なんでも評点:舌や唇や生殖器官などのボディパーツを生きている人間から強奪する事件が続発中(南ア)

2006年08月22日

舌や唇や生殖器官などのボディパーツを生きている人間から強奪する事件が続発中(南ア)


近頃、美容やダイエットに関連する文脈で「ボディパーツ」という言葉がよく使われるようになってきた。従来なら「身体部位」などと訳していた英語のbody partsをカタカナ表記にした言葉だが、「パーツ」というと自動車や機械などの部品を連想させるため、あたかもロボットやサイボーグのように、個々のボディパーツを理想のパーツと交換できるかのごとしである。

一方、強盗が狙うものは金品と決まっている。逆に言うと、一文無しなら強盗に遭っても何も盗られないはずである。ところが南アフリカ共和国、特にリンポポ州あたりでは、ボディパーツ強奪事件が多発している。襲った相手が無一文であろうと裸一貫であろうと、ボディパーツ強盗たちが失望することはない。

ある日の夕方、リンポポ州チフディ村在住のマシュドゥ・ムンゼレレという名の男性(35歳)が遠出先のソホヤンドウという土地から自宅に帰ろうとしていた。自分の村まではずいぶんと遠く、ヒッチハイクしか手段がなかった。すぐに白いカローラが停まってくれた。渡りに船とはこのことである。

カローラには既に5人が乗車しており定員に達していたが、それでも彼らは、ムンゼレレさんを車内に迎え入れてくれた。運転しているのは男性で、助手席には老婆が座っていた。後部座席に3人の男が座っていたが、ムンゼレレさんは男たちの間に割り込むように座った。だが、彼らは挨拶程度にムンゼレレさんと言葉を交わした以外は、押し黙っていた。

この4人の男と1人の老婆にとっても、道路脇で手を振る男性が現れたのは、渡りに船のようなものだった。より正確に言えば、鴨が葱を背負って現れたようなものだった。いや、「葱」はなくてもいいし、鴨のように煮て食うつもりもなかった。彼らは生きた人間のボディパーツを求めていたのである。

6人を乗せたカローラはしばらく幹線道路を走っていたが、ジャンクションに差し掛かったところで急に停車。予定の行動であったかのように、ムンゼレレさんの左側に座っていた男がドアを開け、右側に座っていた男がムンゼレレさんの顔に護身用スプレーらしきものを噴射した。

ムンゼレレさんは意識が遠のきかけ、目が見えなくなった。男たちがムンゼレレさんを車外に引きずり出し、近くのブッシュの中に引きずり込んだ。

男たちはムンゼレレさんを取り押さえたまま、「最初に切り取るのは、どのボディパーツにしようか」と相談し始めた。

さらに老婆が聞いたこともない変な言葉を発しながら、地面に骨を撒き始めた。そして、彼女は「右手からにしなさい」と指示を出した。

男たちの1人がムンゼレレさんの右手を切断する手術に取り掛かった。すると、別の男がこう言う。「彼は(右手を切られようとしているのに)叫び声すら上げていないぞ。舌も同時に頂戴することにしようぜ」

舌担当の男はプライヤーを取り出してきて、ムンゼレレさんの口の中にねじ込んだ。そして、舌を挟むと、外に引っ張り出そうとし始めた。

ムンゼレレさんは、耐え難いほどの激痛に襲われながら、いちかばちかの反撃に出た。男の急所を思いっきり蹴り上げた。男はプライヤーから手を離し、七転八倒しながら、脇にあった小川に転落。

仲間たちは、ムンゼレレさんを取り押さえていた手を離し、転落した男を助けようとして小川の中に降りて行った。老婆は老婆で、一目散に逃げ出した。

ムンゼレレさんも必死で現場から駆け去り、クリニックを見つけて駆け込んだ。彼から話を聞いたナースが警察に通報。

ムンゼレレさんは、地元の総合病院に転送され、入院治療を受けた。退院後も1週間は舌が痛くて、ほとんど食事ができなかったという。

リンポポ州では、近年、生きた人間からボディパーツが奪い取られるという事件が多発している。もちろん、ボディパーツを強奪された人間は命を落とすことが多い。

ムンゼレレさんは幸いボディパーツを失うこともなく軽傷で済んだが、今回の事件が起きたソホヤンドウ近隣のマコンデ村で、2005年10月、ニイェリサニ・シディメラさんという19歳の少女が唇を奪われている。もちろん、“唇を奪われた”と言っても強引にキスされたという意味ではない。

