G- なんでも評点:片足を失った消防士が“耐火性素材”の新しい足で前線に復帰

2006年02月23日

片足を失った消防士が“耐火性素材”の新しい足で前線に復帰


英国ウースターシャー州のサイモン・ホーキンズさん(31歳)は、消防士だった祖父の影響を受け、自分も消防士になった。消防士になって11年目、そんな彼を悲劇が襲った。オートバイに乗っているときに事故に遭い、片足を失ってしまった。
車椅子生活を余儀なくされたサイモンさんは、失意の日々を送った。彼は言う。「これで俺の人生は終わったなと思いました。ベッドの中で泣き叫びながら眠りに落ち、朝起きてもまだ泣き濡れていました」

「祖父のような立派な消防士になることをずーっと目標にしていました。事故に遭った後の私は、いつもふさぎこんでいて、周囲の者にとっても愉快な存在ではなかったと思います」

だが、彼の伴侶アニーさんが、ある日、インターネットでビル・ヘンリーという米国の消防士の話を見つけた。ビル・ヘンリー氏は、サイモンさんと同じく片足を失ったが、困難を乗り越え、再び消防士の仕事に復帰した人物だった。

サイモンさんは、その話に心を動かされ、渡米してヘンリー氏と面会した。いろいろ話を聞いて、この人をお手本にして自分も消防の現場に復帰しようと決心した。

サイモンさんは言う。「ほかの人にできることなら、自分にもできないはずがないと思いました」。

だが、最初のうちは、サイモンさんの計画を本気にしてくれない人も多かった。彼が以前の同僚に計画を話したところ、「ほかのことを考えろよ」と、そっけない反応だった。

サイモンさんの家族や友人のカンパにより2万ポンド(日本円で約400万円)のお金が集まった。そのお金で、ヘンリー氏が使用しているのと同じく耐火性素材で出来た義足をあつらえることができた。

サイモンさんは、その義足を装着してトレーニングを開始した。消防隊員の資格条件をクリアできるまでに体を鍛え上げていった。

そして、ついに復職が認められた。だが、最初は事務処理や地域社会活動関連の仕事(注:避難訓練の指揮などではないかと思われる)しか与えてもらえなかった。

それでも彼はあきらめずに努力を続けた。そして、ついに前線への復帰が認められた。消防車の運転、高所作業、消火活動のいずれについても問題なしとのお墨付きが下った。

サイモンさんは言う。「自信を取り戻すには少し時間がかかったけど、今では、この足で出来ないことは何もありません。はしご登りなんて朝飯前です」

控えめなサイモンさんは、自分はヒーローではないと言う。「私は、超人なんかじゃない。平凡な人間です。みんなが支えてくれ、前向きな気持ちを失わなかったからこそ、現場に復帰できたのです」

「仕事の仲間たちは、私に手加減なんかしません。それぞ私の望むところです。5歳の息子は、私のことをサイボーグみたいだと言ってます」

アニーさん(26歳)は、「サイモンのことをとても誇りに思っています」と話している。

けなげさ8■■■■■■■■□□


ともあれ、サイモンさんの片足が“耐火性素材”で出来ていることが功を奏するシチュエーションをちょっぴり想像したくなる。耐火服を着ていても通過できないほどの激しい炎をひとまたぎにして誰かの命を救う・・・とか。




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