G- なんでも評点:“石児”―18年前に妊娠した生まれざる胎児が摘出される(衝撃写真へのリンクあり)

2005年11月06日

“石児”―18年前に妊娠した生まれざる胎児が摘出される(衝撃写真へのリンクあり)


stone baby当ブログでは、高齢の女性の体内から石灰化した胎児が摘出されたというニュースをこれまでに2回取り上げた。

母体の年齢妊娠後の推定経過年数
ベトナム75歳50年
インドネシア54歳27年


ベトナムのケースについては、子宮外妊娠した胎児である可能性が高いとのことだったが、胎児が女性の双子の兄弟(姉妹)である可能性(つまり“胎児内胎児”:下記の関連記事参照)も完全には否定できないということだった。
しかし、その後、いろいろ調べてみるに、このように女性の体内で石灰化した胎児は、lithopedion(石児)と呼ばれており、世界中の過去400年間の医学文献で300弱の例が報告されているらしいことがわかった。

石児を映し出した3枚の写真が添付されている医学論文もWeb上で見つけた。40歳の女性の体内に見つかった“石児”の症例報告である。18年前に妊娠した胎児だという。かなりショッキングな写真が掲載されているので、このような画像に著しい不快感を覚える可能性のある人は下のリンクをクリックしないでいただきたい。



この論文の序文には、“石児”に関する概念説明がある。それによると、石児は稀にしか発生しないが、そのほとんどは腹腔妊娠した胎児が死に至り、石灰化したものである。腹腔妊娠は子宮外妊娠の一種だが、その発生率は極めて低く、1万1千回に1回。そして、腹腔妊娠から石児が生じる確率は、1.5〜1.8パーセントだという。世界中で過去400年間に発表された医学文献を合わせても、その報告例は300件弱しかない。

この論文で症例が報告されている患者は、40歳の女性である。腹部の痛みを訴えて受診した。

彼女は、18年前に妊娠したが出産に至らなかった経験があることを医師に話した。胎動さえ覚え、お腹の中で胎児が日に日に成長していくのを感じていたが、ある日、下腹部が激しく痛み始めた。胎動も止まってしまった。

だが彼女は病院に行かずに、痛みをやり過ごしてしまった。数週間後、膣から胎盤のような赤黒い塊が出てきた。

大きくなりつつあったお腹は、徐々に小さくなっていった。しかし、おへその下の方に直径約20センチのしこりが残った。痛みのないしこりだが、お腹の中をある程度動く。それを18年間も放置してきた。

だが最近になって、下腹部に痛みを覚えるようになり、結局、論文の著者の病院で診察を受けることにした。

医師が診察すると、おへその下側に直径20センチで、可動性の硬いしこりが認められた。子宮を検査したところ、妊娠による変化は認められなかった。

腹部のX線写真を撮影し(写真1:クリック注意)、コンピュータ断層撮影(CTスキャン)を行うと、子宮外に石灰化した胎児が見つかった。

さらに超音波(エコー)検査で胎児の大腿骨の長さを測定したところ、胎児は31週目まで成長していたことがわかった。

医師たちは、上記の所見により、これは腹腔妊娠した胎児が死に至り、石灰化したものであろうと考えた。つまり、極めて稀な“石児”(lithopedion)の一例とほぼ結論付けた。

患者が痛みを訴えており、しこりの除去を希望していたことから、医師たちは試験開腹に踏み切った。開腹すると、楕円状の腫瘍のようなかたまりが認められた。右の卵巣と大網(胃から大小腸を覆う大きな網状脂肪組織)に癒着していた(写真2:クリック注意)。

医師たちは、このかたまりを女性の体内から摘出した。手術は問題なく成功し、女性は術後3日で退院して行った。

摘出したかたまりは、15センチ×25センチの大きさで、重さは1,890グラムあった。石灰化した卵膜が表面を覆っていた。かたまりを切開すると、中から胎児が出てきた。胎児は部分的にしか石灰化していなかった。18年も経っているというのに、ほぼ胎児の形を維持しているのである。(写真3: クリック注意)。

意外性10■■■■■■■■■■


この論文では、この後、医学的検証がなされているが専門的過ぎるので、その部分はパスしておこう。

別のソースでも“石児”に関する概念的説明を見つけた。



こちらは医学文献ではなく、新聞の雑学コラムのような記事である。この記事から要点を抜き出して箇条書きにしておこう。

  • 石児は、過去数世紀の間に290例を超える報告があるが、医学が発達した今日では、発展途上国を別として、発生率はますます低くなっている。

  • 石児が発見された女性の平均年齢は55歳だが、100歳の女性から見つかった例もある。

  • 体内に石児が放置されていた期間は、平均して22年である。

  • 石児を体内に残しながら、普通に妊娠して出産した例もある。(当ブログで取り上げたベトナムの例がそうである)。

  • 卵管妊娠、卵巣妊娠、腹腔妊娠のいずれかで胎児がある程度まで成長した後、死亡して石灰化する。

  • 胎児は乾燥し、縮んでしまっているので、死亡時の月齢がはっきりしないことが多い。(上記の報告では、超音波検査により大腿骨の長さから月齢を割り出している)。

  • 患者は最初に痛みを感じるが、その後、数年〜数十年の間、診察を受けずに放置される。


さらに、上記の雑学コラム記事では、1674年にドイツで報告された例が記載されている。当時48歳だったアンナ・ミュラーンという女性が妊娠し、陣痛を起こしたが、いつまで経っても出産できなかった。なんと陣痛は7週間も続いた。陣痛がやんだ後も、彼女のお腹は膨らんだままだった。

やがてアンナは回復したが、自分のお腹の中に未出産の子供がまだいると確信していた。だが彼女は、その後、2人の健康な赤ちゃんを出産したのである。

アンナは94歳で天寿を全うした。外科医が彼女の腹部を調べたところ、ナインピン(ボウリングの祖先)で使うボウルのような形と大きさの硬い固まりが見つかった。摘出物は、ロンドン王室学会に持ち込まれた。

さて、下記ページにも石児の写真が掲載されている。X線写真だけなので、さほどショッキングではない。



このページに簡潔に記されている説明文によると、血尿が出ていた75歳の女性に対してX線造影撮影を行ったところ、偶然、石児が見つかった。右の腸骨翼の上に石児が映っている。患者に詳しく問診すると、彼女は若いときにお腹の中の赤ちゃんが“いなくなった”が、そのときは医者にかからなかったと答えた。

2枚目の写真は問題の箇所を拡大したものだが、確かに胎児の骨格が写っている。




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この記事へのコメント

56. Posted by      2007年07月11日 22:54
封神演義のナタの出生を髣髴とさせる記事ですね
57. Posted by 思いの外グロくなくて期待外れだったし(´・ω・`)   2012年08月06日 07:20
>>1674年に(略)当時48歳だった(略)女性が妊娠し、(略)、その後、2人の健康な赤ちゃんを出産……

こっちのが意外だわ!
高齢妊娠出産のロストテクノロジーでもあったのかよwwドイシ医学マジリスペクトwwww
58. Posted by visite site   2014年05月10日 11:57
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