なんでも評点:“妊娠した男”に1万7千円相当の罰金が言い渡される

2006年11月29日

“妊娠した男”に1万7千円相当の罰金が言い渡される


本件は、男が誰かを妊娠させたから罰金を命じられたのではない。“妊娠した”男に日本円で1万7千円相当の罰金が課せられたのだ。男が妊娠するのは自然の摂理に反しているから罰金なのだろうか? それとも、インドのどこかの村で男性のお腹が大きくなったのを見て長老たちが「お前は男のくせに妊娠している」と決め付けたのだろうか? いや違う。
南アフリカ共和国の首都プレトリア近郊のフェレーニヒンク市で、チャールズ・シビンダナという名の27歳の男が1週間にわたって会社を無断欠勤した。1週間ぶりに職場に現れたシビンダナは、婦人科医が作成した診断書を手に携えていた。

シビンダナが“妊娠した男”でないのは当然だが、実は彼は“妊娠させた男”だった。妊娠したのは彼のガールフレンド。欠勤中、シビンダナはガールフレンドに付き添って市内の医療センターを訪れていた。そのときに職員や医師の目を盗んで、誰かの診断書を持ち去ったのである。

シビンダナが持ち去ったのは妊娠証明書だったとされるが、彼はその一部を書き換えて自分のものであるかのように職場に提出した。

しかし、男であるシビンダナが妊娠証明書を欠勤の理由付けに提出するなんて誤魔化しが雇用主に通用するはずはなかった。雇用主は妊娠証明書と付帯状況を精査した上、被害届を出した。

フェレーニヒンク治安判事裁判所で本件を担当したブルノ・ファン・イーデン判事は、シビンダナに罰金1000ランド(日本円で1万7千円ほど)を言い渡した。ただし、今のところは、その半分の500ランドを払うだけでよい。残りの500ランドについては、5年間の猶予が与えられた。この猶予期間中に別の罪を犯さなければ、残り半分は払わずに済むことになる。

本件、南アのローカルなニュースなのだが、“pregnant man”(妊娠した男)というありえないフレーズを見出しに使えるせいか、オーストラリア、英国、インドなどのオンライン・ニュースサイトでも取り上げられている。

しかし、罰金額も小額であり(南アの所得水準から言えば決して安くないが)猶予も与えられているほどで、大した事件ではない。そもそも、蓋を開けてみれば男が妊娠したわけでもなんでもない。記事を読んだ人をがっかりさせるのではないかと思い、本稿を途中まで書いたものの投稿をためらっていた。ま、脱力感を味わえる話かもしれないが。

脱力度7■■■■■■■□□□


ソースには触れられていないが、シビンダナは医療機関から無断で文書を持ち出したことになるので、窃盗罪を犯していることにもなる。イーデン判事は、あくまで偽造文書を欠勤理由として提出したことに関して裁きを下しただけである。窃盗罪の方がどうなるかは定かではない。

また、シビンダナは自分が提出した診断書が妊娠証明書であることに気づいていなかった可能性が高い。少なくとも、婦人科の診断書が男に対して出されることが絶対にないということに気づいていなかったことは確かである。




■ Source: R1 000 fine for 'pregnant man'

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1. “妊娠した男”に1万7千円相当の罰金が言い渡される 他  [ 風風書堂‐ニュースログ‐ ]   2006年11月29日 17:47
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1. Posted by     2006年12月06日 10:12
尿瓶棚被告

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