2005年10月01日

最近のHIVウィルスは80年代のものより弱くなってきている?


最近のHIV(AIDSの病原体)は、昔のものほど強力ではないかもしれない・・・という研究結果が発表された。

ベルギーのアントワープ熱帯医学協会のエリック・アルツ博士が率いる研究チームでは、2つのHIV-1ウィルスのサンプルを比較した。一方は1986年〜89年、もう一方は2002年〜03年に採取されたサンプルである。

その結果、2000年代のHIVは80年代後半のものに比べて、かなり弱くなっていることがわかった。増殖力が弱く、薬剤の影響を受けやすいという。

エリック・アルツ博士はこう話している。「AIDSが死に至る病であることは明白ですが、以前と比べて、死に至るまでの時間が長くなってきていると考えることができるかもしれません。50〜60年もすれば、死に至る病ではなくなる可能性があります」

この方面に明るい人なら、腑に落ちない話だと思うかもしれない。HIVの耐性化(薬が効きにくくなる)が進んでいるという報告があるからだ。

実際、この研究チームも、「かもしれない」「可能性がある」という表現を用いており、これはあくまで“準備段階の研究”だと断っている。

そもそも、サンプル数がかなり少なかった。昔のHIVのサンプル12件を現代のサンプル12件と比較したに過ぎない。薬物療法がHIVに及ぼした影響も完全には把握できていないという。

研究チームでは、HIVが弱まってきているかもしれないと言っても、HIVの蔓延を阻止するための努力を減じてもよいという方向には決して解釈しないでほしいと強調している。

この話を聞いて、たとえば、“もうAIDSは怖くないから、奔放な性行動に走りまくってもいいんだ”みたいに拡大解釈する人はいないとしても、なんとなく安心した気になる人もいたりするかもしれない。自ら感染リスクが高いことを認識している人とか・・・。

それにしても、当ブログお約束の「評点」を付けにくい話題をわざわざ選んでしまったものだ。どうしても“歯切れ”が悪くなってしまいそうなのだ。自らを次のように評してお茶を濁すにとどめよう。

歯切れ悪さ7■■■■■■■□□□





■Source: Health 24 - HI-virus may be weakening

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