2006年10月01日

親が1週間以内に罰金を払わないと手首から先を切断されてしまう6人の少年たち


インド・ジャーカンド州スィムデーガ地区のカンデルケダという村で、6人の少年たちの親に罰金が課せられた。農作業で細々と暮らす彼らにとって工面の付けようがない金額である。
だが、村の自治組織パンチャーヤットがしぶしぶ譲歩して与えてくれた期限は、たったの1週間。期限内に罰金を支払わないと、あまりにも厳しい罰が少年たちに下される。

6人の少年たちは、盗みを働いて捕まった。村の近くの林から“ラク”と呼ばれる樹脂1キロ分を盗み出したとされる。

少年たちは、パンチャーヤットに裁かれ、有罪宣告を受けた。親たちに罰金刑が言い渡された。親たちが罰金を支払うことができれば、少年たちが直接の罰を受けることはない。

主犯格の少年2人の親に課せられた罰金は、5,000ルピー(日本円で12,500円ほど)。これに加えて、1頭の山羊と特定量の米および麦を差し出さなければならない。

他の4人の少年の親に課せられた罰金は1,000ルピー(日本円で2,500円ほど)。これに加えて、特定量の米とレンズ豆(ダル)を差し出さなければならない。

日本円換算にすると大した金額でないように見えるが、村人たちは1日あたりの稼ぎが120円ほどしかない。彼らからすると大金である。さらに、山羊や農作物などの財を現物で差し出せというのも過酷な要求である。

当然のことながら、彼らは要求された金品をパンチャーヤットに即納できなかった。すると、パンチャーヤットは、こう言い下した。「ならば、お前たちの息子の手を切り落とす」。

親たちは、「そんな殺生な」とパンチャーヤットに泣きついた。すると、パンチャーヤットはしぶしぶ譲歩して、1週間の期限を彼らに与えた。

しかも、罰金額には1週間で5パーセントの利子が加算される。単純に年利に換算すると250パーセントもの高利である。

主犯格の少年マングル・ミズの父親は言う。「そんな大金をどうやって払えというんですか。私らは、農作業で細々生きている労働者です。1日に50ルピー稼げたら良い方です。パンチャーヤットには、もっと寛大な判断を下してほしい。あの子らが普通に暮らしていけなくなるような罰を下すのはやめてほしい」

さて、1週間という猶予が与えられたのは、去る9月20日のことである。もう既に1週間以上が経過している。どのような結果になったかは、今のところ(少なくとも同一ソースでは)伝えられていない。

1週間の猶予を与えられたところで、要求された罰金および財を期日どおりに納めるのは、貧しい彼らにとって不可能だったのではないかと見る。焼け石に水ではなかろうか。

ただ、本件はインドの地方メディアが取り上げたので、州政府などの耳にも入っただろう。上から何らかの介入があれば、少年たちは手を失わずに済んだかもしれない(続報があれば、本稿に加筆する予定だが)。

また、盗みの罰として「手を切る」というのはイスラム教的である。インドにはイスラム教徒が多く暮らしている地域もあるが、この村がイスラム教徒の村かどうかはソースに明示されていない。

“パンチャーヤット”というのは村の自治組織だが、当ブログの過去記事にも何度か登場しているように、罪を犯したとされる者を裁く権限を持っている。パンチャーヤットが下す裁定は、近代的民主主義国家であるはずのインドの中央政府や州政府の法治権を超えた不条理なものになることがままあるようだ。(インドの隣のイスラム国パキスタンの場合は、“ジルガ”と呼ばれる自治組織がある)。

本件で課せられた罰が不条理かどうかは、何とも言えない。この村では、盗みを働いた者に等しく同じ罰が与えられてきたのかもしれないからだ。そうであれば、それが彼らのルールということになる。よって、不条理かどうかは五分五分ということにして本稿を終わるとする。

不条理度5■■■■■□□□□□





■ Source: http://www.hindustantimes.com/news/7242_1805630,00180008.htm

【関連記事】


この記事の先頭に戻る
Google
WWW を検索 評点

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

 インド・ジャーカンド州スィムデーガ地区のカンデルケダという村で、6人の少年たちの親に罰金が課せられた。農作業で細々と暮らす彼らにとって工面の付けようがない金額である。  だが、村の自治組織パンチャーヤットが??8?? Y

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