G- なんでも評点:33歳で初めて勃起した男性、空白の20年を取り戻せるか

2005年12月13日

33歳で初めて勃起した男性、空白の20年を取り戻せるか


英国BBCが12歳の体のまま33歳になってしまった男性のストーリーを取り上げている。しかも、彼のテストステロン(男性ホルモン)レベルは、12歳をはるかに下回る1歳児レベルだった。ゆえに、女性を見ても性的魅力を感じることは一度もなく、勃起を経験したことは一度たりともなかった。
彼の名はローレンス・クームソン。職業は医師。アフリカのガーナ出身だが、現在は英国で働いている。顔を見る限りは、年相応に見える。だが、彼は今年の4月に治療を受け始めるまで、思春期をまだ通過していなかった。

ローレンスさんは、カルマン症候群と呼ばれる先天的な内分泌疾患を持っている。脳の視床下部が正常に機能していないため、ホルモンのアンバランスが生じる、まれな病気である。女児に起こることもあるが、男児に起こることが圧倒的に多い。

カルマン症候群の男児は、体内で生成されるテストステロン(男性ホルモン)のレベルが非常に低いため、思春期がなかなか始まらないか、またはローレンスさんのように全く始まらない。つまり、ホルモン投与治療を行わない限り、性的に成熟できないまま(第二次性徴がほとんど発現しないまま)、成人年齢を迎えることになる。

ローレンスさんの場合は、先進国ほど医療技術が進んでいないガーナで“育った”ため、成人年齢までにホルモン投与を受ける機会がなかった。

ローレンスさん自身、医師を職業としているのだが、この疾患のスペシャリストとして英国で著名な内分泌医のピエール・ボウロウ教授が彼の治療を担当することになった。ボウロウ教授は、治療を開始する前にローレンスさんを検査・診断し、次のような所見を得た。

  • ローレンスさんの血中テストステロン・レベルは、1歳児相当の0.5しかなかった。

    ローレンスさんと同年代の男性の血中テストステロン・レベルは、通常9.9〜27.8の範囲に収まる。

  • ペニスも未発達で、二次性徴がまだ起こっていない。

  • ホルモン投与治療を行うことにより、体毛の成長、声変わり、体の筋肉と性器の発達、性欲の発現などの二次性徴が起きると期待できる。


そして、治療が開始されることになった。臀部の6箇所にホルモン剤(インプラント)が埋入された。これにより、6ヶ月にわたって200ミリグラムのテストステロンが徐々に投与されることになる。

また、ローレンスさんの体内ではテストステロンが生成されないので、今回埋入したホルモン剤がすべて体内に吸収された後は、再度、ホルモン剤を埋入する必要がある。つまり、この治療は、一生涯にわたって続けられることになる。

ボウロウ教授は、過去15〜20年で300人以上の患者を治療してきた。テストステロンの投与を受け始めた患者には、生まれて初めて勃起を経験する瞬間が訪れる。これは患者にとって記念すべきイベントとなるわけだが、テストステロンが効き過ぎることもあるという。

「勃起が何時間も続くことがあります。36時間というのが今までの最長記録です」

「(ローレンスが受ける治療は)筋書きのないドラマのようなものです。現状をつぶさにチェックし、正常なレベルから逸脱しないように安全なコースをたどりながら治療を進める必要があります」

当のローレンスさんは、長い間、ホルモン剤による治療を受けたいと思っていた。彼は、次のように話している。

「治療により自分に起こる変化は、経験してみないとわかりません。だから恐く感じる面もあります。自分の意思に反した性衝動に襲われたりするのではないか、とか」

「でも、経験したことのないことが自分に起きるのだと思うと、わくわくします。髭を生やそうかな。髭が生えた自分の姿を見てみたいとずーっと思っていました。筋肉だって増えてくるでしょう。女性たちも、生まれ変わった僕を気に入ってくれるはず」

そして、今年の4月から治療が始まった。ホルモン剤のインプラントが埋入された翌日から、彼は鏡の前に釘付けになった。これから自分に起きる変化を見逃すまい、と。

ホルモン投与後3日目にして、ローレンスさんの体に初の変化が起きた。勃起である。

「勃起しているのに気づいて目が覚めたんです。10分から15分続きました。嬉しかった。すぐにボウロウ教授に電話しようかと思いましたが、早朝のことだったので、後から電話しました」