シディメラさんは恋人と2人でいるときに襲撃に遭った。彼女は、その翌日、ブッシュの中で倒れているところを発見された。命に別状はなかったが、上唇と下唇の両方を切り取られてしまっていた。彼女は唇だけではなく恋人も失った。

恋人の遺体は、生殖器官を完全に切除された状態で発見された。

シディメラさんは現在も入院中だが、亡くなった恋人に花を捧げるためだろうか、村人たちに連れられて事件の現場を訪れたことがある。彼女は言う。「大量の血と脳味噌が地面に残っていました」

このほか、リンポポ州では、2005年11月にボシェガ村のフィネアス・ディコドラという男性が他殺体で発見されている。上記の少女の恋人と同様に、生殖器が切除されていた。

さらに2006年7月には、ショニサニ・ティナンダヴァという30歳の女性が他殺体で発見されている。彼女の遺体からは、右手の掌、上唇、左の耳、および両方のニップルが消えていた。まもなく、40歳の男が容疑者として逮捕された。

また、リンポポ州以外の地域でも、同様な事件が報告されている。2005年12月には、ムプマランガ州の小川に頭部のない死体が浮かんでいるのが見つかった。同州では、過去3年間に、頭部のない死体がたびたび発見されている。

さて、何のためにボディパーツを奪おうとするのだろうか? 切除したボディパーツを何らかの呪術的な儀式に使用するためである。また、前述のムンゼレレさんが被害に遭ったケースで老婆が呪文らしきものを唱えていたように、ボディパーツを切除する行為そのものにも呪術的な意味がありそうだ。

ソースには言及がないが、ミューティ(muti)と呼ばれる伝統薬を調合するときに、生きた人間から採取したボディパーツを使うと極めて効用の高い薬が出来ると信じられている。ミューティには、AIDSの特効薬やガンの特効薬とされるものもあれば、幸運を呼び寄せる薬や惚れ薬もあり、はたまた透明人間になるための薬さえある(詳細は本稿末尾の「関連記事」参照)。これらの事件でも、奪い取ったボディパーツが薬の材料として使われることが多いかもしれない。

ともあれ、生きている人間のボディパーツを強奪する者たちは、ボディパーツを機械の部品のように見ているわけではない。生きている人間から切除したものだからこそ、呪術上の価値を持つわけである。遺体由来の場合は、価値が低かったり、効果がなかったりするのだろう。

だが、ボディパーツが生きた人間由来のものであることを有難がりながらも、その持ち主が命ある存在であることについては、どうやらお構いなしのようである。やはり、これもまた本末転倒な思考様式と言わざるをえない。

本末転倒度9■■■■■■■■■□





■ Source: http://www.int.iol.co.za/index.php?set_id=
1&click_id=15&art_id=vn20060821040006185C777499


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1. 生きている人間の部位を強奪する事件が続発  [ 風風書堂 ]   2006年08月23日 14:01
 近年において南アフリカ共和国、特にリンポポ州周辺でボディパーツ強奪事件が多発している。  文字通りボディパーツとは体の一部。両手、両足、舌、唇、果ては頭部や生殖器までも生きた人間から捥いでいく、或い
(((( ゜Д゜))) ガクガクブルブル リアルで「ハードキャンディ」な世界ですわ。

この記事へのコメント

1. Posted by のがちた   2006年08月23日 04:38
待ってました。これぞ久しぶりの評点節。誤字二ヶ所発見したけど、面白くて恐い。
2. Posted by miccckey   2006年08月23日 14:22
》誤字二ヶ所発見

すみません。今直しました。確かに2か所。
3. Posted by M   2006年08月23日 14:41
あ〜〜気持ち悪い〜
家で一人でいるのが恐くなっちゃいました...
生け贄みたいなものなんでしょうかね。頭おかしい...
4. Posted by nn   2006年08月23日 23:42
m.グルーバー「夜の回帰線」新潮文庫
この本思い出した。
5. Posted by o   2006年08月27日 17:55
狂人のやる事は意味が分からなくて怖いな…
6. Posted by     2006年08月29日 10:21
やるのはいいが自分のを使えと
7. Posted by     2006年08月29日 16:30
リアル「マルドゥック・スクランブル」
8. Posted by     2006年08月29日 23:34
こんなトチ狂った国でW杯やれんのかよ…
10. Posted by    2009年07月01日 13:15
強盗どころか、一人で町歩いてたら
マッチョの集団に手足押さえつけられて
舌でも腕でも切り取られるのかよ・・・
どうしようもないじゃねーか
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