なんでも評点:ナイフを手にして両親の寝室に突入した少年が両親の命を救う

2006年08月26日

ナイフを手にして両親の寝室に突入した少年が両親の命を救う


米国ユタ州で両親と一緒に暮らしている17歳の少年は、ベッドの下にハンティングナイフを忍ばせていた。ついにそれを使う時が来た。・・・・この書き出しを読むだけで、瞬時に頭の中でストーリーを完結させてしまう人もいるだろう。確かに彼はそれを携えて両親の部屋に入った。
だが、彼は両親を亡き者にするために、それを使ったわけではない。まったく逆である。

同州シーダーシティ近郊の建設会社社長宅に銃を持った覆面男が侵入したのは、8月23日の午前4時ごろのこと。男は、その家の一室の窓に取り付けてあるエアコンユニットを外部から取り外して侵入した。その部屋では、同家の17歳の息子が眠っていた。

覆面男は、目を覚ました少年に銃を突きつけ、ダクトテープで少年の体をぐるぐる巻きにした。その後、男は少年の両親の寝室に入った。同様に両親をダクトテープで縛り付けた。だが、少年の父は自分でテープを外し、半自動式拳銃を持っている男と取っ組み合いになった。

少年は、しばらくの間、自分の部屋で身動きできない状態だった。男は銃を持っている。このままでは父と母の命が危ない。しばらくして、なんとかダクトテープを外すのに成功。

そして、ベッドの下から刃渡り15センチのハンティングナイフを取り出した。それを携えて、両親の部屋に突入。

父と取っ組み合いをしている最中の覆面男の背中に刃を付きたてた。背中の5箇所に深い刺し傷を負わせた。

覆面男は、背中を刺されてもなお少年の父と取っ組み合いを続けた。が、男は銃を紛失していることに気づくと、「俺はもう帰る」と言い出す。自分で玄関のドアを開けて帰ろうとしたが、ドアは開かない。家族の1人がデッドボルト錠を開けて、男を外に出させた。

男は家から30メートルないしは45メートルほど歩いたところで、倒れこんだ。救急車が到着したとき、既に意識はなかった。搬送先の病院で死亡が確認された。

地元の保安官は、両親の命を救ったこの17歳の少年を冷静なヒーローだとたたえている。また、ユタ州の正当防衛法に基づき、ほぼ間違いなく、少年の行為は正当な自衛行為として扱われることになりそうである。

男は銃を持っていても少年の父と素手で格闘しており、発砲はしていない。しかも、少年は自分の存在に気づいていないはずの相手を背後から5回も刺した。にもかかわらず、過剰防衛には当たらないということのようである。少年を法廷に立たせる予定もないという。

両親は、この少年のことを手放しで「ヒーロー」と自慢するのだろうか。自慢できるのだろうか。答えは、おそらくイエスだろう。

紙一重指数10■■■■■■■■■■


現代日本で同様なことが起きた場合、さすがに息子をヒーローと自慢してはばからない親は皆無に近いはず。だが江戸時代までなら(あるいは戦前まで?)、たいそうな孝行息子としてたたえられたことであろう。

なお、死亡した覆面男は、実は一家の17歳の息子とほとんど同世代の19歳だった。しかも、父が社長を務める建設会社で以前働いていた男だった。個人的な恨みが理由で一家に侵入したのか、それとも単なる強盗狙いだったのかは死人に口なし、知る術がない。

また、ソース記事によると、17歳の少年と父の間に血の繋がりはないとのこと。母の再婚相手が今の父親で、少年は連れ子ということのようだ。




■ Sources:


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 米国ユタ州で両親と一緒に暮らしている17歳の少年は、ベッドの下にハンティングナイフを忍ばせていた。ついにそれを使う時が来た。・・・・この書き出しを読むだけで、瞬時に頭の中でストーリーを完結させてしまう人もいむl>

