なんでも評点:元気なのに蘇生用の電気ショックをかけられた23歳女性が心臓発作を起こして死亡

2006年01月27日

元気なのに蘇生用の電気ショックをかけられた23歳女性が心臓発作を起こして死亡


以前、ちゃんと意識もあり会話もできている女性患者に蘇生術を施し続けた医師の話を取り上げたことがある(下記「関連記事」の1番目のリンク)。除細動器(電気ショック)を使ったかどうかは不明だった。心臓が正常に拍動している人に除細動器をかけると、逆に心臓発作を起こしたりすることがあるのだろうか?
その危険があることを結果的に証明してしまった男がいる。米国バージニア州で昨年6月1日のこと、勤務に就いてまだ4日目という新米救命士ジョシュア・フィリップ・マーチンが除細動器で悪ふざけを仕掛けた。2つのパドル(患者の胸に当てる電極パッド部分)を両手に持ち、1年先輩の女性救命士コートニー・ヒルトン・ロートンさん(当時23歳)に迫った。

ロートンさんは「パドルを私の体に当てないで」と言って振りほどこうとしたが、マーチンが両手に持ったパドルから逃れることができなかった。ロートンさんの胸と肩にパドルが押し当てられ、除細動器から電流が印加された。

電気ショックを与えられたロートンさんは、心臓発作を起こし倒れ込んだ。体が最初硬直した後、だらんと力なく弛緩した。幼い二人の子供の母親でもあるロートンさんは、二度と意識を回復することなく、3日後に帰らぬ人となった。

1月23日、バージニア州巡回裁判所で、マーチンに過失致死で有罪の判決が下された。刑期は3月に言い渡される見込みだが、10年以内の懲役刑に服することになる。

マーチン容疑者の母は、「息子に悪意はなかった。除細動器が作動したのはミスだった」と話している。マーチン容疑者は、まだ除細動器の使用資格を取得していなかった。

危険物取り扱い
不注意度10
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ともあれ、正常な人に除細動器をかけても必ずしも心臓発作を起こすとは限らないわけだが、現実にこうして心臓発作を起こしうることが証明されてしまった。

近頃、中高年になってから運動を始める人が多いせいか、フィットネスクラブで心臓発作を起こす人がいたりもするようだ。そのため、フィットネスクラブに除細動器が備えられていることが多い。だが倒れたからと言って心臓発作とは限らない。糖尿病改善のためにジム通いしている人は、運動しているときに低血糖発作を起こして倒れることがある。

ジムのインストラクターや周りの者が慌てふためいて、やみくもに除細動器をかけたりしたら大変なことになりかねない・・・と心配になるが、実際には、フィットネスクラブに設置されているのは自動体外式除細動器(AED)と呼ばれるタイプの装置であり、除細動が必要かどうかを自動的に判断し、異常な場合にのみ電流を印加するようになっている。下の写真もAEDである。一般人が使用できるように設計された装置だが、かなり高価なので個人で購入する人はあまりいないだろう







■ Source: Former EMT Guilty of Manslaughter (AP)

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この記事へのコメント

1. Posted by ヤマシタ   2006年01月29日 00:41
自動車学校で指導員をしている者です。貴殿の指摘は的確です!AEDが活躍しなければ、それに越したことはありませんよねf^_^;

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