その日から、ローレンスさんの思春期が始まった。大量投与されたテストステロンが彼の肉体を支配し始めた。女性に性的な興味を覚えるようになった。性に目覚めた10代の少年のごとく。

インターネットのチャットルームで女性を探したり、Hな携帯サイトを覗いたり。今まで何の関心も覚えなかったことに、強く引き付けられるようになった。

だが、彼は自制心を失っていない。自分が実際にはティーンエージャーでなく33歳であることはもちろん、医師であるという社会立場もある。責任ある行動をとらなければならないと自分に言い聞かせている。

しかし、肉体的には12歳のレベル、テストステロンに関しては1歳児相当というレベルにとどまったまま33歳になった彼には、大きなブランクがある。12歳から33歳までの20年間、女性を異性として意識したことは一度もなく、男女交際の経験も、セックスの経験もない。その遅れを取り戻すのは、彼にとって大変なことのようだ。

また、ティーンのころなら、お互い利害関係なんか意識せずに純粋に恋をできる。普通なら、そのころに恋の練習を積んでおくことができる。しかし、ローレンスさんは33歳。利害関係なしに恋愛ができる年齢ではない。なおかつ、恋の練習を積んでもいない。

彼は、インターネットで知り合った女性に生涯初のデートを申し込んだ。おそるおそる映画を観に行かないかと誘ってみた。だが、相手は、クラブに踊りに行きたがっていた。それを知った瞬間、彼はデートをあきらめた。

「まだ会ったこともない女性でした。私は、彼女がどんな姿をしているかも知らないし、何を考えているかもわからない。なのに、いきなり“クラブに踊りに行きましょう”だなんて」

「クラブ遊びなんてしたことないし、何もわからない。そんなことさえ経験がないほど自分は未熟だったのかと思うと、情けなくなりました」

「僕が生きてきた人生には、まさに20年間の空白があります。その遅れを取り戻さないといけない」

ローレンスさんが今体験している自分自身の変化は、あまりにも劇的な変化なのではないだろうか。この変化を受け入れ、自分と真に一体化された一部として制御していくには、強靭な精神力が要求されるはずだと思う。

けなげさ8■■■■■■■■□□


ローレンスさんのケースとは異なる意味で、人の一生には、さまざまな“空白期間”が生じることがある。その空白を省みずに生きてきて、ある日、ふと自分の過去に延々と空白の部分が続いてきたことに気づき、愕然とすることもある。

その空白を空白のままにして残りの人生を生きていくというのも1つの選択肢である。“ことなかれ主義”のようにも見える選択肢だが、満たされぬ思いを残したまま、不本意な人生を過ごす結果になることもある。そうならないためには、潔さが求められる。

逆に、その空白を取り戻すことに残りの人生を賭けるのも、また1つの選択肢である。ローレンスさんの場合もそうであるように、空白を取り戻すには、さまざまな困難に立ち向かっていくことが要求される。




■Source: BBC NEWS - Man, 33, seeks puberty

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1. 33歳で思春期を迎えた男→治療を開始し勃起する  [ Gay News−ゲイニュース(同性愛関係ネタ)@まとめ− ]   2005年12月13日 18:31
ギャル系新人OL・ロリ系サイト 記事元→パンダを喰らう 直接同性愛チックでもないんだけど気になるので。 内容が濃いので直接パンダを喰らうをごらんあれ。 この治療によって〃
2. 初 勃起。 しかしごくマジメな話  [ 聞いて極楽 来てどうなんよ? なスイス。 ]   2005年12月13日 19:08
33歳で始めて勃起 男性ホルモン量が絶対的に少ない(殆ど皆無)な為に、年齢を重ねても性的な発達がされない、という病気 (詳細は上のリンクから元記事参照してください) 33歳から思春期。 10代にあるべきことを、いま経験。 こりゃ大変だ。...

この記事へのコメント

3. Posted by 滝   2007年04月12日 13:43
映画になりそうな話ですね
4. Posted by ジャック スパロー   2011年08月12日 23:43
取り戻せはしない。でも後悔せず今日からの人生楽しんで下さい。
5. Posted by オッキッキ   2012年04月18日 21:42
あげ
6. Posted by visit this web page link   2014年05月10日 14:28
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