2006年01月07日
一目惚れした相手と自分が本当に運命の赤い糸で結ばれているなんてこと、現実にどれくらいありえるだろうか。“運命の赤い糸”と感じたものが単なる勘違いだったと学習するまでに、さほど時間を要しないことが多いだろう。一目惚れゆえに、幻滅・失望したときの落差も大きかったりする。
しかし、医学的に百万人に1人しかいない相手に一目惚れし、まさに運命的な恋に落ちた男性が英国スタフォードシャー州にいる。
ファーマー・リチャードさん(27歳)は、アルポート症候群という腎臓の病気を患っていた。進行すると腎不全を起こし、人工透析が必要になる病気である。
リチャードさんは腎臓移植を受ける必要があった。通常、腎臓移植提供者の候補に真っ先に挙がるのは、肉親である。しかし、アルポート症候群は遺伝性の病気。肉親から提供を受けることができたとしても、遺伝子の中に同じ病が潜んでいる可能性があった。このため、肉親から提供を受けるという選択肢は最初から除外されていた。
だが、完全に適合する提供者を肉親以外から見つけることができる確率は、きわめて低かった。医師たちは、その確率をわずか100万分の1と宣告していた。
4年前のこと、折りしもリチャードさんの病状が悪化の兆しを見せ始めたころ、彼は、当時理学療法士の仕事をしていたビッキーさん(現在26歳)と出会い、お互いに一目で恋に落ちた。しかし、隠しておくわけにはいかなかった。
付き合い始めて1ヶ月も経たないころに、リチャードさんは「これを聞いて別れた方がいいと君が思うなら仕方ない」と断った上で、自分の病気のことをビッキーさんに打ち明けた。
ビッキーさんは、それを聞いて落胆するどころか、間髪を入れず果敢にも「じゃあ、私の腎臓を片方、あなたにあげるわ」と提案した。
とはいえ、100万分の1の確率である。医師たちは、ビッキーさんが完全適合ドナーである可能性がいかに小さいものであるかを強調し、決して期待するなと警告した。
適合検査の結果が確定するまでに1年を要した。結果が出る前に二人は籍を入れた。だが、リチャードさんの病状は、人工透析が必要になりそうなところまで悪化して行った。
そして、昨年の夏、ついに結果が出た。まさに奇跡だった。お互いに一目惚れした二人は、臓器移植の適合性もパーフェクトだったのである。
二人は、4ヶ月前にバーミンガムのクイーン・エリザベス病院で摘出/移植手術を受けた。固く結ばれた二人は、同じ病室で術後を過ごした。手を繋ぐことができるようにベッドをぴったりとくっつけて。
担当の外科医たちは、手術が完全に成功したことを二人に告げた。ビッキーさんとリチャードさんは、結婚3周年のその日に退院して、スタッフスの自宅に帰った。
リチャードさんは、既に復職している。ビッキーさんはまだ家で過ごしているが、まもなく仕事に戻れそうである。
リチャードさんはビッキーさんの肩に手をかけながら、Sun紙の記者にこう話している。「自分のこれまでの人生の中で、彼女に出会えたことほど素晴らしいことはなかったと思います」
「今、生きていることに最高の喜びを感じています。私は蘇ることができたんです」
ビッキーさんは言う。「リチャードから病気のことを聞かされたとき、とにかく彼を助けたいと思いました。私は、この人と一生添い遂げるつもりでした」
「医師からは、私がドナーとして完全に適合する確率は宝くじに当たるようなものだと聞かされました。でも、リチャードにもう一度生き生きとした人生を取り戻させてあげたいという気持ちが揺らぐことはありませんでした」
「結果が出たとき、私は大喜びして、はしゃいでいました。でも、リチャードは複雑な気持ちだったみたいです。彼は、私がリスクを負い、腎臓を1つ失うことを心配していたんです」・・・以下略(この後も、ノロケ話が続くのだが、これくらいにしておこう)。
ともあれ、まだ適合検査の結果が出ていないうちに、二人は結婚している。しかも、その時点でビッキーさんがリチャードさんを救える確率は100万分の1しかなかった。二人はよほど強い絆を感じていたのだろう。
美談に水を差すつもりは決してないのだが、もし適合性がなかったら二人はどうなっていたのだろう?
