2005年09月03日

死者が流されるガンジス川が狂牛病の起源だとする新説


英国の医学ジャーナル誌Lancetに概要が発表された新説によると、ガンジス川が狂牛病の起源の1つだということになる。

インドのガンジス川は、遺体や遺骨が流されることで有名である。それと狂牛病(BSE)の間に一体どんな関係があるというのか? インドでは、そもそも牛は神聖な生き物であって、その肉が食用にされることはないはず。

この新説は、英国で牛に与えていた飼料に人体組織や人骨が混入していた可能性に着目している。その中にクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の病原体が含まれていたために、狂牛病へと変異したのではないかと考えているわけである。

この仮定が正しいなら、飼料に混入した人体組織や人骨は、どこからやって来たのか? 英国では1960年代から1970年代にかけ、動物の死骸の一部や骨(または骨粉)を肥料および家畜飼料の原材料として数十万トンも輸入していた。

新説を唱えている科学者たちによれば、そのうち半分近くはインド、バングラデシュ、パキスタンが原産国だったという。

論文の記述によると、インドやパキスタンでは、陸地や川から動物の骨や死骸を収集してくると、業者が買い取ってくれる。地方の農民たちにとって、重要な収入源の1つになっている。

しかし、実際には動物の骨や死骸だけではない。遺体(遺骨)を川に流したり、野ざらしにしたりする風習があるため、収集物の中には、人体の一部や人骨も相当量混じっている。

英国は、狂牛病が出現するまでの期間において、インドやパキスタンで収集された動物の骨や死骸の主要な輸出先だった。しかも、英国では、子牛に骨肉粉を与えるのが当たり前のことだった。

論文の著者たちによると、狂牛病、原型のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)、および変異型のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の3つの間には、変形プリオンの類似性が高く、牛のBSEの起源がヒトのCJDであることを裏付けているという。

まあしかし、この学説、医学関係者はともかく、狂牛病の影響にさらされている畜産関係者やお役所には、あまり注目されないかもしれない。今さら、起源がわかったところで問題の解決にはならないからだ。覆水盆に帰らず。

筆者の個人的印象としては非常に興味深い説なのだが、この学説に関して論争が巻き起こったところで、何を今さらな気がしないでもない。

何を今さら度6■■■■■■□□□□


なお、インドの専門家たちは、自分たちが調査に参加していない点にこの学説の弱点があるとしながらも、検証に値する仮説だと認めている。




■Source: Mad cow linked to humans (Associated Press)

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ガンジス川が狂牛病の起源だとする新説登場 でも..(海外ニュース) この新説で事実なことは.............
2. 死者が流されるガンジス川が狂牛病の起源だとする新説  [ ごちゃ箱ニュース ]   2005年09月04日 00:23
死者が流されるガンジス川が狂牛病の起源だとする新説(なんでも評点) 英国の医学ジャーナル誌Lancetに概要が発表された新説によると、ガンジス川が狂牛病の起源の1つだということになる。 kuro:ガンジス川って洗濯したりうんこしたり・・・元からかなり汚いイメージばっ...

この記事へのコメント

1. Posted by websites   2014年05月11日 02:06
e-cig reviews なんでも評点:死者が流されるガンジス川が狂牛病の起源だとする新説

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