G- なんでも評点:英国最高峰(標高1343メートル)の山頂付近でアップライトピアノが見つかる

2006年05月18日

英国最高峰(標高1343メートル)の山頂付近でアップライトピアノが見つかる


英国には、あまり高い山がない。スコットランド西部のハイランド地方にあるベンネビス山が英国最高峰。標高は1343メートルである。毎年、12万人の登山客が山頂を踏んでいる。このほど、その山頂付近で、あまりにも場違いなものが見つかった。
ピアノである。グランドピアノではなくアップライトピアノだったが、たいがい300キロほどの重さがある代物。それを標高1343メートルの山頂付近まで運び上げた人がいたということなのだろうか?

5月15日、ベンネビス山を管理している慈善団体John Muir Trust所属のボランティアたちが15人がかりでピアノを下界まで運び降ろした。

John Muir Trustの最高責任者ナイジェル・ホーキンズ氏はAFPの記者にこう話している。「1300メートルを超える山ですよ。急峻で、足場だって悪い。あそこまでピアノを運び上げるなんて大したものですよ」

ホーキンズ氏によると、弦と鋳鉄製のフレームはそのまま残っていたが、不思議なことに鍵盤は残されていなかった。さらに、ピアノの下側から、賞味期限として1986年12月が記されているビスケットの包みが見つかった。

John Muir Trustでは、このピアノがどうしてベンネビス山の山頂付近に放置されていたかを明らかにすべく、情報提供を求めている。

実に不可解な話である。

不可解度9■■■■■■■■■□


だが、実は、このミステリーの不可解度を大きく低下させる情報がある。ホーキンズ氏によると、1980年代に1人の男がピアノを運び上げたという情報があるらしいのだ。ただし、彼はピアノを再び運び降ろしたことになっているという。ならば、その男が実際にはピアノを山頂付近に捨てた可能性が濃いかもしれないが、だとしても変な話である。

実話に基づく新田次郎作の小説『強力伝』には、花崗岩で出来た187キロ(240キロだったという説もある)もの風景指示盤をたった一人で白馬岳の頂上まで運び上げた男のことが描かれている。だが、300キロ近い重さもさることながら、容積も大きいアップライトピアノを一人で標高1343メートルの山頂付近まで運搬するのは不可能としか思えない。

不可解度6■■■■■■□□□□


1980年代にピアノを運び上げた男がいたという情報がなければ(あるいは、そのときのピアノでないとすれば)、本件は、さまざまな憶測や推理を呼ぶミステリーとして面白い話である。

  • 何者かがヘリコプターから意図的に投下した。

  • 飛行機で運搬中のピアノが落下した。

  • 下界の家から竜巻で巻き上げられて、そこに落ちた。

  • サイコキネシスによる瞬間移動。もしくは、下界の民家でポルターガイスト現象が起きて、そこまで移動してしまった。


あるいは、強引にピアノをいくつかのパーツに解体し、何回にも分けてパーツを運んだ後、現場で組み立てたのかもしれない。ところが鍵盤を運び忘れたか、どこかで紛失した。だからピアノには鍵盤がなかった・・・というわけである。もしかしたら1980年代の怪力男というのは、実はこの方法を使ったのかもしれないが。




■ Source: Mystery of how piano scaled Britain's highest peak (AFP)

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1. こんなの見つけたin Scotland  [ イギリスは不思議の国! ]   2006年05月25日 16:32
どこに行っても行かなくても、変なもの、面白いもの、なんじゃこれ?と思うものなどに次々に行き当たるのが私の人生・・・と思えるほど、色んな妙なものに出会うんですが、 もちろむ

この記事へのコメント

1. Posted by 寄樹 威虎   2006年05月19日 23:08
いや〜 世界最高のピアノですねぇ・・・
2. Posted by たか   2006年05月20日 06:15
毎回楽しく拝見させて頂いています。これからも記事を楽しみにしています。
3. Posted by 枷   2006年05月21日 15:55
誰かが運び上げたと言う記録があったとしても、不可解な事件と思います。
その山 どこまで車等の通れる道があるのか判りませんが、普通300Kの荷物を持って山は登れないでしょう。重量上げでも300Kには届いてないはずだし。
まぁ何者かが集団で山に投棄した、あるいは本当に何らかの理由で空から降って来たと考えるのが妥当ですね。
4. Posted by 通   2006年05月23日 08:30
 すでにお気づきと思いますがとりあえず。続報が入っている模様です。
 チャリティーイベントで担ぎ上げられた「オルガン」ではないかとのことです。
5. Posted by miccckey   2006年05月23日 18:40
>通さん

Ananovaに“Ben Nevis piano mystery solved”という記事が出ています。オルガンは別の話で、これはやはりピアノだそうです。

1986年に数人の男性がピアノを持って上がり、そこでウイスキーを飲んだりしたそうです。

また後日、改めて付記を付けておきます。
6. Posted by りす美   2006年05月25日 22:02
たまたまこのニュースが出た少し前に、そのベン・ネヴィス界隈に行っていて、ピアノが発見されたというのと同じようなものであろう石塚を目にしたりしていて・・・帰ってきたらそのニュース。偶然にびっくりしていたら、その偶然がこのサイトに引き寄せてくれるという偶然のラッキーに遭遇して何だかびっくりしています・・・。チャリティの盛んなこのお国、ピアノを担いで上がることで寄付を募ったみたいですけれど、本当に酔狂な事するのね〜、と何だかちょっと感心してしまうほどです。

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