なんでも評点:職員が全員逃げ出した医療センターの中に調査団が見たものとは

2006年02月16日

職員が全員逃げ出した医療センターの中に調査団が見たものとは


1978年から1985年にかけてテレビ朝日で放映されていた『水曜スペシャル・川口浩探検シリーズ』には、やたらとヘビが出てくる。そのきわめつけは、探検隊一行がタイ南部のヘビ島に上陸して無数のヘビに襲われながら突き進み、ついに洞窟の奥で双頭の大蛇を発見する『巨大怪蛇ゴーグ』編(収録DVD: 水曜スペシャル「川口浩 探検シリーズ」 川口浩探検隊『巨大怪蛇ゴーグ』『原始猿人バーゴン』)だろう。その島はかつては人が暮らしていたが、さまざまな種類のヘビが大量繁殖して島を占拠し、住民が全員逃げ出してしまったのだ(という“舞台演出”だった)。
インド北部のウッタルプラデシ州の保健局に奇妙な報告が入った。同州シッダールトナガール地方のコミュニティ医療センターが無数のヘビに占拠され、センターで勤務していた医師やメディカルスタッフたち全員が逃げ出してしまったという。

さっそく、保健局は実情調査団を結成して現地に派遣した。医療センターに足を踏み入れた調査団は、身の毛もよだつような光景を目の当たりにした。病室や手術室をはじめ、施設内のあらゆる場所に、コブラをはじめとする獰猛で危険なヘビたちが這い回っていたのである。

もちろん報告があったとおり、スタッフたちは全員が逃げ出しており、医療センターは完全に放棄されていた。

このような状況に至った原因も次第に明らかになっていった。調査団のメンバーによると、そもそもこの医療センターは極めて交通の便の悪い場所に立地しており、受診に訪れる患者はほとんどいなかった。

交通手段も一切用意されておらず、最も近いバウンシの町からでも数キロの道のりを徒歩に頼らねばならなかった。健康状態の悪い人が自力で受診に訪れるのは無理な話である。

調査団に加わった健康局の上級職員B・ナス氏曰く。「施設は、雑草やツタの類が茂り、荒れ果ててお化け屋敷さながらの有様でした」。

といっても、医師や医療スタッフが逃げ出す前から、施設はこんなふうに荒れ果てていた。めったに患者が来ないから、病室や手術室は長い間使われていなかったらしい。医師や医療スタッフは、とりあえず出勤してくるが、日没前にさっさと帰宅していた。

自分たちが昼間手持ち無沙汰に過ごすエリアだけはさすがに手入れしていたのかもしれないが、使わないエリアは完全に放置されていた。こうして、草木が茂り、ヘビが生息するのに格好の環境が形成されていった。いつしか、手に負えないくらいヘビの個体数が増えてしまい、医師やスタッフたちは逃げ出すことにしたのだった。

悪循環指数9■■■■■■■■■□


ともあれ、医師やスタッフたちは、インド政府または州政府から雇われていたはずである。ほとんど仕事もないまま無為に時間を過ごして給料だけもらっていたことになる。インドでは、公務員がほとんど仕事をせずに給料だけたっぷりもらっていたことがしばしば発覚してニュースになっている。これもその1つだったわけだ。

交通の便の悪い僻地にわざわざ「コミュニティ医療センター」を建造したわけで、その計画性の無さは非難されてしかるべきだろう。こういう無計画さは、日本の役人たちの仕事にもしばしば見られることである。とりわけ、筆者が暮らしている大阪市はフェスティバルゲート、南港ATC/WTC(バッファローズ買収話のときにライブドアが移転するという話もあったが)、舞洲/夢洲など、失敗プロジェクトの宝庫である。




■ Source: IOL - Snakes alive!

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この記事へのコメント

1. Posted by 20th   2006年02月16日 10:06
日本では絶対ありえないニュースだ
2. Posted by aki   2006年02月17日 10:24
いつも楽しませてもらってます

自分も関西ですが、舞洲はご尤も…。
犬関連のイベントでよく使わせてもらってますが閑散としてますね。
犬飼いには良い環境ですが…。

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