2006年09月11日

サッカーの試合中、交代を命じられた選手が自分に代わる選手を刺殺


チームでプレイするスポーツに選手交代は付き物である。そして、選手本人が納得しない交代には不服が付き物だったりする。「まだ力を出し切っていない。これからなのになぜ交代なのか」と。
そういう場合、選手の怒りの矛先は、交代を命じた監督やコーチに向けられることが多いはず。自分の代わりにフィールドに入る選手を憎く思うことはないだろう。プレーイングマネージャでもない限り、選手には交代の決定権がないのだから。

また、サッカーや野球などでは危険なプレイをめぐって一触即発の険悪なムードになったり、乱闘に至ったりすることがままある。そのような状況では、敵チームの選手に対して殺意に近いものを覚えることさえあるだろう。だが、味方チームの選手に殺意を抱くような状況はまず考えられない。

上記2つの観点を根底から覆すような事件が南アフリカ共和国で起きた。サッカーの試合中に、ある選手が味方チームの選手に刺された。加害者は交代を命じられた選手(“アウト”の選手)であり、被害者は代わりにフィールドに入るように命じられた選手(“イン”の選手)である。

9月10日のこと、同国ナタール州の州都ピーターマリッツバーグのノースデール・スタジアムで、サッカー三次リーグのMsenti Acesというチームが敵チームと対戦していた。ハーフタイム休憩終了後、同チームのフィレモン・ディーコ監督がプレイ中の選手をエマニュエル・レフナ選手(25歳)と交代させることにした。

レフナ選手がピッチに入ろうとしたとき、交代を命じられた方の選手が刃物のようなものを手に持ってレフナ選手を一突きにした。午後0時50分ごろのことだった。

レフナ選手が体を刺されて血を流していることに気づいた審判団はただちに試合中止を決定。やがて救急隊が現場に到着したが、レフナ選手は既に絶命していた。

刺した側の選手は警察に身柄を確保された(氏名は公表されておらず、年齢も“26歳ぐらい”と曖昧)。凶器も押収されている。

これ以上の詳細は今のところ不明である。この2選手の間で個人的なトラブルがあったのかもしれない。そうでなく、交代に不服を覚えたことが犯行の引き金になったのだとすれば、お門違いも甚だしい話である。

ただ、犯人はピッチから出た直後にレフナ選手を襲っている。ということは、プレイ中も凶器を隠し持っていたと考えられる。3部リーグとは言え、一応プロのサッカー選手がポケットの中に小型ナイフなどを忍ばせてプレイしていたということになる。まさか「キャンプで使うために持っていた」のではないだろう。

犯人はもともとレフナ選手に殺意を抱いていたのかもしれない。続報があれば、本稿を補足しようと思うが、おそらく続報が出るのは裁判が結審した後のことになるはず。

ともあれ、レフナ選手本人にとっても、犯人以外のチームメイトやチーム関係者、そしてスタジアムで試合を見守っていた観客たちにとっても、予想だにしなかった事態であったことだけは確かだろう。

青天の霹靂度9■■■■■■■■■□


た・だ・し、南アでサッカーの試合中に殺人事件が起きるのは今回が初のことではない。

2004年の7月24日には、イエローカードに抗議した監督と選手に向かって審判が散弾銃を発砲し、監督が死亡、選手2名が負傷するという事件が起きている。くれぐれも読み違えないでいただきたいが、審判が犯行に及んだのである。

南アのサッカー・リーグは、少なくとも2年くらい前までは八百長が横行していることでも有名だった。2010年のサッカー・ワールドカップ開催に向けて浄化作戦が敢行され、多数の逮捕者が出ているようである。

ワールドカップの懸念はさておき、文明社会における絶対的な約束事が完全に反故にされているわけである。つまり、

  • 神聖なる競技場に選手や審判が武器を持ち込む。

  • 選手が味方選手を襲い、審判が選手を襲う。


南アは、かようにスポーツにおいてすらアナーキーの極みにある。社会生活におけるアナーキーさについては言うまでもないだろう。中には、むしろ血が騒ぐ人もいるかもしれない。若き日の筆者もそのクチであり、かの国でエキサイティングな日々を過ごしたわけだが。




■ Source: http://www.int.iol.co.za/index.php?set_id=1&
click_id=13&art_id=vn20060911054924263C659710


【関連記事】


この記事の先頭に戻る
Google
WWW を検索 評点

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

 9月10日のこと、同国ナタール州の州都ピーターマリッツバーグのノースデール・スタジアムで、サッカー三次リーグのMsenti Acesというチームが敵チームと対戦していた。ハーフタイム休憩終了後、同チームのフィレモン・デむIPTC
2. ジダンなんて可愛いモンかもしれない・・・。  [ 夢見がちな大学生が日々の思いを吐き出すブログ ]   2006年09月19日 00:26
1 なんでも評点:サッカーの試合中、交代を命じられた選手が自分に代わる選手を刺殺 ↑たまたま「なんでも評点」っていうサイトを発見。 って 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工 ありえない。 二人の間に一体何があったのだろうか・・・。 もちろん殺人はあっては....
3. 大丈夫?  [ 成長あるのみ ]   2006年11月01日 07:26
3 なんでも評点:サッカーの試合中、交代を命じられた選手が自分に代わる選手を刺殺 南アフリカで、交代に腹を立てた選手が、自分と交代でピッチに入る選手を刺殺したというニュース。  南アフリカは、2010年ワールドカップ開催国。 開催まであと4年をきった段階で...

この記事へのコメント

1. Posted by 愛読者   2006年09月11日 21:02
5 はじめまして。いつも更新を楽しみにしてます一愛読者です。かねてから、こちらでの南ア関連の記事を読むたびに思うのですが、冗談抜きでワールドカップなんか出来るのでしょうか。
2. Posted by おーち   2006年09月14日 00:59
3 キャンプにつかうためww小畑wwwww
3. Posted by CONSOMME   2006年09月19日 00:38
5 大変興味深かったのでTBさせていただきました。
が・・・評価の部分がこちらのページに表示されるのを知らず評価1にしてしまいました。
もちろん「なんでも評点」さんの記事に対する評価ではなくこの事件に対する評価です。
初歩的なミスをしてしまいすいません。

文中の他ニュースの挿入の方法が上手いなと感心しました!!
4. Posted by 殺人は絶対にアカン!   2010年04月16日 23:28
オレもサッカーやってるし、大好きやから言わせてもらうけど

交代させられた自分が悪い。
なぜ交代させられたのかを考えて、次がんばろうってならなアカン
文句があんなら監督に直接言えばええ

それに、試合中にナイフを持ってる時点でキレたら誰かを殺そうとでもしたんやろ
そして、関係ない味方選手を殺す

サッカーをなめんなよハゲ
オメーみてーなクソがサッカーやる資格ないねん

こんな国でワールドカップ開催やったらアカン!
絶対に

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