるような話は、当ブログの過去の記事でも何度か取り上げてきたように思う。とりわけ、男子生徒がホットティーチャーのお相手をする場合は、自分自身への罰のために誘いに応じる男子もいたりしそうだ。
- ※4「今付き合っている人と別れたかったから」(男性の理由ワースト#4)
このランキングは、最初に用意された237通りの異なる理由のそれぞれに学生たちが逐一5段階評点を与えることにより作成されたものである。ゆえにワースト#4は、「自分にも似た経験がある」という観点からの評価が4番目に低かった理由ということになる。少し意外な気がする。
今付き合っている彼女と別れる踏ん切りがつかないので別の女性と関係を持つということ自体、日本ではしばしば聞かれる話である。日米のメンタリティの違いなのだろうか?
- ※5「給料を上げてもらいたかったから」(女性の理由ワースト#3)
わが国の芸能界では、これに類することがわりと頻繁に発生しているという話も聞かれる。枕営業というやつである。
さて、このランク付けは、あくまで大学生の年代の若者による評価に基づくものである。調査を実施したメストン博士も、回答者の年齢層は無視できない要因だと認めており、もっと上の年齢層に回答させたら大きな違いが生じるだろうと予測している。
また、メストン博士は、セックスをする理由については男女間で大きな性差がないとしながらも、男女の行動パターンに違いがあることを認めている。彼女によれば、セックスをすることに関して、男性は日和見主義的。つまり、セックスできる機会があれば、男性は喜んでそれに飛びつく。一方、女性は相手を喜ばせるために必要と感じればセックスに同意する傾向が強い、という。
■ Source: UT study says lust is top sex motivator for men and women
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おはようございます。 男も女も誰かとセックスする理由のNo.1は愛の証ではなく肉欲を満たすため― 数百通りの理由を1549人に評価させた調査で判明(なんでも評点) まぁ、行為そのものが気持ちよくなければ人間は子孫を残せなかったわけで。 増える「まずエッチしてからのつ...
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この記事へのコメント
1. Posted by 翻訳同業 2007年08月02日 03:00
リストの中の、訳し分けが難しい二つの理由を大胆に処理しましたね。
またどこかのメディアがここをこっそりソースにしたら、動かぬ証拠になっちゃいますね(笑)。
またどこかのメディアがここをこっそりソースにしたら、動かぬ証拠になっちゃいますね(笑)。
2. Posted by お水婦女 2007年08月02日 03:07
なんかタイミングいいですね。アンアン見なおしました。明日、出勤前に買っていこう。
3. Posted by 城多 2007年08月07日 07:51
転載サイトを発見。一応URL
http://m.blonavi.com/blogs/entry/4154/index.html
http://m.blonavi.com/blogs/entry/4154/index.html
4. Posted by miccckey 2007年08月07日 17:35
>城多さん
そのサイトはPCで見ると、こちらへリンクされているんです。おかげさまで、たくさんのアクセスがありました。
そのサイトはPCで見ると、こちらへリンクされているんです。おかげさまで、たくさんのアクセスがありました。
6. Posted by ゆっり 2012年10月28日 08:16
私はまだしたことはありませんがやっと理解ができました
7. Posted by モンクレール ハワイ ブログ 2014年08月15日 22:48
モンクレール ハワイ ブログ は普通に13インチ級の約1.37kg、バッテリーは