この記事へのコメント

1. Posted by 鱈   2006年08月26日 10:52
背中を刺された男の「もう俺は帰る」発言にズッコケました。緊迫したシーンの真っ只中での一瞬のとほほ感。原文でhe told them he was leavingとか何とか。素のセリフがないのが残念ですがI'm leavingとか言ったのかな。犯人がどこまで本気だったのか今となってはわかりませんが、それでも正当防衛なんでしょうね。
2. Posted by      2006年08月26日 18:31
発砲できる状態の銃を持っていて夜中にエアコンユニット壊して侵入後、住人をダクトテープで捕捉している際取っ組み合いになり、刺されて死亡。
犯人の意図はワカランけど正当防衛だろうなぁ。
3. Posted by     2006年08月27日 01:13
どうせ刺すなら足にすれば良かったと思うんだが、流石にこの状況じゃ冷静な判断は無理か
4. Posted by     2006年08月27日 03:54
まあ拳銃を持って脅した時点で殺されても文句は言えんわな。
5. Posted by アルバイトマニア   2006年08月27日 04:15
3 さされても取っ組み合いをしていたとことからして、刺しても犯人は暴れていたんだろう。中途半端に攻撃すれば後が危ないことを考えれば容赦なく刺した行為も間違いではないハズ。
6. Posted by 、   2006年08月27日 05:00
でもこの子一生人殺しの肩書きは消えないんだよね。
7. Posted by 8   2006年08月27日 09:14
アメリカだからな
8. Posted by P   2006年08月27日 09:19
5 >男は銃を持っていても少年の父と素手で格闘
>発砲はしていない
>少年は自分の存在に気づいていないはずの相手を背後から5回も刺した

ここで
>にもかかわらず
という論調が出てくるのは日本だけだな。銃を持って人の家に押し入った時点で、殺されても文句を言えた筋合いじゃないだろう。
「発砲していないのに」云々が正しいなら、撃たれて重傷を負うなり 殺されるなり してから反撃するのが正当防衛ということになる。

>でもこの子一生人殺しの肩書きは消えないんだよね。
防衛で強盗を殺すことを「人殺し」とは言わないな。
9. Posted by     2006年08月27日 12:09
でも向こうじゃ汚名ではなく、武勇伝として語られるんじゃね。
10. Posted by リリ   2006年08月27日 16:52
これは良い平和ボケ談義ですね
11. Posted by ななし   2006年08月27日 19:58
 以前読んだ日本のニュースを思い出したよ。

 少年が、隣んちの雨戸をバットでぶっこわして押し入り、一人暮らしのバーさんを引きずり出したってなニュースでさ。

 少年は押さないころからバーさんと交流があってさ。んで、家の中の構造もよく知っててさ。ぶっこわした雨戸のすぐそこに、バーさんの寝室があることも知ってたんだそうな。

 少年、火の手が上がった家からバーさんを助けたってんで、表彰されたとさ。
12. Posted by ダクト   2006年08月28日 00:12
う〜ん、
他者と取っ組み合ってる人間を後ろから以外で刺すのはむしろ不可能に近いし、発砲して無いけど銃は向けてられてる状態ってのは、素手の素人にとっちゃ、「身体に爆弾を取り付けられて、その爆弾のスイッチを相手がまだ押して無いだけ」って状態と一緒のように思える。
心得もなきゃ、刺さないことには取っ組み合いが激化して発砲を促すだけだろうし。
五回刺したってのは、アドレナリンでビクともしなかったからってことだろうし。
寧ろ銃向けた瞬間銃撃戦ってのが普通なんじゃないかな。


……まぁ、言うまでも無いか
13. Posted by うへー   2006年08月28日 08:14
事件の結果はまぁ、仕方がないと思う。
コメントでも挙がっているように、素人が強盗に対峙して
冷静に危険を回避・排除することの難しさを考慮すれば・・・。
結果として犯人を死なせてしまったに過ぎず、
ヒーロー扱いされるか、未必の故意として情状酌量ありの裁判沙汰になるかは
アメリカと日本の精神性・国民性の相違につきるだろうな。

