なんでも評点:自分の遺体用の墓穴を掘った男性、自動埋葬に失敗か

2005年10月26日

自分の遺体用の墓穴を掘った男性、自動埋葬に失敗か


「墓穴を掘る」という慣用句は、現代日本語会話でもかなり出現度が高いと思われる。「そんなことしたら墓穴だ」みたいな省略表現もよく使われる。「自滅する」とほぼ同義である。英語でも、“dig a hole for oneself”や“dig one's own grave”のような慣用句がある。

クロアチアのラソバク(Lasovac)という町で、55歳の男性が墓穴を掘った。これは慣用句ではなく、物理的に墓穴を掘ったという意味である。紛らわしくて困る。
墓を作るには、物理的な墓穴を掘らなければいけないわけで、それを仕事にしている人だっている。元兵士のスラブコ・クディーナさんが掘ったのは自分用の墓穴である。単に自分用の墓穴を掘っただけなら、慣用句の“墓穴を掘る”には該当しない。

しかし、クディーナさんは、その日、自らの命を絶つための準備として墓穴を掘ったのである。警察は、墓穴を掘ったクディーナさんが以下のようなプロセスを経て死に至ったと結論付けている。

  1. 墓穴の縁に立ち、手りゅう弾を取り出した。

  2. ピンを抜き、自分の胸の高さに保持した。

  3. 爆発し、彼は墓穴の中に落ちた。


ただし、墓穴は埋まっていなかった。空に向かって開口した墓穴の中でクディーナさんの遺体が発見された。

これは筆者の想像だが(同じ想像をする人も多いと思う)、クディーナさんは、爆発の衝撃で墓穴が土砂に埋まると予想していたのではないだろうか。自分の遺体の埋葬まで自動的に完了させるつもりだったのではないだろうか。

警察によると、クディーナさんは1991年から1995年にかけて、クロアチア軍の兵士として、セルビア軍と戦った。近親者に向けた遺書が見つかったが、身内の者にも彼が自殺した動機ははっきりしないという。

さて、本件は、慣用句で言うところの“墓穴を掘る”を体現していると言えるのかどうか。“墓穴を掘る”というのは、自らに原因があって破滅に至ることを意味するが、自らそれを望んでいる場合は該当しないと思う。

クディーナさんは確かに自分が埋葬されるための墓穴を掘ったが、彼が自らの死を望んでいたのである限り、“墓穴を掘った”わけではないのだ。紛らわしい慣用句である。

まぎらわしさ8■■■■■■■■□□


ま、物理的に墓穴を掘る行為を言い表したい場合は、“墓穴”という言葉を避けて単に「墓を掘る」と表現すれば、このような紛らわしさを回避できるわけだが。




■ Source: Mystery suicide leaves relatives stunned(Sapa-AFP)

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1. Posted by browse this site   2014年05月12日 06:47
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