2005年10月28日

兄の葬儀に向かう途中の弟が事故死


10月22日のこと、米国サウスカロライナ州フローレンスのクリスタル・チョクレイさんは、夫の葬式に義理の弟が姿を見せないことに、かすかな胸騒ぎを覚えていた。クリスタルさんの夫ペリー・チョクレイさんは一週間前、四駆運転中の事故で死亡したのだった。

夫の親族たちによると、弟のラリーさんは兄ペリーさんの死に打ちひしがれていた。
ラリーさんとペリーさんの姉シェリー・ハレルさんも、ラリーさんがペリーさんの葬式に現れないことを気にしていたが、精神的ショックが大きすぎて葬式に来るに来れないのだろうと憶測していた。

結局、ラリーさんは最後まで姿を現さなかった。ラリーさん不在のまま、ペリーさんの棺を埋葬した。

ペリーさんの親族たちは車で家に帰る途中、一台の自動車の残骸の脇を通り過ぎた。そこで事故があったらしかった。親族たちは、まさかそれがラリーさんの車の残骸だとは想像だにしなかった。

ペリーさんの棺を埋葬して数時間後、クリスタルさんは夫の弟ラリーさんが葬式に出席しなかった理由を知ることになった。ペリーさんの親族たちも病院からの連絡で、その理由を知ることになった。

クリスタルさんは取材を受けて、こう話している。「膝ががくがく震えました。“そんな殺生な!”と思わず口にしていました。兄弟二人が相次いで、こんなことになるなんて」

あまりにも無慈悲な偶然のいたずらかもしれないが、むごい話である。

むごたらしさ10■■■■■■■■■■


日本でも、このようなことが稀に起きているようだ。ネット上で探してみたところ、15年前の類似例が1つみつかった。1990年に親類の葬式に向かう3人を乗せたタクシーが事故に遭い、運転手合わせて4名全員が死亡したという(詳細はこちら)。

ただし、偶然ではなく、因果関係がはっきりしていて葬式に向かう途中の人が死亡することもある。徳島大学のバイオ関連Webサイトで次のような話を見つけた。

19才の陸上競技の選手が彼の24才のガールフレンドの葬式に行く途中、車を運転中に突然、発熱、頭痛、呼吸困難を起こして数分後に死亡しました。1993年5月14日のことです。ガールフレンドはその2、3日前に同じような突然の呼吸困難で死亡していました。そして1週間経たないうちに、彼女の兄弟とそのガールフレンドが同じように病気になって、このガールフレンドも死亡しました。
【引用元URL】http://www.anex.med.tokushima-u.ac.jp/topics/zoonoses/zoonoses95-15.html


これは八ンタウイルスがもたらした被害に関する記述の一部である。中国でSARSが流行したときにも、似たケースがあったかもしれない。

また、上記のチョクレイ兄弟の場合にしても、すべてを偶然で片付けることはできないかもしれない。心理的連鎖反応とでも呼ぶべき要因があったかもしれない。

2002年に高円宮がスカッシュの練習中に倒れて亡くなったことは、まだ記憶に新しい。11月21日のことだった。そのわずか2日後、福知山マラソンと名古屋マラソンで中高年ランナーの突然死が相次いだ。

【付記】

なお、チョクレイ兄弟の悲劇を伝えている下記ソース記事では、実のところ、兄、弟、姉(または妹)の続柄をはっきり判断できない。英語では、兄/弟、姉/妹の区別を明示しないことが多いためである。便宜上、シェリーさんが最年長の姉、ペリーさんが兄、ラリーさんが弟と決め打ちして記事を書いた。




■Source: Crash claims man headed to his brother's funeral (AP)

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この記事へのコメント

1. Posted by hermes bags   2013年01月14日 14:22
4 優秀なポスト。私はそれを読んで多くのことを学びました。ありがとうございます。

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