G- なんでも評点:レモンまたはライムの生ジュースをヴァギナに注入する習慣がアフリカ女性の間で流行中

2006年04月13日

レモンまたはライムの生ジュースをヴァギナに注入する習慣がアフリカ女性の間で流行中


以前の記事で(リンクは本稿末尾)、ケニアをはじめ、アフリカのサハラ以南の諸国では、3人に1人の女性にヴァギナ洗浄の習慣があるという話を取り上げた。水で洗い流すことにより、清潔を保つと同時に病気を予防しようとする習慣である。
だが、洗いすぎは逆に感染のリスクが高まるという話だった。これとは別にレモンジュースやライムジュースを殺菌剤代わりに使う習慣も広まっているという。

レモン/ライムの生ジュースをヴァギナ内に塗布または注入してから事に及ぶ習慣は、特にナイジェリアのプロ女性の間で定着していることが知られている。また、事例調査の結果、他のアフリカ諸国でも、これが流行の兆しを見せていることがわかっている。

過去数十年間の研究によっても、レモン/ライムの生ジュースが殺菌剤として機能しうることが示唆されている。つまり、女性が事前に膣内に塗布または注入しておけば、HIVの感染を防ぐ効果があると期待できることを意味する。

過去数世紀を遡る歴史文献によれば、酢などを水で薄めたものを妊娠防止に使用する習慣が世界各国にあったことを窺い知ることができる。さすがに原液の酢を使うのは刺激が強すぎるから、ある程度、水で薄めていたわけである。

レモン/ライムの生ジュースについても、原液のまま使用すると刺激が強すぎるのは当然である。では、どの程度まで薄めれば、膣内壁にダメージを与えずに殺菌効果を得ることができるのだろうか? これは、今月、南アのケープタウンで開催されるMicrobicides 2006(「殺菌剤2006」)という国際会議で真剣に討論されることになっている議題である。

レモン/ライムの生ジュースに殺菌剤としての効果が期待できるとしても、実際に膣内に塗布または注入した場合の安全性と有効性は、まだ科学的に実証されていない。この習慣がアフリカ諸国の女性の間で流行の一途にあることを考えると、女性たちが健康被害に遭う危険性を否定できないとして、一部の研究者たちが懸念の声を上げている。

米国イースタンバージニア医科大学CONRADチームの研究者たちは、レモン/ライムの生ジュースが膣内壁の細胞を破壊することを示す証拠を発表するという。これに対し、同じく米国のバークレー大学の研究チームは、水で薄めて濃度を薄くすれば安全であることを主張しようとしている。

今年の2月に、米国“Southern Research Institute”(南部諸州研究学会)の研究者が別の会議で、50パーセント濃度のレモン/ライム・ジュースを使用すると膣内壁の細胞が破壊されることを示すデータを発表している。

CONRADチームの研究者たちがMicrobicides 2006で発表する研究結果は、南部諸州研究学会の研究結果をさらに裏付けることになるという。同チームの事前調査の結果によると、生ジュース原液または濃度50パーセント以上の希釈液を膣内に塗布した女性のほとんどにおいて、膣組織が損傷を受けた兆候が認められたとのこと。

これに対し、バークリー大学の研究者は、10パーセントから20パーセント濃度の希釈液を使用した場合には、膣内壁の損傷がほとんど生じないことを示すデータを発表しようとしている。

レモン/ライムの生ジュースを殺菌剤として使用することには、もう1つ複雑な要因がある。膣内環境に入った精液が膣内環境の酸性度に対して及ぼす影響である。

英国インペリアル・カレッジの研究者が以前に発表した研究結果によると、精液が存在する場合、生ジュースの濃度が50パーセントより薄いと、HIVを非活性化する効果が十分に得られないことが示唆されている。

ともあれ、膣内組織が生ジュースによって損傷すると、HIVやその他の病原体への感染リスクが逆に高まってしまうわけである。そうなると本末転倒ということになるだろう。というか、中に精が放たれた時点で、女性がHIVに感染するリスクが激増するわけである。プロテクトしないことに最大の問題がある。

本末転倒度8■■■■■■■■□□


しかしながら、上記の研究はいずれも殺菌剤としての生ジュースに着目した研究なので、プロテクトしないことの非については不問にしているようだ。(プロテクトしていないから、こういう研究が成り立つとも言える)。

なお、殺菌剤がウィルスに有効かどうかに関しては、ケースバイケースのようだ。ウィルスを完全に破壊してしまわなくても、上記にあるように“非活性化”する効果を期待できることがあるらしい。

ところで、殺菌効果といえば、最近注目を浴びているのが白ワイン。筆者は風邪を引きかけたかなと思ったら、必ず白ワインを飲むことにしている。おかげで、この冬は風邪知らず。これもまた殺菌効果なので、風邪の病原体であるウィルスに効果があるかといえば、はっきりしないのだが。




■ Source: http://www.scidev.net/News/index.cfm?
fuseaction=readNews&itemid=2780&language=1


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