2005年11月23日
スウェーデンの若い女の子たちが、学校の起業プロジェクトの一環として男性用のベルトを開発し、販売を開始した。このベルトには、両手を使わないと絶対外すことができないという不便きわまりない特徴がある。
このベルトは、スウェーデン国内で既に300本ほど売れた。現在のところ、その価格は150クローネ(日本円で2100円ほど)に設定されている。
このベルトには、ミリタリー風のラッチ式バックルが付いている。迷路状の金具の中でラッチを動かし、正しい位置にセットしないと、ベルトを“開錠”することができない。知恵の輪のような面倒な仕組みになっているわけだ。
こんな不便なものをわざわざ作り出して、販売しようとしている彼女らの狙いは、いったいどこにあるのか? 男性がベルトを外すのは、着替えるときや、お腹がいっぱいで苦しいときや、トイレでしゃがむときだけではない。これから、女性と交わろうとするときにもベルトを外す。
相手の女性も同意の上でのことなら、両手が塞がっても問題はない。だが、相手の女性が同意していない場合だとどうだろう? 両手が塞がっていると、相手を片手で押さえつけることができない。
このベルトの開発に携わった女の子の一人、ナジャ・ビョークさん(19歳)は、このベルトを「逆貞操帯」と形容している。貞操帯の場合は、着用者が誰かに抑制されていることになる。だが、このベルトの場合は、男性がそれを着用することで、自分自身を抑制することになる。だから、「逆貞操帯」というわけだ。
片手で相手を押さえつけることができない上、外すのに時間がかかるため、その間に女性が逃げ出せるチャンスが増える。また、ベルトを外そうとしているうちに、衝動に突き動かされていた男性が我に返るかもしれない。
つまり、レイプを防止するためのベルトなのである。
ビョークさんともう一人のパートナーは、このベルトを大量生産ベースに乗せるための会社を設立しようと計画している。既に、提携してくれそうな企業との商談も始めているという。
ビョークさんはこう話している。「お金儲けがしたいからじゃないんです。レイプ増加になんとか歯止めをかけたい一心からのことです」
2005年度世界「人間の豊かさ」指数第6位に輝いたスウェーデンで、このような犯罪の発生数がそんなに多いとは思えないが、同国ではここ数ヶ月、メディアがレイプ問題を大きく取り上げているという。
さて、この製品は、自らをレイプ犯予備軍と認識している男性が主なターゲットということになる。そこまで行かなくても、たとえば酒を飲むと何をするかわからないと自覚している男性も、用心のためにこのベルトを着用したいと考えるかもしれない。
あるいは、「僕は紳士なんだ。だって、両手を使わないと外せないベルトをしているんだからね」と女性にアピールしようと考える男性もいるかもしれない。売れるとしたら、こういう感じで一種のファッションとして認知された場合だろうか。
しかし、この製品には、少なくとも次の2つの大きな見落としがある。
せっかくのギャルの起業に水を差したくはないのだが、上記2点の落とし穴を考えると、やはり辛めに評点せざるをえない。この製品が成功する“ありえる度”は、五分五分より2ポイント低いと予想する。
ただまあ、女性が購入して夫や恋人にこれを使用させるケースの方が需要が高いかもしれない。その場合は、“逆貞操帯”ではなく“準貞操帯”ということになってしまうわけだが。
■Source: Buckle up against rape (AFP)
【関連記事】
このベルトには、ミリタリー風のラッチ式バックルが付いている。迷路状の金具の中でラッチを動かし、正しい位置にセットしないと、ベルトを“開錠”することができない。知恵の輪のような面倒な仕組みになっているわけだ。
こんな不便なものをわざわざ作り出して、販売しようとしている彼女らの狙いは、いったいどこにあるのか? 男性がベルトを外すのは、着替えるときや、お腹がいっぱいで苦しいときや、トイレでしゃがむときだけではない。これから、女性と交わろうとするときにもベルトを外す。
相手の女性も同意の上でのことなら、両手が塞がっても問題はない。だが、相手の女性が同意していない場合だとどうだろう? 両手が塞がっていると、相手を片手で押さえつけることができない。
このベルトの開発に携わった女の子の一人、ナジャ・ビョークさん(19歳)は、このベルトを「逆貞操帯」と形容している。貞操帯の場合は、着用者が誰かに抑制されていることになる。だが、このベルトの場合は、男性がそれを着用することで、自分自身を抑制することになる。だから、「逆貞操帯」というわけだ。
片手で相手を押さえつけることができない上、外すのに時間がかかるため、その間に女性が逃げ出せるチャンスが増える。また、ベルトを外そうとしているうちに、衝動に突き動かされていた男性が我に返るかもしれない。
つまり、レイプを防止するためのベルトなのである。
ビョークさんともう一人のパートナーは、このベルトを大量生産ベースに乗せるための会社を設立しようと計画している。既に、提携してくれそうな企業との商談も始めているという。
ビョークさんはこう話している。「お金儲けがしたいからじゃないんです。レイプ増加になんとか歯止めをかけたい一心からのことです」
2005年度世界「人間の豊かさ」指数第6位に輝いたスウェーデンで、このような犯罪の発生数がそんなに多いとは思えないが、同国ではここ数ヶ月、メディアがレイプ問題を大きく取り上げているという。
さて、この製品は、自らをレイプ犯予備軍と認識している男性が主なターゲットということになる。そこまで行かなくても、たとえば酒を飲むと何をするかわからないと自覚している男性も、用心のためにこのベルトを着用したいと考えるかもしれない。
あるいは、「僕は紳士なんだ。だって、両手を使わないと外せないベルトをしているんだからね」と女性にアピールしようと考える男性もいるかもしれない。売れるとしたら、こういう感じで一種のファッションとして認知された場合だろうか。
しかし、この製品には、少なくとも次の2つの大きな見落としがある。
- 社会の窓の機能性を甘く見てはいないだろうか。ベルトを外さなくても、行為に及ぶことは十分に可能なはずである。
- もう1つ心配な点がある。突然の下痢でトイレに駆け込んだときに、間に合わない可能性がある。
せっかくのギャルの起業に水を差したくはないのだが、上記2点の落とし穴を考えると、やはり辛めに評点せざるをえない。この製品が成功する“ありえる度”は、五分五分より2ポイント低いと予想する。
ありえる度3 | ■■■□□□□□□□ |
ただまあ、女性が購入して夫や恋人にこれを使用させるケースの方が需要が高いかもしれない。その場合は、“逆貞操帯”ではなく“準貞操帯”ということになってしまうわけだが。
■Source: Buckle up against rape (AFP)
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1. 対レイプ用逆貞操ベルト―スウェーデン [ これから.com ] 2005年11月27日 12:09
スウェーデン―十代の女性グループが、対強姦を目的とした女性用貞操ベルトを開発した。ベルトを外すには両手を使うことを必要とし、女性はその隙に逃げることができる、というものだ
この記事へのコメント
1. Posted by enquiry 2014年05月10日 18:30
e-smoking world なんでも評点:スウェーデンの起業家ギャルたちが“逆貞操帯”を販売開始
2. Posted by go to website 2014年05月11日 19:24
blu ecigs なんでも評点:スウェーデンの起業家ギャルたちが“逆貞操帯”を販売開始