2006年08月07日
胎児の発達障害の1つに単眼症と呼ばれる(文字通り目が1つしかない)きわめて稀な奇形がある。前脳の分化が上手くいかなかったために生じると考えられている。
この異常を持つ胎児は、脳が未発達で、ほとんどの場合、呼吸器系など他の臓器や器官にも異常を併発しているため、死産で生まれるか、そうでなくても生後まもなく亡くなる。
ただし、超音波検査が普及した現代では、この異常を持つ赤ちゃんが臨月まで胎内にとどまることは皆無に近い。仮に胎児が単眼症であれば、妊娠10週目で検出されるのが普通である。その時点で人工的に母体から取り出されることになる。
しかし、インドの英語テレビ局CNN-IBNが放映した映像に写っている女の赤ちゃんは、単眼症でありながら自発呼吸をし、赤ん坊らしい泣き声を上げている。撮影の時点で生後4日だったが、この赤ちゃんの場合は例外的に、生命を維持する上で重要な器官には異常がないという。
この赤ちゃんは、インド・チェンナイのKasturba Gandhi病院に入院している。同病院の医師たちによると、その1つしかない目で赤ん坊が今後、視力を得られるかどうかは、はっきりしない。しかし、目のほかに鼻の奇形がある以外には、重要な臓器に異常はなく、生存できる見込みが非常に高い、という。
実際、ビデオを見ると、目が1つしかなく、栄養/水分補給用のチューブを口から通されている以外には、健康な赤ちゃんとあまり変わらない。ビデオを再生し終えても、なによりその泣き声が耳から離れない。
別ソース(The Hindu News Update Service)が伝えているごく短い記事によると、この赤ちゃんは6年間子宝に恵まれなかった夫婦の間に生まれた。さらに、母親は妊娠前に糖尿病を発病したが、妊娠中に血糖レベルを適切に維持していなかった。
単眼症の赤ん坊が成長した記録というのは、ネットで検索しても見つからない(フィクションならあるわけだが)。医学的にもきわめて稀なケースではないかと思われる。また、生存中の単眼症の赤ん坊の映像が公開されること自体、世界初だろう。
ともあれ、当ブログお約束の評点をつけにくい話題である。この記事に関しては、「けなげさ」カテゴリにだけ入れて、評点を付けるのをパスしておくこととしたい。
【付記】
ビデオをよく見ると、股関節に異常がありそう。脚が開きすぎている。また、鼻孔が開いていないようなので、チューブを差している口からしか呼吸ができなくて苦しそう(通常、生まれて間もない赤ちゃんは自然に鼻呼吸をしているのだが)。
■ Sources:
【関連記事】
【参考リンク】
ただし、超音波検査が普及した現代では、この異常を持つ赤ちゃんが臨月まで胎内にとどまることは皆無に近い。仮に胎児が単眼症であれば、妊娠10週目で検出されるのが普通である。その時点で人工的に母体から取り出されることになる。
しかし、インドの英語テレビ局CNN-IBNが放映した映像に写っている女の赤ちゃんは、単眼症でありながら自発呼吸をし、赤ん坊らしい泣き声を上げている。撮影の時点で生後4日だったが、この赤ちゃんの場合は例外的に、生命を維持する上で重要な器官には異常がないという。
この赤ちゃんは、インド・チェンナイのKasturba Gandhi病院に入院している。同病院の医師たちによると、その1つしかない目で赤ん坊が今後、視力を得られるかどうかは、はっきりしない。しかし、目のほかに鼻の奇形がある以外には、重要な臓器に異常はなく、生存できる見込みが非常に高い、という。
実際、ビデオを見ると、目が1つしかなく、栄養/水分補給用のチューブを口から通されている以外には、健康な赤ちゃんとあまり変わらない。ビデオを再生し終えても、なによりその泣き声が耳から離れない。
別ソース(The Hindu News Update Service)が伝えているごく短い記事によると、この赤ちゃんは6年間子宝に恵まれなかった夫婦の間に生まれた。さらに、母親は妊娠前に糖尿病を発病したが、妊娠中に血糖レベルを適切に維持していなかった。
