2005年12月15日

二人の息子を殺された母、犯人に大岩を投げ下ろして復讐


南アフリカ共和国のプレトリア地方裁判所で、12月14日、49歳の女性に懲役7年の刑が言い渡された。被告ルース・ラモシャバは、7年前に殺人を犯した。ただし、被害者は、自分の息子二人を射殺した犯人だった。つまり、復讐に燃えて犯人を死に至らしめたのだった。

1998年10月のある日のこと、ラモシャバの二人の息子ララスとマイクがトヨタ車でプレトリア北部の路上を走行していると、日産車を運転していた男、イズラエル・マカンティとトラブルになった。彼らは互いに車を道路わきに寄せて停車した。

マカンティがララス&マイク兄弟に詰め寄り、言い争いが始まった。この時点で、野次馬が周りを取り囲んでいた。マカンティは、懐から銃を取り出し、至近距離から兄弟を撃った。兄弟は即死。

しかし、一部始終を見ていた野次馬たちが騒ぎ始め、マカンティを取り押さえた。取り押さえただけならよかったのだが、群集たちは興奮してマカンティに暴行を加え始めた。

見物人の中に、ララス&マイク兄弟を知る地元の人がいて、二人の母親ラモシャバにこのことを伝えに走った。まもなく、ラモシャバが現場に到着し、自分の息子たちの亡骸を目の当たりにした。

ラモシャバは近くにあった大きな岩を持ち上げ、既に弱っていたマカンティの頭部めがけて投げ落とした。マカンティは死んだ。

プレトリア地方裁判所のグラハム・トラビス判事は、ラモシャバ被告に向かってこう言った。「あなたが感じたであろう怒りは、完全に理解できます。しかし、自分で裁きを下したことの非は咎められなければなりません」

ラモシャバ被告の弁護を担当したフィリップ・タルジャード弁護士は実刑の免除を訴えた。「被告には、目の不自由な夫ローレンスと、息子スティーブがいます。彼女は、女手一つで一家を支えています。毎週、300ランド(日本円で5000円強)という彼女の収入だけで、家計が成り立っています。この母親が刑務所に入るわけにはいかないのです」

しかし、トラビス判事は、懲役7年の実刑判決を言い渡した。刑期の3分の2を終えた時点で仮釈放の機会を与えるとするものだったが、それでも4、5年は外に出られない。

ラモシャバは空しく問うた。「夫と息子の面倒は、誰が見てくれるのですか?」

彼女の夫は茫然と座ったまま判決を聞いていた。息子は傍聴席から駆け出して、どこかへ姿を消した。ラモシャバの目からは涙があふれていた。

なんとも、いたたまれない気持ちにさせられる話である。南アのことなので、ラモシャバが収監され、収入がゼロになった後、目の不自由な夫と息子が生活保護を受けられるかどうかも定かではない。

しかし、本件は、後先の見えない瞬間的な怒りのスパイラルが招いた悲劇だと思う。まず、2台の車の間でトラブルが起きた。どうせ、無理に割り込んだとか、そういう些細なことが発端だろう。そして、路肩に車を止めた。

後先を考えずにマカンティが見ず知らずの二人に向かって引き金を引いた。周りの野次馬が後先を考えずにマカンティに私刑を加えた。現場に駆けつけた母親が後先を考えずに、大岩を振り下ろした。

悪循環指数10■■■■■■■■■■





■ Source: IOL - Mom jailed for...

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この記事へのコメント

1. Posted by 名無し   2010年10月21日 23:41



お前腐ってるな…



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