なんでも評点:喧嘩で相手を失明させた男性に眼球摘出の罰が言い渡される(サウジ)

2006年04月07日

喧嘩で相手を失明させた男性に眼球摘出の罰が言い渡される(サウジ)


「目には目を、歯には歯を」というのはハムラビ法典の一節だが、この考え方はアラブ諸国のイスラム法にも受け継がれている。これは、誰かに苦しみや傷を与えた者は、同じ苦しみや傷で報いられることを意味する。
インド南西部のケララ州からサウジ東部のダマム市に出稼ぎにきていたアブドゥル・ラティーフ・ナシュアドさんという34歳の男性にサウジの法廷で言い渡されたのは、比喩ではなく文字通りの「目には目の」罰だった。

ナシュアドさんは、2003年4月当時、サウジ東部のダマム市でガソリンスタンドの従業員として働いていたときに、サウジ国籍の男性といさかいになり、取っ組み合っているうちに相手の右目に失明に至る怪我を負わせてしまった。

ナシュアドさんはまもなく逮捕され、法廷に立たされた。裁判官は、イスラム法の厳格な解釈に基づき、ナシュアドさんの右目を摘出することを罰として言い渡したのである。

幸い、その罰はすぐには執行されなかった。だが、ナシュアドさんは収監された。インドにいる彼の妻がサウジ・アラビア国王に夫を放免してほしいとの嘆願書を送った。さらにアブドラ国王が今年の1月に訪印した際、インド政府の高官が国王にナシュアドさんの釈放を願い出た。

しかし、ナシュアドさんはなかなか釈放されなかった。結局、被害者の男性がサウジ政府にナシュアドさんの放免を嘆願するに至り、晴れて彼は帰国の途に就けることになったのでる。

そして、4月6日、ナシュアドさんは家族が待つ故郷に戻りついた。家族全員が彼を熱く出迎えた。ナシュアドさんの右目は無事である。

被害者の男性がナシュアドさんの放免を嘆願したのも、これまたイスラムの文化によるところのものである。イスラム法では、被害者側が加害者を許した場合、罰が解かれる。

このとき、被害者はその条件として慰謝料を求めることができる。あるいは、慰謝料を要求せずに自分の寛大さを相手に知らしめることもできる。

右目を失った被害者男性は、後者の方だった。ナシュダドさんの家族が慰謝料を支払おうとしたが、相手はそれを辞退したという。

「目には目を」的な考え方は、報復の悪循環を招きがちである。だが、悪循環を断ち切るオプションもちゃんと用意されているわけだ。そのオプションを選んだ被害者男性は、ナシュダドさんや家族、インドの人たちに賞賛されるだけではなく、サウジでも男を上げたに違いない。

よって、次のように評点して本稿を終えておこう。

悪循環指数0□□□□□□□□□□





■ Source: http://www.news24.com/News24/World/Home/
0,,2-10,00.html
(AP)

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1. 喧嘩で相手を失明させた男に眼球摘出の罰が言い渡される  [ 人生敗北宣言 ]   2006年04月08日 15:12
独裁者度診断 これによると「独裁者度3 母なる大地」の肝井です。 気が弱いだけ(´・ω・`) 喧嘩で相手を失明させた男に眼球摘出の罰が言い渡される 被害者の許す勇気に乾杯。 殺人犯の精神鑑定問題 よかった普通だ。 そういえば・・・アメリカだった...
2. 喧嘩で相手を失明させた男に眼球摘出の罰が言い渡される  [ 人生敗北宣言 ]   2006年04月08日 15:18
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3. イスラムの掟  [ 中国遺跡巡り ]   2006年04月09日 13:23
 わたくしがよくチェックしている人気ブログで以下のような記事がありました。 喧嘩
痛い痛い痛いwww 喧嘩両成敗といいますか、まさに文字通り「目には目を」とでもいいましょうかw 過激ですが、こういった処罰も場合によっては必要なのかもしれませんが・・・いや、やりすぎでしょ!!w
5. いじめ問題について一考  [ Y日記、イラスト ]   2006年10月22日 20:41
私は少年院に行ってました。 「心にナイフをしのばせて」読後感想 福岡中2自殺「お前が自殺してせいせいしたwww」 一連のリンクはいじめの被害者に焦点をあてた内容になってます。いじめを苦に自他する子供がいる一方 

この記事へのコメント

1. Posted by パキ   2006年04月09日 04:20
4 このブログ、他の記事も読んだけどイスラムをよくわかってるネ。ボクは日本に長く住んでるイスラム教徒。パキスタン人。
2. Posted by +   2006年04月11日 12:24
「目には目を」のハンムラビ法典は、「復讐のやり過ぎ」を防ぐことで、報復の悪循環をさせないための仕組みだと聞いたことがあります。
記事のような「赦し」は、さらに一歩進めたものですが。

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