なんでも評点:停止したエレベーターから自力で脱出、4人目までは成功するも最後の5人目が隙間に落ちて死亡

2006年02月22日

停止したエレベーターから自力で脱出、4人目までは成功するも最後の5人目が隙間に落ちて死亡


エレベーターが階と階の間で停止してしまった。緊急連絡ボタンを押して助けを呼んだが、なかなか助けに来ない。エレベーターの中には、自分を含めて5人いる。誰かが扉を開けて脱出しようと言い出す。
なんとか扉を開けるのに成功する。エレベーターは階と階の間で停まっているので、開けた扉の下半分は階と階の間のコンクリートで遮られている。だが、その上までよじ登って、上の階のエレベーターホール側の扉を開ければ脱出できる。

こういうシチュエーションで、あなたは何番目に脱出したいと思うだろうか? 1番目の人は、エレベーターホール側の扉を開けねばならない。そのとき、下手をするとエレベーターと昇降路の内壁の間の隙間に落ちてしまうかもしれない。

やはり2番目くらいがベストだと思わないだろうか。最後(5番目)に出るのは、かなり不安な気がしないだろうか。故障しているエレベーターである。もしかしたらケーブルが切れて落下する寸前かもしれない。早く脱出するに越したことはない。1番目は失敗するリスクが高い。ならば2番目がベストだと。

2月20日のこと、米国ワシントン州シアトルのLincoln Squareというショッピングセンターのエレベーターが階と階の間で停止した。5階建ての屋内駐車場に車を停めた客が使用するために設けられているエレベーターだった。

冒頭に書いたような状況になった。エレベーターには5人乗っていた。助けがなかなか来ないので、扉をこじ開けて脱出することにした。扉をなんとか開けることができたが、下半分はコンクリートで遮られている。その上まで攀じ登れば脱出できる。ただし、昇降路との間に隙間があるので、そこに落ち込むと大変なことになる。

中にいた人たちは、一人ずつ脱出した。4人目までは、うまく脱出できた。だが、最後に脱出しようとした男性は手か足を滑らせて、昇降路との間の隙間に落下してしまった。

救急隊は、最初、エレベーター昇降路の途中に男性がひっかかっているはずだという通報を受けたが、実際には一番下まで落ちて亡くなっていた。10メートルから15メートルの高度からの落下だったと見られている。

亡くなった男性は、カークランド在住の25歳の男性であることが判明している。

Lincoln Squareでは、エレベーター事故は今回が初めてではない。2002年、この巨大なショッピングコンプレックスの建造中にも、エレベーターが20メートル近くも落下して3人の作業員が重傷を負う事故が起きている。

ともあれ、エレベーターの中に閉じ込められたときは、よほどのことがない限り、じっと我慢して助けを待つべきである。無理に脱出しようとすると、こんな恐ろしい結末が待っているかもしれない。

危険物取り扱い
不注意度8
■■■■■■■■□□


実は、筆者はエレベーターの中に2時間ほど閉じ込められた経験がある。南アで暮らしているときのことだった。中には、私のほかに、ほとんど英語が話せない黒人の女性が二人いた。緊急用のインターフォンを押したがなかなか出てくれなかった。誰かが出たものの、なかなか要領を得ず、2時間も待たされた。

だが、さすがに扉をこじ開けて脱出しようとは考えもしなかった。かなり高層の建物のエレベーターだったと記憶している。たしか、20階くらいの高さで停止してしまったのだ。

【付記】
本稿をアップした後、エレベーターに何回か乗って確かめてみたが、普通の状態ではエレベーターのドア側と昇降路内壁の間に人が落ち込むような隙間は生じないと思われる。ということは、上記のエレベーターは、上部がドア側に傾いた状態で停止していたのかもしれない。

あるいは、伝えられている情報が不正確で、実際はエレベーター上部の点検用扉から脱出したのかもしれない。それだと、隣のエレベーターの方に空間がぽっかり開いているので、そちらに転落する可能性がある。




■ Sources:


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この記事へのコメント

1. Posted by 通りすがりのエレベータマン   2006年02月23日 00:56
エレベータのメンテナンスサービスを行っている見地から、万が一閉じこめられてしまったときの注意点を2つばかり。

1.まともなエレベータはロープが切れても止まるように作れているので(2重3重の安全装置が付いています)、かごの中でお待ちください。また酸欠になることもありません。

2.広範囲な停電や地震感知器による緊急停止が生じた場合は、病院などの緊急を要する建物を優先的に復旧することになります。よって一般のビルのエレベータの復旧には時間がかかることご了承ください。

また、文中の"昇降路とかごの間から落下"はエレベータの設計の仕方によってはあり得ます。
2. Posted by アフリカ   2011年01月08日 08:47
アメリカではどうか知りませんが、日本のエレベーター法定基準ではドアと昇降路壁の隙間が決められています。大きな隙間を開けると、このような強行脱出時に転落事故が起こるので、エレベーター設置基準でその隙間を125mm以内に保たなければなりません。天井のハッチもボルトで外側から固定してあります。ですので自力での脱出は不可能です。しかし自力での脱出が不可能だとしても中にいる人間に危険がせまる事はほとんどありません。なにしろ非常停止装置が全てのエレベーターに備わっているのでエレベーターが落下することは絶対ありません。(これも法律で設置が決められています)もし停電や地震でエレベーターが停止しても無理に外へ出ようとしない事が身のなによりも安全というわけです。
3. Posted by Full Review   2014年05月11日 02:12
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