 俺が少年の立場なら、強盗とはいえ死なせてしまったことに対しては
良心の呵責をほんの少しは感じるが、仕方ないとは思うし後悔もしまい。
やらなきゃ殺られていただろうから!
 でも、アメリカ人だとまず呵責を感じる以前に自他共に英雄視するンじゃないかなー?!
14. Posted by 紫陽   2006年08月28日 09:24
私が解らないのは、強盗被害に遭った家族が、男の帰宅(?)を手助けしたこと。
普通警察が来るまで捕縛しておくものじゃないのかな。
危ない男を家に置きたくなかったのか、よっぽどの剣幕で男が『帰る!』言うたのか。
15. Posted by     2006年08月28日 19:20
誰がどう見ても正当防衛だし、表立って批難する奴もいないだろう。
でも、本当に心から英雄だと思えるか? 危ない奴、キレた奴だと微塵も思わずにいられるか?
俺は自信ないな。正直言って会わずに済むなら一生会いたくない。
16. Posted by     2006年08月28日 19:37
ここで少年の行為を批判する人は、
両親を見殺しにして逃げたほうがいいと考えてるのかな?
17. Posted by     2006年08月28日 23:21
>>15
別に積極的に関わりたくはないが、
知り合って打ち解けた相手がそうだったとしても多分なんとも思わないな。
18. Posted by ナス   2006年08月28日 23:53
うーん・・複雑。
正当防衛であることはただしいだろうし・・
まぁ、これで「過剰防衛!」って言うのは
きっと日本だけなんだろうな・・日本は平和だ
19. Posted by 常連   2006年08月29日 04:08
おまえら、関連記事も読みなよ。おいらこのサイトの常連だけど、他の記事読んでたら、平和ボケとか言っても意味なし。世界はカオスだ。って思ってしまう。
20. Posted by    2006年08月29日 16:21
やられる前にやれ
21. Posted by     2006年08月29日 22:52
アメリカ人は美談が好きだからな。家族がらみの。
22. Posted by     2006年08月29日 23:09
人を刃物でさすのにはとてつもない勇気が要る。普通の人が簡単に出来る事じゃない。
両親を助けるためにその勇気を持てたこの少年は、まさに英雄的っていえるんじゃないかな。
23. Posted by 翠   2006年08月30日 04:53
命を取った時点でいかなる場合も英雄は無いと思う。常連の私にはこの様な記事には不信感が募る。最初から殺す目的であったのでは無いかと。エアコンユニットを外してくれと呼び出し外させ家に泊めて朝方に父が押さえて息子が刺す。
帰ると言うか助からないと見込んで棄てたのでは?と思ってしまう。会社の規模も不明だが裏金で事実を書き換える人もいるでしょ?血も繋って無いし息子を金がらみで犯罪者にしたなら恐いですね。
24. Posted by      2006年08月30日 12:00
犯人の人ある意味かわいそうだな・・・
こんな馬鹿みたいな事して死ぬなんて
欲がくらむのは恐ろしい事ですね
30. Posted by l   2006年09月03日 13:16
殺す覚悟は殺される覚悟
31. Posted by もよよ   2009年07月19日 00:05
フツーにヒーローだろ。何ケチ付けてんだブサヨか
32. Posted by バキ   2010年02月28日 15:39
いつもこういうの読んでてひっかかるんだけど、容疑者が銃を使っていなかったから反撃しすぎたら過剰防衛的なことを書くのが納得いかない。部屋に侵入して攻撃する時点でその容疑者は殺されて当たり前でしょ。それが嫌なら犯罪なんてしなきゃいい。ましてやこの記事では銃を武装して侵入してるんでしょ、だったら銃を使わなかったとしても、その時点でその容疑者は殺されて当たり前。殺さなかったら少しの気持ちの変化で銃を発砲しかねないんだし

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