2006年05月12日

流産した胎児を燻製にして一家のお守りに(カンボジア)


カンボジアのコンポントム州で暮らしているイェム・ポリルさん(39歳)は、今は平和に暮らしているが歴戦の戦士としての過去を持つ。自分が戦場を生き延びることができたのは、今は紛失してしまったが、その当時お守りとして携えていたサルの赤ん坊のミイラのおかげだと信じている。
ポリルさんは、1年ほど前、その子ザルのミイラが自分のもとに戻ってこようとしている夢を見た。その夢を見て数ヵ月後、妻のロウル・リンさん(38歳)が妊娠していることが判明した。

ところが妊娠7ヶ月目にして、リンさんはお腹の子供を流産してしまった。悲しい出来事のはずである。だが夫婦は、これを“吉兆”ととらえた。

二人は赤ちゃんのなきがらを煙で燻してミイラにした。赤ちゃんのミイラと一緒に夫婦が映っている写真が地元のクメール語新聞の一面を飾った。この夫婦は何の罪にも問われないばかりか、周囲から羨望のまなざしを浴びている。

カンボジアでは、死産で生まれた人間や一部の霊長類の赤ん坊のミイラには強い魔法の力があると信じられている。それを持っていると、迫り来る災害を予知することができ、種まきと収穫に最もふさわしい時期を知ることができるのだと。

地元の警察署長マス・マリー氏は次のようにコメントしている。「二人は何の法にも触れていません。遺体は二人のものです。古来からの迷信に従うのも彼らの自由です」

ポリルさんにとって、子ザルのミイラが戻ってくる夢は正夢だったということになるのだろうか? お腹に宿った子が死産した後、夫婦はあたかも予定の行動であったかのように遺体を燻製にしている。

流産と言う不幸を“吉兆”と受け止めるなんて、ある意味究極のプラス指向なのかもしれないが、本末転倒のような気がしないでもない。

本末転倒度5■■■■■□□□□□


どちらも死体なわけだが、夫婦が燻製にした赤ちゃんの死体は子ザルのミイラの“生まれ変わり”ということになるのかもしれない。筆者はカンボジアの文化に関してほとんど知らないのだが、彼らは生と死の間にあまり境目のない精神世界に生きているのだろうか?




■ Source: http://www.iol.co.za/index.php?set_id=1&
click_id=29&art_id=vn20060511073533357C148013


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この記事へのコメント

1. Posted by gsource   2007年08月31日 00:42
4  カンボジアの人は大変信心深いというか、迷信深いです。地方に行って手品なんかやったら、魔法だと信じ込むくらいだそうだし、インド洋大津波の時は、「祈祷をしたから」被害が少なかったのだそうで…。

 カンボジアは7回行っていますが、地方はのんびりしてていいとこですよ。

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