2005年10月24日
透けて見えている場合と、透けて見えない場合とでは、どちらが“そそられる”かと言えば、前者に決まっているだろう。
ニューヨークのワイル・コーネル医科大学の研究チームが、女性秘書たちを被験者にして、透明と不透明による違いを調べる実験を実施した。ただし、秘書たちが着用している衣服がシースルーだったりするわけではないし、彼女らは実験サンプルではなく被験者である。紛らわしいタイトルを付けておきながら言うのも何だが、勘違いなさらぬように。
ニューヨークのワイル・コーネル医科大学の研究チームが、女性秘書たちを被験者にして、透明と不透明による違いを調べる実験を実施した。ただし、秘書たちが着用している衣服がシースルーだったりするわけではないし、彼女らは実験サンプルではなく被験者である。紛らわしいタイトルを付けておきながら言うのも何だが、勘違いなさらぬように。
目の前に置かれているキスチョコ入りの容器が透明な場合と不透明な場合とで、秘書たちが食べてしまうキスチョコの数量にどのような違いが生じるかを調べたのである。以下のような結果が得られた。
このように、やはり透明な方が“そそられてしまう”ということがわかった。
被験者となった秘書たちは、容器が透明で手元にある場合に“ついつい手を出してしまう”のを我慢することに伴う困難さは、容器の中身が見えない場合や、1.8メートル離れた場所に置かれている場合の2倍相当であったと話している。
この実験結果は、10月19日にカナダで行われた肥満学会の会合で発表された。「ダイエットに失敗するのはウイルスのせいかもしれない」の記事で言及したのと同じ会合かもしれない。（注：なお、“秘書”たちが全員女性だったかどうかは不明。さらに英語のsecretaryは単に事務員を意味する場合もある。脚色御免）。
さて、上記は、あくまで甘い物が見えている場合と見えていない場合の心理的反応の違いに関する実験であるが、人間のあらゆる欲求や欲望に通じるものがありそうに思う。
とりわけ、軽はずみに手を出してしまう・・・みたいなケースでは、はっきり見えていて、手の届く場所にある場合に、その傾向が強まるのではないだろうか。男性の場合と女性の場合とで、これに思い当たる内容には大きな差異がありそうだが。
女性の場合は、やはりショッピングのときだろうか？ 普段から欲しいと思っていても、お店に行くまでは、まさかあんな高価なものを自分が衝動買いするなんて夢にも思っていなかったりするのでは？
男性の場合は、今さら言うまでもないだろう。人類が衣服を着用するようになった理由の１つはこれに違いないし、イスラム国で女性が顔さえも隠さなければならなかったりする根拠はこれに違いないだろう。
上記の実験、最初から結果が見えていて何を今さらの感も否めない。だが、人間心理全般に共通する一つの原則を象徴的に描き出しているところが気に入った。
見えていて手元にあるものに、ついつい手が出てしまうというのは人間心理全般の傾向ではあるが、もちろんそれがすべてではない。
透明より半透明、全露出よりも半露出の方が“そそられてしまう”こともあるだろう。また、いまだ見たこともなく、手の届かないところにあるものに強い憧れや野望を感じることもあるだろう。
なお、拡大解釈をしすぎてしまったが、上記の実験は、あくまで人が肥満する原因の１つとしての“間食”を主題としたものである。
そう言えば、透けて見える方が手を出してくれやすいというのは、最近、ダイレクト・マーケティングの世界でも常識になっているようだ。ダイレクト・メールの封筒を透明にして試供品を送ると、反響率が大幅にアップするという。
ソース記事のタイトルが面白い。今やPCやインターネットの世界では当たり前のこととなり、死語に近づいているかもしれない“What you see is what you get（WYSIWYG）”をもじったものである。
■Source: Health 24 - What you see is what you eat
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このように、やはり透明な方が“そそられてしまう”ということがわかった。
被験者となった秘書たちは、容器が透明で手元にある場合に“ついつい手を出してしまう”のを我慢することに伴う困難さは、容器の中身が見えない場合や、1.8メートル離れた場所に置かれている場合の2倍相当であったと話している。
この実験結果は、10月19日にカナダで行われた肥満学会の会合で発表された。「ダイエットに失敗するのはウイルスのせいかもしれない」の記事で言及したのと同じ会合かもしれない。（注：なお、“秘書”たちが全員女性だったかどうかは不明。さらに英語のsecretaryは単に事務員を意味する場合もある。脚色御免）。
さて、上記は、あくまで甘い物が見えている場合と見えていない場合の心理的反応の違いに関する実験であるが、人間のあらゆる欲求や欲望に通じるものがありそうに思う。
とりわけ、軽はずみに手を出してしまう・・・みたいなケースでは、はっきり見えていて、手の届く場所にある場合に、その傾向が強まるのではないだろうか。男性の場合と女性の場合とで、これに思い当たる内容には大きな差異がありそうだが。
女性の場合は、やはりショッピングのときだろうか？ 普段から欲しいと思っていても、お店に行くまでは、まさかあんな高価なものを自分が衝動買いするなんて夢にも思っていなかったりするのでは？
男性の場合は、今さら言うまでもないだろう。人類が衣服を着用するようになった理由の１つはこれに違いないし、イスラム国で女性が顔さえも隠さなければならなかったりする根拠はこれに違いないだろう。
上記の実験、最初から結果が見えていて何を今さらの感も否めない。だが、人間心理全般に共通する一つの原則を象徴的に描き出しているところが気に入った。
| 共通性８ | ■■■■■■■■□□ |
見えていて手元にあるものに、ついつい手が出てしまうというのは人間心理全般の傾向ではあるが、もちろんそれがすべてではない。
透明より半透明、全露出よりも半露出の方が“そそられてしまう”こともあるだろう。また、いまだ見たこともなく、手の届かないところにあるものに強い憧れや野望を感じることもあるだろう。
なお、拡大解釈をしすぎてしまったが、上記の実験は、あくまで人が肥満する原因の１つとしての“間食”を主題としたものである。
そう言えば、透けて見える方が手を出してくれやすいというのは、最近、ダイレクト・マーケティングの世界でも常識になっているようだ。ダイレクト・メールの封筒を透明にして試供品を送ると、反響率が大幅にアップするという。
ソース記事のタイトルが面白い。今やPCやインターネットの世界では当たり前のこととなり、死語に近づいているかもしれない“What you see is what you get（WYSIWYG）”をもじったものである。
■Source: Health 24 - What you see is what you eat
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1. WYSIWYE [ cstmtdc ] 2005年10月25日 07:12
ついつい手が出てしまうのは、そこに透けて見えるから。
この記事へのコメント
1. Posted by bunin 2005年10月24日 12:54
ご無沙汰しております。
禁煙中の心理にも似たようなものがありそうですね。
自販機が近くにあるからこそ、ついつい買ってしまう・・・
禁煙中の心理にも似たようなものがありそうですね。
自販機が近くにあるからこそ、ついつい買ってしまう・・・
5. Posted by click 2014年05月11日 14:26
portable hookah pen なんでも評点:女性秘書たちを対象とする実験で､やっぱり透けて見える方が“そそられる”ことを確認
6. Posted by mouse click the up coming web site 2014年05月12日 06:48
best e-juice なんでも評点:女性秘書たちを対象とする実験で､やっぱり透けて見える方が“そそられる”ことを確認