単眼症の赤ん坊が成長した記録というのは、ネットで検索しても見つからない(フィクションならあるわけだが)。医学的にもきわめて稀なケースではないかと思われる。また、生存中の単眼症の赤ん坊の映像が公開されること自体、世界初だろう。
ともあれ、当ブログお約束の評点をつけにくい話題である。この記事に関しては、「けなげさ」カテゴリにだけ入れて、評点を付けるのをパスしておくこととしたい。
【付記】
ビデオをよく見ると、股関節に異常がありそう。脚が開きすぎている。また、鼻孔が開いていないようなので、チューブを差している口からしか呼吸ができなくて苦しそう(通常、生まれて間もない赤ちゃんは自然に鼻呼吸をしているのだが)。
■ Sources:
- IBNLive - This one-eyed baby is a survivor
- The Hindu News Update Service - Child with one eye born in TN hospital
【関連記事】
- 自分の心臓を右手に握り締めて生まれてきた赤ちゃん
- 胎児のときにガンと診断されたが、生まれる前に完全に自然治癒したミラクル・ガール
- ちゃんと機能する指が合計25本もある少年
- 生後2ヶ月の女児の体内から三つ子の姉妹として生まれるはずだった2体の胎児が摘出される
- 12歳少女、12年間も赤ちゃんの姿のまま
【参考リンク】
この記事の先頭に戻る
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by ツァーモルト
2006年08月07日 09:23
この赤ちゃんのあまりにありふれた泣き声に鳥肌がたちました。この奇形の赤ちゃんの「赤ちゃんぶり」が、僕たちひとりひとりの生命力を象徴しているようで。
言葉にできない気持ちになったので、投稿しました。
miccckyさん、いつも更新楽しみにしてます。
言葉にできない気持ちになったので、投稿しました。
miccckyさん、いつも更新楽しみにしてます。
2. Posted by kuro
2006年08月11日 01:44
ゲームに出てくるサイクロプスを思い出したよ
大人になったらどうなるんだろう・・・?
大人になったらどうなるんだろう・・・?
3. Posted by 七資産
2006年08月11日 19:49
不謹慎かもしれないけどX-MENのサイクロプスみたいなマスクでもしないと人前に出られないんじゃないかな。
いや、マジで。
いや、マジで。
4. Posted by 茄子
2007年01月08日 12:21
映像では良く分かりませんが、鼻は額のところに未完成な形でついているはずです。
正常な発生であれば、最初、鼻は目の上にできて、これが左右に分離する過程で下に降りてきます。左右への分離がうまくいかない単眼症の場合、鼻は下へ降りることができずに、額の部分に残ることになります。
サイクロプス(ギリシャ神話のキュクロプス)は、単眼症の赤ん坊をモデルにしたものと考えられますが、大抵、絵では額に1本の角のような突起が描かれています。あれは発生学的に見れば本来は鼻なのです。
正常な発生であれば、最初、鼻は目の上にできて、これが左右に分離する過程で下に降りてきます。左右への分離がうまくいかない単眼症の場合、鼻は下へ降りることができずに、額の部分に残ることになります。
サイクロプス(ギリシャ神話のキュクロプス)は、単眼症の赤ん坊をモデルにしたものと考えられますが、大抵、絵では額に1本の角のような突起が描かれています。あれは発生学的に見れば本来は鼻なのです。
5. Posted by NEET
2008年03月04日 17:22
一つ目小僧KOEEEEEEE(゜Д゜;)
この記事にコメントする
初めてお越しの方へ:コメントは承認制のため、表示されるまでに24時間以上かかることがあります。また、筆者がうっかり見落としていて表示されなかったり、他の理由により永久に表示されないこともあります。このサイトをあまり楽しくないと思っている方はコメントを入力するだけ時間の無駄のようです。



