クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:走行中のゴミ収集車の荷室に閉じ込められた男性、ゴミと一緒にプレスされる寸前に救出される

2007年01月02日

走行中のゴミ収集車の荷室に閉じ込められた男性、ゴミと一緒にプレスされる寸前に救出される


ついつい居眠りしてしまったが、突然の自由落下感に襲われ目を覚ます。どこかに落ちた。自分の体の上に無数の小物体が落ちてくる。一気に埋もれてしまう。身動きが取れない。――このような危機的状況に陥った男性が米国ミシガン州にいる。
昨年暮れの12月28日の昼過ぎ、彼は同州オークパーク市内に置かれたダンプスター(大型ゴミ容器)の中に入り込んで、空き缶や空き瓶をあさっていた。だが、彼はその中で眠りに落ちてしまった。

そこにゴミ収集車がやって来た。大型容器を吊り上げて、中の物をプレス機構付きの荷室の中に落とし込んだ(おそらく底に開口部があるタイプの容器だと思われる)。これにより、冒頭で述べたような状況に至ったわけである。

ゴミ収集車の運転手や作業員は、男性がゴミに紛れて荷室に落ちたことにまったく気づかなかった。そのまま、彼を乗せて走り出してしまった。

参考: 下記のWeb ページには、米国各地のゴミ収集車の画像が掲載されている。日本で見かけるものとはガタイが違う。



幸い、彼のポケットの中には携帯電話が入っていた。911に電話をかけて助けを求めた。

「ゴミ収集車の荷室に閉じ込められてしまったんです。助けてください。早く助けてくれないと、ゴミと一緒にぺしゃんこに圧縮されちゃいそうです。収集車が今どの辺を走っているかは、さっぱりわかりません」

彼の救助要請を受けた通信指令部員は、巡回中の全警官に対し、ゴミ収集車を見つけたら必ず停車させて確認せよ、と指令を出した。

ところが、ここで非常にまずいことが起きる。男性は、回線をつなぎっぱなしにして「あ、ゴミ箱の中にいたのは、決して酔っていたからじゃありません。僕はホームレスじゃありません。無職ですけど」などと饒舌に話していたのだが、ぷつりと携帯電話の電池が切れてしまった。

彼は収集車の運転手や周囲にいる人に気づいてもらおうと、大声を出し、荷室の壁を思いっきり叩いたりしたが無駄だった。圧縮機構も作動を開始していた。彼に残された時間は、もうわずかしかなさそうだった。

だが、彼との連絡が途絶えた後も、路上の警官たちは血眼になって収集車を探していた。そして、ある警官がついにそれらしき収集車を発見した。運転手に停車を命じた後、荷室の側壁を叩いてみた。すると、それに応えて中から叩き返す音が聞こえた。

「この収集車だ! この中に彼がいるぞ! 今助けてやるからな!」

警官は、運転手に荷室のゴミをすべて道路上に排出するように命じた。すると、ゴミにまみれて男性が転がり出てきた。すんでのところで、ぺしゃんこにプレスされるところだったにもかかわらず、男性は片手に擦り傷を負っていただけだった。

この救出劇の一部始終をメディアに語ったオークパーク市警のマイク・ポウサク警部補は、男性の救助要請を真摯に受け止めて的確に対応した通信指令部員たちと、捜索開始後わずか15分で男性の救助に成功した現場の警官たちを褒め称えている。

「前例を見ない出来事でした」とポウサク警部補は言う。「救助が遅れていたら、男性は押し潰されていたでしょう。しかも、誰もそのことに気づかなかったかもしれません」

実に間一髪な救出劇だったと言えるだろう。あと数分でも発見が遅れていたら、男性は人知れずゴミと共にプレスされて命を落としていた可能性がある。よくぞ、その限られた時間の中で発見できたものである。

紙一重指数10■■■■■■■■■■


それにしても、携帯電話の電池は肝心なときに切れることが多くて困る。最近では、手動式(手回し式)の充電器も出回っているようだ。サイズが大きいので常に持ち運ぶには不便かもしれないが。




■ Source: Cell phone saves Detroit man from garbage truck

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