これぞ運命の赤い糸だと思う。だが、既にリチャードさんの病状が人工透析一歩手前まで悪化していたことから、早期にドナーが見つからなければ最悪な結果も考えられた。ビッキーさんは“紙一重の冒険”をしたとも言えるのではないだろうか。
■ Source: The Sun Online - She's one in a million
【関連記事】
ファーマー・リチャードさん(27歳)は、アルポート症候群という腎臓の病気を患っていた。進行すると腎不全を起こし、人工透析が必要になる病気である。
リチャードさんは腎臓移植を受ける必要があった。通常、腎臓移植提供者の候補に真っ先に挙がるのは、肉親である。しかし、アルポート症候群は遺伝性の病気。肉親から提供を受けることができたとしても、遺伝子の中に同じ病が潜んでいる可能性があった。このため、肉親から提供を受けるという選択肢は最初から除外されていた。
だが、完全に適合する提供者を肉親以外から見つけることができる確率は、きわめて低かった。医師たちは、その確率をわずか100万分の1と宣告していた。
4年前のこと、折りしもリチャードさんの病状が悪化の兆しを見せ始めたころ、彼は、当時理学療法士の仕事をしていたビッキーさん(現在26歳)と出会い、お互いに一目で恋に落ちた。しかし、隠しておくわけにはいかなかった。
付き合い始めて1ヶ月も経たないころに、リチャードさんは「これを聞いて別れた方がいいと君が思うなら仕方ない」と断った上で、自分の病気のことをビッキーさんに打ち明けた。
ビッキーさんは、それを聞いて落胆するどころか、間髪を入れず果敢にも「じゃあ、私の腎臓を片方、あなたにあげるわ」と提案した。
とはいえ、100万分の1の確率である。医師たちは、ビッキーさんが完全適合ドナーである可能性がいかに小さいものであるかを強調し、決して期待するなと警告した。
適合検査の結果が確定するまでに1年を要した。結果が出る前に二人は籍を入れた。だが、リチャードさんの病状は、人工透析が必要になりそうなところまで悪化して行った。
そして、昨年の夏、ついに結果が出た。まさに奇跡だった。お互いに一目惚れした二人は、臓器移植の適合性もパーフェクトだったのである。
二人は、4ヶ月前にバーミンガムのクイーン・エリザベス病院で摘出/移植手術を受けた。固く結ばれた二人は、同じ病室で術後を過ごした。手を繋ぐことができるようにベッドをぴったりとくっつけて。
担当の外科医たちは、手術が完全に成功したことを二人に告げた。ビッキーさんとリチャードさんは、結婚3周年のその日に退院して、スタッフスの自宅に帰った。
リチャードさんは、既に復職している。ビッキーさんはまだ家で過ごしているが、まもなく仕事に戻れそうである。
リチャードさんはビッキーさんの肩に手をかけながら、Sun紙の記者にこう話している。「自分のこれまでの人生の中で、彼女に出会えたことほど素晴らしいことはなかったと思います」
「今、生きていることに最高の喜びを感じています。私は蘇ることができたんです」
ビッキーさんは言う。「リチャードから病気のことを聞かされたとき、とにかく彼を助けたいと思いました。私は、この人と一生添い遂げるつもりでした」
「医師からは、私がドナーとして完全に適合する確率は宝くじに当たるようなものだと聞かされました。でも、リチャードにもう一度生き生きとした人生を取り戻させてあげたいという気持ちが揺らぐことはありませんでした」
「結果が出たとき、私は大喜びして、はしゃいでいました。でも、リチャードは複雑な気持ちだったみたいです。彼は、私がリスクを負い、腎臓を1つ失うことを心配していたんです」・・・以下略(この後も、ノロケ話が続くのだが、これくらいにしておこう)。
美談に水を差すつもりは決してないのだが、もし適合性がなかったら二人はどうなっていたのだろう?
