2006年04月27日

銃口を突きつけられながらも、女性行員がたった一人で犯人を“生け捕り”に



自分の頭でビール瓶を次々と割り、24本目で意識を失った青年
女性たちを戸別訪問して胸部触診ならびに外陰部触診を無料奉仕していた自称医師が捕まる

米国カリフォルニア州サン・ガブリエル・バレイで、4月26日の朝8時30分ごろ、一番乗りで出勤してきたBank of the Westの女性行員が駐車場で車から降りると、銃を携えた男が近づいてきた。「あんたは、ここの行員だな? 金を渡してくれれば危害は加えない」
女性行員は男と共に、まだ無人の銀行の中に入った。普通ならパニックになってもおかしくない状況だが、女性行員は沈着冷静で、しかも気転が利いた。

行員:「アラーム・システムを解除しないと、警察がやって来ます」
男:「そうなのか? じゃ、解除してくれ」

だが女性行員はアラームを解除するふりをして、実際は警察への通報ボタンを押したのだった。男は何の疑いも持っていなかった。

男:「では、金庫室を開けてもらおうか」
行員:「一人では開錠できないシステムになっているんです。もう一人誰かが出社してくるまで待ってもらえますか。たぶん、10分以内に到着すると思います」

女性行員は、とっさにそんなふうに話しながら窓の外に目をやった。警察が既に到着していた。男はまったく気づいていなかった。

男:「そうか。じゃあ、待つことにしよう。・・・ん、あんたは外に出ていた方がいいな。外に出て、もう一人が来るのを待ってくれ。ごく自然に振舞ってくれよ」
行員:「あ、はい。では外に出ますね」

女性行員は、銀行の建物の外に出るや否や、外からドアをロックした。営業前なので表玄関はシャッターが降りており、他に出口はなかった。男を銀行の中に閉じ込めるのに成功したのである。

警察は、周囲一帯の道路を封鎖し、付近の住宅や事務所・商店などにいた約200名の人たちを避難させた。そして、ネゴシエーターが銀行に電話を入れ、中に一人で閉じ込められている男との交渉を開始した。

そして、午後零時30分、男は警察の命令を聞き入れて、銃をカウンターに置き、上着を脱いでロビーの床に横たわった。警官たちがロックを解除して、中に突入した。

彼は抵抗せず、おとなしく投降した。捕まったのは、マーク・キングという36歳の男。他の銀行を襲った犯人と人相や特徴が一致しているとのこと。

本件を担当したマイケル・テイラー警部は、男を銀行内に閉じ込めた女性行員の冷静さと利口さを賞賛している。「彼女は、本当に冴えていましたね。しかも、危機的状況にもかかわらず実に冷静沈着な行動でした。おかけで犯人を逮捕することができました」

なんとなく微笑ましくも見える話だが、かなり紙一重な話である。アラーム・システム解除が実は警察への通報操作だと男が気づいたら、その場で銃が火を噴いていた可能性が高い。男が女性行員に外に出ろと命じていなければ、彼女は人質になっていただろう。

紙一重指数9■■■■■■■■■□


おそらく、銀行に朝一番乗りで出勤してくる行員を狙うというのは、男にとって計算ずくの手口だったのだろう。しかし、こういう落とし穴があることには考えが及んでいなかったようだ。

ともあれ、たった一人で犯人を生け捕りにした女性行員の“けなげさ”も高く評点しておきたいところである。

けなげさ9■■■■■■■■■□





■ Source: http://www.mercurynews.com/mld/mercurynews/news/local/
states/california/northern_california/14434456.htm
(AP)

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