クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:ペッパーランチ事件の裏に闇があるとして、ネットはその闇にどこまで迫れるのか?

2007年05月24日

ペッパーランチ事件の裏に闇があるとして、ネットはその闇にどこまで迫れるのか?


一昨日の夕方6時半ごろだったか、大阪市中央区、大阪城近辺の路上でハンドルを握っていると、後ろ(南の方角)からサイレンを鳴らしながらパトカーがやってきた。交通課のパトカーではない。
後部座席に容疑者らしき男が乗せられていた。男はヤッケやヨットパーカーのような上着を着ているようで、それですっぽり顔と頭を隠していた。パトカーで運ばていれる最中から顔や頭を隠すものだろうかという意味でも不審に思ったが、なにより心斎橋ステーキチェーン店事件のことが頭をよぎってしまう。

パトカーの行き先は明白だった。大手前3丁目の大阪府警に違いなかった。確保された容疑者が大阪府警に直送されたのか? それとも所轄署(たとえば南署)から府警に移される途中だったのか?

メディアが大々的に伝えている事件の容疑者が確保されたときは、容疑者が顔と頭を覆い隠している映像がよく流される。だが、大阪府警の前で記者やカメラマンたちが待ち構えていたとは思えなかった。何の報道もされなかったわけだから。

男が単に自意識過剰なだけかもしれなかった。しかし、もしかしたら男は府警の前でカメラのフラッシュが焚かれることを覚悟していたのかもしれない。だとしたら、男はさぞかし拍子抜けしたことだろう。

心斎橋ステーキチェーン店事件では、犯行の翌日に逮捕された2人のほかに、もう2人の男がいたとする情報がある。それら共犯者が逃走中なのか、捕まったのかに関する情報は一切出てきていない。また南署で取調べが行われていることになっているが、南署に誰かが電凸したところ、知らぬ存ぜぬの答えしか返ってこなかったという話も2ちゃんねる等で伝えられた(信憑性ははっきりしないが)。

上場企業が経営する飲食店の店長と店員が共謀して自店の女性客を襲ったという意味において、本件は社会的影響が著しく大きい事件だ。しかし、レイプ事件は、被害者のプライバシー保護への配慮などもあり、おおっぴらには報道されないのが普通である。個々のレイプ事件の直後に、事件のことが大々的に報じられるケースはめったにない。そもそも単独犯行での強姦は親告罪であるため、被害者が泣き寝入りしているケースも多い。

ほとんどの場合、レイプ事件が報じられるのは容疑者が逮捕された直後か、あるいは公判が始まったときである。前者の場合、公判が始まるより前に続々と情報が出てくることもたまにあるが、そうでないことの方が多いのではないかと思われる。

本件では、事件の翌日に容疑者が逮捕されたので前者に該当するかに見える。その後、警察が情報をまったく出さなくなったわけだが、個人的犯行の場合はありがちなこと。しかし、本件は単独犯による強姦事件ではなく輪姦事件であり、誘拐、監禁、強盗の容疑がある。そして、前述したように社会的影響が著しく大きい事件である。これを第一報だけで止めておくというのは、やはり尋常ではない。(第一報自体がリークであった可能性もあるわけだが)。

どうしても何かが裏にあると思えてしまう。その裏については、2ちゃんねるなど、ネット上でさまざまな推理が飛び交っている。私は先の記事でも書いたように、あくまでメディアや警察が沈黙を保っていることへの理解を示し、なおかつ君子危うきに近寄らずのスタンスなので、具体的な仮説を唱えるつもりはない。

ただ、もし今ほどネットが普及および発達していなかったら、本件はすぐに忘れ去られていただろう。実際、ネットをあまり見ない人にこの話題を振っても、「そんな事件もあったような・・・」という答えが返ってくる。まったく知らない人さえいる。

実際には、これまでも、大きな潜在的影響を持つにもかかわらず、警察が情報を出さずに捜査したり、メディアが報道を差し控えた事件は多々あったのかもしれない。一般に知られている大事件や怪事件以外にもいろいろあったのかもしれない。

今回、こんな事件が起きたことに衝撃を受けて「安全神話」が崩れたと表現する人がネット上には多い。だが、「安全神話」はあくまで神話に過ぎず、情報網が発達したがゆえ、虚実が鮮明に浮かび上がるようになっただけのことかもしれない。むろん、ネット上(特に匿名掲示板)でやり取りされる情報のすべてを鵜呑みには出来ず、2ちゃんねるニュース速報+で矢継ぎ早に立てられた関連スレッドを見ていると、情報工作合戦の様相を呈する部分もあることが認められた。

私は超が付くほどの個人主義者なので、安全神話が神話に過ぎなかったことが明らかになろうと、それなりに生きていけばいいだけのことだと思っている。自分だけは安全だと慢心しているのではないかという突込みがあるかもしれない。

詳しくは述べないが、自分に近しい人2人が相次いで凶悪犯罪の被害に遭っている。肌身に感じた実情がある。どちらも犯人は捕まっておらず、警察は捜査状況に関する情報を一切教えてくれなかった。これは警察の決まりだから、とがめるべきことではない。だが、自分に危害を加えた犯人がいつまでも捕まらず、何の情報もないというのは被害者を著しく不安にさせるものである。

まあしかし、今も日本は平和だと信じて暮らしている人が実に多い。平和に勝るものはない。運よく、一生平和に暮らしていける人もいるだろう。だが、青天の霹靂としかいいようがない突然の事態に打ちのめされたり、理不尽な扱いを受けたりする人もいる。

1ついえるのは、メディアも警察も政府も合理的かつ公正な存在だとは限らないということ。今に始まったことではない。だが、情報網が大きく変革した今、その虚実が浮き彫りになることもあるだろう。もっと手のつけようのない混沌に陥る可能性もあるが、パラダイムシフトというやつが起ころうとしているところなのかもしれない。

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1. ペッパーランチ 心斎橋店って●●●ですか?  [ さえこ話 ]   2007年05月25日 02:05
ペッパーランチ事件の裏に闇があるとして、ネットはその闇にどこまで ...一昨日の夕方6時半ごろだったか、大阪市中央区、大阪城近辺の路上でハンドルを握っていると、後ろ(南の方角)からサイレンを鳴らしながらパトカーがやってきた。交通課のパトカーではない。 続きを読...
2. ペッパーランチ  [ キーワードマーケティング実験室 ]   2007年05月25日 17:00
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