これぞ運命の赤い糸だと思う。だが、既にリチャードさんの病状が人工透析一歩手前まで悪化していたことから、早期にドナーが見つからなければ最悪な結果も考えられた。ビッキーさんは“紙一重の冒険”をしたとも言えるのではないだろうか。
| 紙一重指数10 | ■■■■■■■■■■ |
■ Source: The Sun Online - She's one in a million
【関連記事】
- 60年前のたった2日間の恋の続き
- ダイアナ妃の腎臓をもらいました
- 左右の腎臓が両方とも消えてしまった男性
- 3人の女性が1人の赤ちゃんを作った
- 友達としてなら楽しく付き合えるけれど、異性として見ることができないのはなぜか?
- 排卵期の女性は支配的な男を求める?
この記事の先頭に戻る
この記事へのトラックバック
1. 奇跡の確率 [ ののかぶろぐ ] 2006年01月08日 07:59
・彼が彼女に一目惚れしたのは奇跡だった。医学的にも百万人に1人しかいない相手だっ...
2. 彼が彼女に一目惚れしたのは奇跡だった。医学的にも百万人に1人しかいない相手だったのだから [ 痛いニュース(ノ∀`) ] 2006年01月08日 15:20
1 名前:変態仮面φ ★[sage oinarisanda@hotmail.co.jp] 投稿日:2006/01/08(日) 05:21:27 0
一目惚れした相手と自分が本当に運命の赤い糸で結ばれている
なんてこと、現実にどれくらいありえるだろうか。
“運命の赤い糸”と感じたものが単なる勘違いだったと学習するま...
この記事へのコメント
1. Posted by 774
2006年01月07日 22:04
子供が同じ病気だったらどうする気なんだ?
2. Posted by
2006年01月07日 23:29
同じ病気だったとしても移植はできませんからねぇ・・・
3. Posted by
2006年01月08日 00:43
子供を産むかどうかと結婚するかどうかは別。
4. Posted by noa
2006年01月08日 12:56
果たしてこの一目惚れが本当に偶然だったのか、あるいは生物が本能的に見分けられるDNAの何かだったのか興味が湧きますね。
5. Posted by 通りすがり
2006年01月09日 08:17
「医学的」って言葉を使うなら、世の中の人間みんな64億分の1人しかいないよな。
…いや、失礼。
…いや、失礼。
6. Posted by 丸
2006年01月10日 22:32
実は生き別れた姉弟だった!!
という可能性はないだろうか。
男女とも、自分に似た異性に惹かれる傾向にあるという話だから、もし、生き別れた異性のきょうだいが生活圏内に居るとすれば、互いに惹かれ合う可能性は、赤の他人よりずっと高いはず。
きょうだいだったら、免疫の型が合う可能性はけっこう高いし。
100万分の1の奇跡より、姉弟の運命の再会の方が確率的にあり得そうな気がする……。
という可能性はないだろうか。
男女とも、自分に似た異性に惹かれる傾向にあるという話だから、もし、生き別れた異性のきょうだいが生活圏内に居るとすれば、互いに惹かれ合う可能性は、赤の他人よりずっと高いはず。
きょうだいだったら、免疫の型が合う可能性はけっこう高いし。
100万分の1の奇跡より、姉弟の運命の再会の方が確率的にあり得そうな気がする……。
7. Posted by ななし
2006年01月15日 00:53
↑はいはい。
8. Posted by ・
2006年12月09日 01:14
>(この後も、ノロケ話が続くのだが、これくらいにしておこう)
(・∀・)ニヤニヤ
(・∀・)ニヤニヤ
9. Posted by
2007年01月22日 07:48
いい話だ
そのまま死んでゆく人が大勢いる中
神が一部の人間だけをひいきしているのが伺える
そのまま死んでゆく人が大勢いる中
神が一部の人間だけをひいきしているのが伺える
10. Posted by
リチャード
2007年02月15日 09:56
リンクさせていただきました。
11. Posted by あ
2008年01月13日 02:19
すげーねこりゃ
離婚しちゃダメだぜ
離婚しちゃダメだぜ
この記事にコメントする
初めてお越しの方へ:コメントは承認制のため、表示されるまでに24時間以上かかることがあります。また、筆者がうっかり見落としていて表示されなかったり、他の理由により永久に表示されないこともあります。このサイトをあまり楽しくないと思っている方はコメントを入力するだけ時間の無駄のようです。




